夏休み旅行 (3) まさかのアップグレード@「パーマー・ハウス・ヒルトン」

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僕の夏休み旅行第1日目の宿泊はシカゴの老舗「パーマー・ハウス・ヒルトン」です。
ループと呼ばれる繁華街の真ん中に位置しています。
シカゴのダウンタウンはアメリカのたいていの都市と同じで、碁盤の目のような通り構成で、とても分かりやすいです。
この写真はステイト通りからモンロー通りにある「パーマー・ハウス」の正面を見たところ。
(余談ですが、僕は「モンロー」(Monroe)の発音、マリリン・モンローの「モンロー」ですが、この「モンロー」の発音で、その人が英語に慣れているかどうかを決めています)
この地区のほぼ1ブロックを占める、1200室以上の室数を擁する威風堂々たるクラシック・ホテルです。
奥にループ地区の「ループ」(loop)の語源(?)となったシカゴ市内を縦横に走る地下鉄兼高架鉄道の「ループ」(通称「L」)の電車が見えています。

ベルは常駐、ただ荷物はベルに預けるより、一つ上の階のレセプションまで自分で持って上がったほうが「早い」です。

エントランス階(このホテルでは「ストリート・レベル」と呼びます)から一つ上がると、この世界。
ただただゴージャス、最近になって作られたラスヴェガス辺りの「見てくれだけの」豪華な内装とは一線を画した、本物の歴史がそこに確かにある、ゴージャスさです。
ゴージャス、豪華とは言ってもヨーロッパの歴史ある名門ホテルなどに見られる嫌味なまでのスノッブ感は全くありません。
あくまでもアメリカのホテル。
それもヒルトンの傘下に入った大型の普通の(?)5★ホテルです。

前回泊まった「ザ・ドレイク・ホテル」もクラシカルな豪華さに圧倒されましたが、「ドレイク」はより重厚な感じ、こちらはよりエレガントな印象です。

時間はまだ11時前、でも、ここを予約するとき「early check-in if available」というリクエストを入れておいたので意気揚々とレセプションに・・・。
ヒルトンのダイアモンド・メンバーということで、たいていこうしたリクエストは叶えられるのですが、今回は何と1200室以上もある巨大ホテルなのに、基本である午後3時までチェックインは無理と言われたのです。
今空いている部屋がないと・・・。
あと4時間もある・・・(泣)。
うっそ~!
予想外の展開です。
メンバーの優遇があると(勝手に)想像して、このヒルトン系ホテルを選んだのに・・・。
僕はあきらめません(笑)。
レセプションの一番端に「ヒルトンHオナーズ」用のカウンターがあるのを発見、ちょうどそこのカウンターが開いたので、そちらに並びなおし(笑)。
ダイアモンド・カードをちらつかせながら(厭らしくてすみません)、「長いフライトで疲れてるんだよね(実際は全然疲れていない・・・)」とお願いします(笑)。
ハンサムな黒人のオニーさん、しきりにPCを叩いてくれるのですが、どうしても用意出来る部屋がないそうです。
「3時までにはならないけど良い部屋を用意しておくから、それまでランチでもしていてください」と、ホテル内のレストランの割引券もくれたりします。
仕方ないか・・・そこで僕はトランクをベルに預けて、シカゴの街に飛び出します。
すぐに地下鉄やバスの3日間のパス(14ドル)を買い、マグニフィセント・マイルズというシカゴ最大の繁華街へ、そこで面白いライブ・コンサートに出くわしたり、ランチに絶品のシカゴ・ピザ(ディープ・ディッシュ・ピザ)を食べたりして時間をつぶします。
(この辺りは明日にでも紹介します)
午後2時過ぎにホテルに戻り、無事鍵を受け取ります。
これがエレベーター・ホール。
きっと昔の雰囲気は残っているのでしょうが、リノベーションはバッチリのようです。

17階建まである建物の15階、エレベーターを降りるとこんな感じです。
(エグゼクティブ・フロアもあり、こちらは専用のエレベーターでのみアクセス出来、22階から23階にあります。その途中の階は客室ではないようです)

廊下はすべてこういうモノクロの肖像写真で埋め尽くされています。
有名なシンガー、俳優、モデル、コメディアン、政治家・・・すべてこの「パーマー・ハウス」に縁のある、あるいは宿泊した人たちのようです。
で、このホテルは1フロアが本当に広いです。
それも複雑な構成。
エレベーターから一番端の部屋までは、3~4分はかかるのではないでしょうか。

さぁ、部屋です。
ドアを開けます。

何、これ!!!!
広~~~~い、広すぎる。
スイートだぁ。
それも普通のスイートじゃない感じのスイート。
会議・ダイニング用のテーブルもあるし、専用のウェット・バー(簡単なキッチンにもなる)・・・。

すご~い、待っただけのことはある、スイートでもかなり大きなスイートにアップフレードしてくれていたのです。

僕のオリジナルの予約は175ドル++の普通の部屋、日本円で2万円もしない料金でこんなスイートに泊まらせてもらって良いの<ヒルトンさま(笑)。

しかもエグゼクティブ・フロア・ラウンジへのアクセス付きです。
建物は古く由緒あるものですが、中はこのように徹底してリノベーションしてあります。

窓は一部が開閉でき、外の風を入れることも出来ます。
シカゴの夏は日差しは強烈そうですが、とにかく湿度が低いのです。
風も程度に吹いていて、この窓はとても気持ちよかったです。
窓の清掃もまずまずでした。

バス・トイレは2箇所に。
最近のヒルトン系共通の品揃えです。
バスタブもアメリカにしては深かったです。
奥のベッドルームを見てみましょうか。
ここもリヴィングと同じテイストでまとめてあります。
最初はちぐはぐに見えた色使いも、ここまで同じテイストで統一されると、不思議に「合っている」ように見えてきます。
アクセント・カラーのブルーはクールなエレガントさを感じるようになり、クラシカルなカーテン地も質感の高そうな豪華系の家具と合いまって、何か段々良く感じるような気がしました。

この椅子も快適。
新しく見え、全然へたっていません。

テレビは最新型、アーモアも質感の高いものばかりです。
枕の数もホテルの格を表してます?(笑)
ベッド・シーツ類もかなりなもので、充分合格、良眠を約束してくれます。
2つめのバスルーム。

バスルームの方からベッドを見ると・・・。
デスクはやや小さめですが、必要なものは揃っています。
この他に大きめのクローゼットがあり、バスローブなども揃っていました。

あ~~、紹介するだけでも疲れちゃう広さです(笑)。

で、このホテルですが、僕はご覧のようにすごく良い部屋をアサインさせてもらいましたが、なかなかにその時の運でアサインされる部屋の種類が大きく変わるホテルのように感じました。
それは、宿泊レートが以外なほどシンプルな構成で、まず大きく17階以下のスタンダードと22・23階のエグゼクティブとに別れ、それらが更に普通の部屋とスイートに分かれているだけ、だからなんです。
それで1200室以上もあるんです。
1フロアはとてつもなく広くて、いろいろなタイプの部屋があります。
構造上「ビルの壁」ビューなんて、見るからに泊まりたくない部屋も多くあるのです。
だから、こういうタイプのホテルはホテルのメンバーシップの上級さとか、チェックインの際の交渉とか、空き状況が大きくものを言うホテルだと思います。
スイートにもいろいろなスイートがあるはずですが、そられすべてが「スイート」と言う括りで、もしスイートにアップグレードされたとしてもどのスイートが回ってくるかは、運次第みたいなんです。
で、僕にはその最上級のラッキーさが回ってきたというわけです。

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