僕のシンガポール・ステイの「くう・ねる・あそぶ」報告、ここからは経時的なものではなくなります。
今回は仕事場の関係で、そこから近いホーカーズを複数回昼に夜に利用、なかなかに美味しい店の多いホーカーズだったのをここをまとめて紹介しようと思います。
場所はMRTの駅でいえば、サークル・ラインの「ダコタ」(Dakota)駅の近く。
名前を「オールドエアポートロード・フードセンター」(Old Airport Road Food Center)と言います。
「ダコタ」駅を「オールドエアポートロード」と標識のある方に上がると上の写真の場所。
周囲には学校や公団住宅など、雰囲気は至って静かなところです。
駅前を通るこの通りが「オールドエアポートロード」。
ここを歩くこと約2分、通りの右側に見えてきたこの二階建ての建物がそのホーカーズです。
もちろんホーカーズとは、露天商、屋台街のこと。
昔はシンガポールも屋台(ホーカー)は路上にあったそうなのですが、政府が衛生面などを考慮して一か所に集めて、現在のホーカーズという形になったとか・・・。
そのホーカーズでのB級グルメ巡り、最近のシンガポール観光ではそのプライオリティが低くなってきているような気がします。
シンガポールの旅行系ブログのグルメ・レポートを見てもその中心は高級レストランやハイティーばかり・・・。
これは実にもったいない話で、多種多様な料理の中から自分の好きなものを好きなだけ、シンガポールだけに最低限の衛生は担保されていて、値段はレストランに比べて超安・・・そんなホーカーズでの食事を体験せずに何のシンガポールか、と思ってしまうのです。
マックスウェルフードセンター(Maxwell Food Center)、ラオパサフェスティヴァルマーケット(Lau Pa Sat Festival Market)、ニュートンフードセンター(Newton Food Center)、アモイストリートフードセンター(Amoy Street Food Center)、ホムリムフードセンター(Hong Lim Food Center)、チャイナタウンコンプレックスフードコート(Chinatown Complex Food Court)、ピープルズパークコンプレックス(People’s Park Complex)・・・。
最近のショッピングセンターの中のフードコートよりはこうしたホーカーズの方が絶対安くて美味しい店が多いと思います。
(あ、そうそう、今は「マックスウェル」とかリノヴェーションのため閉鎖中です、ご注意を)
「オールドエアポートロード・フードセンター」の中はこんな典型的なホーカーズの風景。
数百軒はある屋台(一応屋台に番号が付いています)は本当に多種多様、中華系を中心にジューススタンドから海鮮もの屋まで、ありとあらゆるジャンルの店が並んでいます。
和食屋だってケーキ屋だって中にはあります。
まず僕が食べたのは大好きなワンタン・ミー。
「華記后港祖傅馳名雲呑麺」(Hua Kee Hougang Famous Wan Ton Mee)という店で、「馳名」などとあるからには歴史のある有名店なのでしょう。
シンガポールの屋台は英語での表記があるし、店はたいてい単品しか扱っていないので、店の人のシングリッシュが一部聞き取りづらいのを除けば、注文は簡単。
ここではS$3のにするのかS$5のにするのか、チリは入れるか等を聞かれるだけです。
出てきたワンタン・ミーは汁なし、スープは別添えで付いています。
火を通し過ぎないジューシーな叉焼、皮がつるつるの雲呑、ちょうど良い硬さの麺、そしてそれをまとめる底に少しだけある濃厚醤油ダレ・・・混ぜ混ぜして食べると旨いっ!!
これは日本人で嫌いな人はいないでしょうという味、でも、もちろんこれ一食で終わりにはしませんよ。
この食べ歩きがまた楽しいんです。
今度も麺、こちらは「南星福建?蝦面」(Nam Sing Hokkien Fried Prawn Mee)というこのフードセンター中一二を争う人気店。
シンガポールB級グルメのバイブル「マカンスートラ」で最高評価の箸6本の店。
テイクアウトの注文もひっきりなしに入って、店の人は一心不乱に麺を炒めまくりますが、料理が出てくるまでに10分ほども待ちました。
噂によると出てくるまでに30分以上待つことはざらだともあったので、僕などラッキーな方なのでしょう。
確かにこの麺は美味しい、濃厚な蝦味が魅力で、そこにライムとチリが加わると無敵のシンガポール風味。
炒めているのに以外に軽い食感が名品の所以でしょう。
値段はS$5とちょっと高めでした。
この時のデザートには揚げバナナの「ピサンゴレン」を・・・。
これはもともとマレーシアのものでしょうが、ピサンってマレーシア語でバナナのこと、ゴレンはお馴染みのゴレン、一つだけ摘まむには美味しいんですよ、これが。
ここのは一個S$1。