お仕着せのランチを放棄、「アマンジウォ」で豪華なランチを食べた後は、ジョグジャカルタのもうひとつの世界遺産「プランバナン寺院」の見学です。
正確には「プランバナン寺院群」の中の「プランバナン寺院」。
昼前に見学した「ボロブドィール遺跡」が仏教遺跡であるのに対して、ここはインドネシア最大のヒンドゥー教遺跡、共にジャワ建築最高傑作の一つに数えられているそうです。
建立は古マタラム王国のバリトゥン王(在位898年~910年)の頃。
16世紀に起こった地震で遺跡のほとんどは崩壊、しばらくは忘れ去られた存在だったようですが、1937年から遺産の修復作業が開始、しかし2006年5月に起きたジャワ島中部地震で更なる甚大な被害を受けたという悲運の遺跡です。
これは遺跡群中最も有名な「プランバナ寺院」、正式には「ロロ・ジョングラン」と言うそうです。
ブラフマー、シヴァ、ヴィシュヌの3最高神を祀るインドネシア最大のヒンドゥー寺院で、ここの他、「セウー」、「ルンブン」、「ブブラ」という3つの仏教寺院を従えた全体が「プランバナン遺跡群」。
この最大で高さ47メートルを誇る巨大な堂宇には美しい神像やレリーフがひしめくように刻み込まれています。
見るからに仏教寺院とは違いますね。
地震により倒壊した石がこうしてただただ地面に置かれています。
これが完全修復される日は果たして来るのでしょうか。
ここ「プランナバン寺院」には高さ2メートルほどの土台の上に8基のお堂が設置されています。
見る角度によってお堂は4基にも8基にもなって、常にその姿を変えてくれます。
お堂はいずれも基壇となる下層部、平面的な中層部、ピラミッドのようにすぼむ上層部という3層構造で、他ではあまり見ないこの形が独特です。