バンコク弾丸旅行、滞在はたったの22時間 (9) ランチは「タンタイ」(Tongue Thai)で

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僕の今回のバンコク旅行、大元はタイ料理が食べたくなったから・・・という単純な発想でした。
(あとは安いエア・チケットが確保できたことも、ですが)
だから、朝食はホテルのバフェ、おやつが洋式のケーキと来れば、お昼か夕食にどうしてもタイ料理を食べたかったのです。
「伊勢丹」、「エンポリウム」、「サイアム・パラゴン」、どのオリエンタル・ホテルのショップにも在庫がなかったジャム(パッション・フルーツのが欲しかった・・・)を探して、ホテル内のショップまで行くことになったので(結局在庫切れで、入手できませんでした、大泣)、遅めのお昼はオリエンタル・ホテルの近く、この「タンタイ」というタイ料理屋で取りました。

「タンタイ」、英語で書くと「Tongue Thai」だそうです。
tongue? 「舌」のtongue?
きっとそうでしょう、だってこのレストランの看板に思いっきり突き出した「舌」が使われていましたもの。
面白いネーミングのレストランですね。
場所はオリエンタル・ホテルとチャルンクルン通りのちょうど間、庶民の生活が滲み出ているような普通の路地裏にあります。
建物自体はきっと古いはず、リストアしてレストランとして使っているのでしょう。
シンガポールのショップ・ハウスにも似た作りです。

男女の店員はホテル・レストランのスタッフほど流暢ではありませんが、英語で充分コミュニケーション出来ます。

店内のイメージは「古(いにしえ)のバンコク」といった所でしょうか。
チーク材の家具やパラソル、テーブルの上に置かれた大きめのフラワー・インテリアなどが、ゆったりとした良い雰囲気を作っていて、とても和めます。
壁には30年以上前に撮られた古い写真が飾られ、昔のバンコクの様子を垣間見ることも出来ます。

セラドン焼きの皿も、ランチョン・マットも、タイ情緒たっぷりです。
マンゴのシェイクも言うこと無しの芳醇さと滑らかさ。
これまた雰囲気のあるメニューを開くと、本当にタイ各地の色々な料理が並んでいます。
なかなか決めがたい・・・でも、今回どうしても食べたかったイサーン(タイ東北部)の味に挑戦してみます。
2種類あるオードブルの盛り合わせのうち、イサーンのヴァージョンのほうを。
「オーダブ・ダ・イサーン」と言うそうです。
4種類の代表的なイサーン料理が一皿に、とてもきれいに盛られています。

「ソムタム」「ラープ・ムー」「ネーム」「サイゴーク・イサーン」の4品です。
イサーン料理はとても辛いので、オーダーの時スタッフは外国人には「辛くなくしますか?」と必ず聞いてくれます。
「お願いします」とは言ったものの、僕にはちょうど良い辛さになっていました。
一部のレストランでは「マイ・ペッ(ト)」(辛くしないで)とお願いすると、辛すぎないどころか甘い?味付けで出てきちゃうこともあります。
イサーン料理は、そのワイルドな辛さの中に美味しさがあるのですから・・・。
「ソムタム」(左)は青パパイヤのサラダ。
「ラープ」(右)は、「ラープ・ムー」であればムー(豚肉)の挽き肉をハーブやライムで味付けしたもの。
これは結構辛い・・・確かプリッツに「ラープ味」なんてもあったはずです。
「ネーム」(下)は豚肉のソーセージ。
ビールなどのつまみに最適と評されますが、これは辛いというよりショッパイです。
ただ付け合せの生唐辛子は一般に激辛です。
「サイゴーク・イサーン」(上)は、豚挽き肉にもち米を詰めて炭火焼きしたイサーン地方独特のソーセージです。
これの生唐辛子、生姜などと一緒に食べますが、少し酸味のある味がいかにもワイルドなイサーン料理の典型です。

1人などで全部は食べられませんが、イサーンのオリジナルをそう損なうこともなく、うまく都会風に外国人にも出せるような味にしていると思いました。
メインはプーニム(ソフトシェル・クラブ)とウンセン(春雨)の蒸し煮にしてみました。
プーニムオブウンセン。

よくやられるのはクン(蝦)とのクンオブウンセン、でも今日はタイ料理で良く使われるプーニムのオプウンセンです。
脱皮直後のまだ皮の柔らかい蟹を揚げて、タイ中華ともいえるような甘めの味付けでウンセンと合わせて煮込まれて出てきます。
鍋の周囲の吹き零れが美味しさを誘いますね。
香菜も良いアクセントです。
でも、僕、ここのオプウンセンは、そう箸が進みませんでした。
(実際には箸は出てきません)
いつもなら白飯をもらって、ご飯に乗せて完食~~というところなのですが、どうもここのウンセン、ちょっとべたべたしすぎです。
僕には柔らかすぎで、一部溶けてウンセン同士くっつき気味なんです。
個人的な好みかもしれませんが、マイ・ベスト・オプウンセンとはなりませんでした。
雰囲気は良いし、サービスも悪くないし、オリエンタル・ホテルの中ほど高くないし(オードブル=190バーツ、オプウンセン=320バーツ)、これで2~3人前はありますから、日本人観光客にはOKなタイ・レストランといえるでしょうか。
食べ終わった時点で午後2時半ころ、まだまだ8時間
くらいバンコクにいられます。
食べながらも、午後のすごし方を考えます。

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