「ちょっと高雄まで」週末弾丸 (25) 打狗英國領事館

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僕の高雄滞在時間は約34時間。
夜2回を挟みますから、実際に動ける時間はそう長くはありません。
3日目の朝の8時過ぎにはもう高雄を出国、日本に帰りますから、2日目の午後の過ごし方は大切です。
状況によりいくつかのオプションを頭の中に入れてきましたが、一番の問題である天気が微妙。
旗后灯台、旗后炮台、香蕉故事館(バナナ故事館)、日本統治時代に建てられた古い港湾倉庫を改装したアートスペースの駁二芸術特区・・・候補はいろいろ思い浮かびます。
ま、天気さえ許せば夕陽の名所、西仔湾辺りがベスト・チョイスなのでしょうが。
窓の外の天気を見ながらしばらくぐずぐずしていましたが、え~~い、決めました。
雲がかなり多いのは承知の上で、高雄の夕陽にこの午後は賭けてみることに・・・。
ということで、行き先は西仔湾の「打狗英國領事館」です。
ここは英国領事館跡を再利用して、歴史的名所と展望台、そしてレストランを兼ね備えたプレイスポットとして高雄っ子に人気のデート場所なんだとか・・・。
距離的にも僕の泊まっている漢来大飯店からそう遠くなさそうで、ホテル至近のMRTの駅から5駅め、西子湾駅下車で、そこからバスとかタクシーで4~5分の距離。
でも、時間の惜しい僕はホテルからタクシーで直接ここに、時間にして約15分、値段はTWD155とリーズナブルでした。
タクシーを降りた時に海の方を見ても、お日様は雲の合間にほんのちょっとだけ・・・。
やはり評判の夕陽は見られない可能性大です。
バスやタクシーが着くのは、この丘の麓。
ここからこの九十九折階段を延々と登って行かなければ、「打狗英國領事館」には着かないのです。
これが結構きつい・・・。

階段を上りきるとまずはこの台湾式のお寺がお出迎えしてくれます。
そして右の方、TWD30を払って柵というか門の向こうに「打狗英國領事館」が・・・。
わぁ、これは雰囲気のある建物です。
煉瓦の色も、建物のフォルムもいかにも当時のイギリス~~です。
ところで「打狗英國領事館」の「打狗」って?
高雄じゃないの?
その理由は、「台北ナビ」というサイトによると
『1895年南京条約(甲午戦争)によって台湾は日本に割譲され、台湾は日本の領土となりました。
その際、この地には竹がたくさん生えていて、この地の人は「竹の地」=「ダガオ」というような発音で読んでいたようです。
そこで日本政府はその地の言葉をそのまま採用し、日本の発音「タカオ」に充て、漢字が「高雄」と制定されました。
でも中国語では「高雄」という言葉は「ダガオ」と発音せず「ガオション」と発音します。そこで「ダガオ」という発音にあわせて「打狗」という漢字も使われるようになりました。
この「打狗」という発音は中国語で「ダァゴウ」と読みますが、漢字の意味は‘犬を叩くという意味で、あまり良い意味ではありません。
それで今ではあまり使われなくなりました。
当時この地には竹がたくさん生えていたことを偲ぶように、現在領事館の配水管は竹のデザインのパイプになっています。
昔は本当の竹だったそうです!
この竹のデザインはさりげないですが、なかなかゆかりがあるのです。』
とありました。
なるほど、納得です。
勉強になりました。

高雄の街も見えています。

夕陽の方はやっぱりこの程度です。
館内にはいろいろな展示物もありますが、さほど面白くありません。
せいぜい地下にある監獄迷宮という昔の監獄くらいでしょうか、ちょっと興味深かかったのは。
それにしても低い天井、こんなところに閉じ込められるのは本当に嫌ですね。
ギフトショップも見たし、夕陽も駄目そうだし、もう退散かと思っていたら、さっきまで満杯で入る余地のなかったレストランが空いてきたようです。
ここのこの時間の売りは領事夫人下午茶(アフタヌーンティー)なるもので、一人TWD590もします。
高~い。
値段を見て帰ろうとすると・・・。

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