ランチを食べないで、午後1時半ごろ、「アマン東京」に着いた僕ら夫婦。
午後3時というチェックイン時間にはまだだいぶ時間があったのですが、何と部屋はすでに用意出来ていると・・・。
しかも翌日のチェックアウトは午後2時で良いとのこと、これじゃ24時間(以上の)ステイになっちゃいます。
びっくりするやら嬉しいやら、有難うございました<「アマン東京」
でも僕らはとにかくお腹が空いていたので、ランチを食べてから部屋に入ることに・・・。
レセプショニストにそのことを話すと、レストラン、ラウンジに連絡、返事が来るまでそれぞれで出されている料理の内容などいろいろ話してくれます。
その中で「おっ」と思ったのが「ザ・ラウンジbyアマン」で7月と8月にされているというタイ料理(タイフードフェア)。
アマンが出しているタイ料理ならさぞかし本格的あるいは美味しいだろうと、イタリア料理メインのレストランよりラウンジの方で空席を探してもらうと、アフタヌーンティーの予約でラウンジはもうパンパンとのこと。
でもさすがにアマンというか、宿泊ゲストにはとにかく優しく、「ライブラリーの方になってしまいますが、よろしいですか?」と、何とか席を見つけてくれました。
案内されたのは「ライブラリー」の窓際席。
景色は大手町のビルビューで面白味はないのですが、僕の好きな席の1つです。
ただここは通常食事をするところではないので、小さめの丸テーブルだけなのが残念ではありますが。
ラウンジのメニューを見ると、一般的なメニューの他にタイ料理という見開き2ページのメニューがあり、アペタイザー、メイン、デザートの3品のセット(プリフィックス)メニュー(7684円)というのが、一番ポピュラーなよう。
「アマン東京」のタイフードフェアについてはここで。
メニューにはタイの代表的な料理名が並んでいますが、僕らはすべてアラカルトから選びました。
奥さんはパッタイ(2800円)、タイ現地の10倍の値段かも。
僕も一口もらいましたが、立派な海老が一匹入っているだけではなく、こんなに海老味の強いパッタイをタイで食べたことはありません。
タイ料理独特の調味料入れも出てこないし、使われている材料の質が良いのは分かりますが、タイっぽさがミニマムです。
夫婦でシェアしたシークロンムートート(ポークスペアリブの唐揚げ)もそうです(2900円)。
とても良い美味しい豚肉、でもチリソースとフライドガーリックが付いてきますが、こんなの似非チリソースです。
これ、シェフは日本人?
絶対タイ人じゃないよねって感じ。
僕らの席を担当してくれたウェイトレスは、注文を取る時から余り感じが良くなく(疲れていた?)、そうした僕らの質問にも「アマン東京スタイルのタイ料理でございます」と・・・。
タイ料理用の調味料(唐辛子、ナンプラー、砂糖など)に関しては「は?」とだけ。
これは僕が主に食べたゲーンキャオワ~ン(グリーンカレー)(2900円)。
鶏肉と夏野菜が入っていて、例によってこれらは美味しい、素材の質はGOODです。
でも肝心のカレーが全然spicyじゃなく、これからレトルトのグリーンカレーの方がずっとタイを感じられます。
ジャスミンライスのココナツ乗せは、日本で食べるものとしてはかなり美味しいもの。
トータルして、全く期待外れのタイ料理でした。
材料の良いのは分かりますが、タイ料理のタイ料理たる基本が感じられず、タイ風味のインターナショナル料理といった印象です。
タイが発祥のアマンというイメージに引きずられ過ぎました、僕ら。
これを含め、おおむね満足出来た「アマン東京」ステイの中、ダイニングの質の低下(最初のころの経験では何を食べても美味しかった)、一部のスタッフのおざなりあるいは高飛車な態度だけはマイナス点でした。