雪国へ (9) 「ソルビエ」@「赤倉観光ホテル」

スポンサーリンク

僕らは「赤倉観光ホテル」に2食付のプランで泊まりました。
プランの夕食は、メインダイニングであるフレンチの「ソルビエ」(SORBIER)か和食の旬菜ダイニング「白樺」でかの、選択制。

僕らは「ソルビエ」の方で・・・。
ホテルのウェブでは、このレストランは「極上素材が活きた本格フレンチ」と大書され
「数々の内外の賓客の皆様を、格調ある雰囲気と正統フランス料理でおもてなしをしてきたダイニングルーム。
極上素材の味わいが活きた本格フレンチです。
地元の新鮮な野菜や自然の恵みの山菜も厳選された素材、湧き水とともに趣向をこらしたすばらしい料理に仕上がります。」
と説明されています。
浴衣・丹前姿の客に、蝶ネクタイ・黒服のウェイター達・・・好きな眺めではありませんが、日本のリゾート・ホテルでは仕方ないのかもしれません。
メニューはプリフィックスなどではなく、お仕着せのコース。
前菜はスモークされた牡蠣にピリ辛のソースのかかったもの。
牡蠣は広島産とウェイターは言っていました。
地元産じゃないじゃん・・・(笑)。
次の皿は「鴨のフォアグラのポアレ、オレンジ添え」。
ソースにコクがないなぁ、オレンジも合わなくはないけど、ここは濃厚なベリー系のソースで行って欲しかった・・・。
ウェイター達は訓練された人たちばかりで、決してアルバイトの付け焼刃という感じではないサービス振りでした。
ただ周囲には、何度も書きますが丹前・浴衣姿と、鳴きわめき動き回る子供も・・・。
スープは「ホテル伝統のビーフコンソメ」と・・・、でも、これまた一味足りない気がする出来でした。
こういうのこそ老舗ホテルの伝統あるダイニングの得意とするところでしょうに・・・。
今度は「ずわい蟹のスフレ」、熱々で運ばれてきます。
蟹は一杯入っています。
メインは黒毛和牛のフィレ・ステーキ、付け合わせはセップ茸、ブロッコリー、かぶ。
ソースはお馴染みのマルサラ・ソースでした。
これは肉そのものが良いところを使っているので美味しかったですが、普通の美味しさ。
サラダも運ばれてきて、パンのお替りなども聞かれます。
パンは自家製、でもこれも普通の出来。
やはり東京など競争の激しい所のレストランと比べてはいけないのでしょうか。
全体の印象として、10年位前の高級ホテルでの結婚式のコース料理ってイメージ。
センスが古いです。
料理の方も、ホテル全体と同じで、伝統的なものと時流に合った新しいものをどのくらいの割合でブレンドしていくか、こういう老舗ホテルには難しい舵取りでしょう。
デザートも、ここにちゃんとしたベーカリーがある、パティシエがいる・・・とは思いにくいありきたり過ぎるもの。

誰かにここのレストランは「雛にも稀」と聞いた覚えがあるのですが、残念ながら僕らには期待はずれでした。
窓の外は吹雪いていて真っ白、夏の景色の良い日は雲海を眺めながらの食事という話を聞いても、夏にもう一度リヴェンジしようという気にはなりませんでした。

タイトルとURLをコピーしました