2泊4日のニューヨーク (14) NYの地下鉄とサブウェイ・ミュージシャン

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2泊4日のニューヨーク (12)で書きかけたニューヨークの地下鉄の話の続きです。
チケットはこんな機械で買います。
日本語のインストラクションが出ない機械もありますが、簡単な英語なので、何とかなります。
それに地下鉄に乗る人はもうたいていプリペイドのメトロカードを持っている人が多いので、機械の前にあまり人が並んでいません。
だからあせらずゆっくりとやれば・・・。
ニューヨークの地下鉄は1乗車2ドルとです。
僕は2日いたので、ファン・パスという1日乗り放題券(7.5ドル)を2回買いました。
その人の滞在事情、利用事情に合わせたメトロ・カードの購入をすべきでしょう。
駅に入るときにメトロカードを機械に通す(スワイプする)タイミングは2~3回で慣れちゃいます。
大丈夫です。
現地の人のスピードを良く見て真似ましょう。
あと、地下鉄の入り口の「downtown」と「uptown」の表示を見ておかないと、日本のようにどちら方向の電車にも乗れる、ということはありません。
そして「downtown」行きの入り口と「uptown」行きの入り口が近くにない場合もありますので、急いでいるとちょっとあせる時もあります。
構内に入ると、とにかく沢山の路線が乗り入れていて巨大な駅もありますが、表示はシンプルで分かりやすいです。
自分の乗る線の名前さえ分かっていれば、間違うことはほとんどないでしょう。

プラットフォームにこうしたKIOSKがある駅はもう珍しいのではないでしょうか。
雰囲気は日本とおんなじです。

そしてこんな遊び心のある駅もありました。

日本の地下鉄と大きく違うことの一つに、サブウェイ・ミュージシャンと呼ばれる演奏家が公然と活躍していることがあります。

何か聞くところによると駅内で演奏するのは認可制だとか・・・。
このバンドはジャズ・ファンク。
かなり鋭い音を出していて、足を止める人も少なくありませんでした。
あ、この人は強力な喉をしていましたよ。

一見ホームレスのオジさんのように見えますが、とにかく強烈な歌声。
ほぼサム・クック丸出しの、ゴスペルのタッチも入ったディープ・ソウル系シンガーで、擦り切れて音揺れしているテープレコーダーからのバック・トラックに乗せて叫ぶは、歌うは、喚くは(笑)・・・すごかった、です。
横のカートの上に手売りのCD-Rが置いてあって、それを見ると彼の名前は「GEECHIEなんとか」のよう。
日本に帰ってきて彼の名前をネットで検索してみたのですが、どうにも出てきません。
CD-Rを買おうと彼に話しかけてみると、僕を不思議そうに見つめ、20ドルと言うではありませんか。
ふっかけ過ぎです。
こういうのはせいぜい10~15ドル。
それでとても嫌な気分になってしまって、興味は急に失せてしまったのですが、今になって冷静に考えるれば、買っとけば良かった・・・残念。
でもすごい体験。
地下鉄のホームに響き渡るサム・クック節は今でも忘れられません。
コロンバス・サークル周辺に行かれる方、ぜひチェックしてみてください。
そして、更にすごい光景も見ちゃいました。
垂れ幕まで掲げてますからサブウェイ・ミュージシャンとしては有名なのでしょう、観客も50人以上いました。
歌は完全なゴスペル。
もう黒人のオバちゃんの中には眼をむいて半狂乱になっちゃっている人までいます。
すごいインパクトです。

名前が「ALICE TAN RIDLEY」と。
あれ?
もしかして・・・熱心なソウルファンには多少知られているROGER RIDLEYの奥さん?
家に帰ってきて、この手持ちのCDを見て納得、やはりお2人は夫婦でした。

このCDは「SUBPLAY]というコンピレーションで、ニューヨークのサブウェイ・ミュージシャンの録音を集めたアルバムです。
ここの冒頭にROGER &ALICEとして、ROGER RIDLEYとALICE TAN RIDLEYの歌が収録されています。
僕はご主人の動向の方に興味があるので、このことをあの時に思い出せば、インタビューも出来たのに・・・。
ニューヨークは、地下鉄の中も音楽に溢れていました。

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