バンコク到着1日目の夜。
スワンナプーム空港に着陸して4時間後の午後8時、ホテルのシャトルボートに乗って早速街にお出かけです。
レセプションのところのドアをスパの方に出て・・・
この細い道を歩いていくと、かすかに川の臭いが。
これが「ミレニアムヒルトンバンコク」の船着き場です。
振り返るとこんな感じ。
行き先は「イサヤ・サイアミーズ・クラブ」(Issaya Siamese Club)というハイソなレストランです。
ホテルから直接タクシーで行っても良いのですが、やはりバンコクのリバーサイドに来たからには、このシャトルボートには乗りたいので・・・。
「サパン・タクシン」まで約10分の船旅(?)を楽しんで、そこでタクシーを拾うつもりです。
このボートが大体20分毎にやってきます。
対岸に見えているのは「ロイヤルオーキッドシェラトン」。
夜になって風は少し涼しくなっているものの、まだたっぷりの湿気も、それでも風を切って進むボートは景色ともどもバンコクにいるぅ!を満喫させてくれます。
工事中の「アイコン・サイアム」の前を通り・・・
「ザ・ペニンシュラ・バンコク」を過ぎ・・・
「マンダリンオリエンタル・バンコク」も過ぎ、船は「サパン・タクシン」へ。
「ヒルトン」のボートはかなり貧弱な作りですが、ホテルが高級になればなるほど、ボートもチーク材もたっぷり使った超豪華なものになったりします。
この日行った「イサヤ・サイアミーズクラブ」は、タイのアイアンシェフ、イアン・キティチャイ氏のフラッグシップ・レストラン。
http://www.issaya.com/#!issaya-restaurant/eez9d
https://www.facebook.com/issayasiameseclub
ここで良く取り上げる「THE WORLD’S 50 BEST RESTAURANTS」でも39位に入っているモダン・タイ料理の名店です。
http://www.theworlds50best.com/asia/en/asias-50-best-restaurants/3140/Issaya-Siamese-Club.html
ちょっと分かりずらい場所にあるレストラン、ホテルのコンシェルジュから懇切丁寧に道順をタイ語で書いてもらったものをタクシー運転手に見せます。
4 Soi Sri Aksorn, Chua Ploeng Road, Sathorn
だけでは、彼らに分からないようです。
実はここの予約は当日バンコクに着いてから取ったのですが、最初ラウンジのスタッフから予約を入れてもらうも「満席で、予約出来ないそうです」と・・・。
あまり打って響くような人にも見えなかったので、それ以上の話はしませんでしたが、こんなことで諦めるshackinbabyじゃありません(笑)。
今度はL階レセプション脇のコンシェルジェ・デスクまで出向き、いかにもコンシェルジュ然とした男性がいるのを確認、手にバーツの現金を持ち彼に見せるようにして、「今日は一杯らしいんだけど、このレストラン、何とか取れない?プッシュ出来ない?」と・・・。
コンシェル時は僕の手の中のバーツ札をちらっと見ながらレストランに電話。
かなり長い電話でしたが、電話を置くとにっこり、「予約、お取りできました」。
やっぱりね、ここはバンコク、何とかする方法はたいていあります(ニコッ)。
「イサヤ・サイアミーズ・クラブ」はバンコクの暗闇の中に絶妙の照明に浮かび上がる瀟洒な洋館の一軒家レストラン。
周囲をたっぷりの緑に囲まれ、前庭には芝生の上にいくつものリラックス・ソファが並び、ウェイティング・バーとしても機能しています。
こういうレストランに付きもののかなりな照度の低さ、ドリンクメニューを見るにしてもペンライトが必要なくらいです。
ちょっと僕ら日本人には暗過ぎかも、
なので、このあと室内の写真もかなり画質が悪くなりますが、お許しください。
レセプショニストはとてもきれいない英語を話す美女。
「良いお席をご用意しますので、もう少しドリンクでお待ちくださいね」
OK、いつまででも待つよ~、こんな美女に笑顔でそう言われたんじゃ。
店は1階と2階、更には1階のテラスにも席があるようです。
かなりなキャパシティ。
来ているのはお金持ち風のタイ人のカップルやグループ、ちらほらファラン(西洋人)といった感じです。
一つ一つ違ったデザイン・色合いのソファや机が並び、天井にはファンが・・・。
流れている音楽も1950~60年代のちょっと懐かしい曲。
どこかお金持ちのタイ人の古い邸宅に食事に招かれたような感じです。
ウェイトレスも素晴らしい英語をしゃべる人、バンコクのこうしたレストランのサービス・スタッフの英語はどこもかなりなものです。
メニューはかなりな数、どれもが伝統的なタイ料理にひねりを加えたようなもののよう。
2人からのセット・メニューは2種類ほど用意されていますが、僕のような1人ではそれは無理と・・・。
なので僕はアラカルトから。
まずは前菜に選んだKoi nua(420バーツ)という生後8か月のオーストラリア産アンガス牛のタルタルに、北部タイのスパイスを混ぜたもの。
これがもうバカウマ、肉質が良いので肉そのものも美味しいし、卵の黄身も入っていそうで滑らかな作り。
全体にチリが入っているだけではなく、パクチーやら大蒜やらのタイ風のコンディメントが乗り、周囲にはバイチャップルーなどの大きめの葉が・・・。
そのまま食べても、いかにもタイの香りが鼻をくすぐり美味しいのですが、それを周囲に散らしてある大きめの葉に乗せて食べても、これまた美味。
肉のミエンカムという感じにもなったりします。
隣のテーブルではセットメニューを食べているようで、そちらには伝統的なものにひねりをというものの他に、相当にクリエイティブ系(液体窒素使いの料理とか)のものも多そうでした。
メインに選んだのはMussamun Gae(720バーツ)というもの。
簡単に言えばマッサマンカレーに入ったラム・シャンクです。
これも本当に旨い、ラムは骨からあっという間に身離れし、ラムそのものも本当に柔らかく良く煮込まれています。
でもここでの勝利はマッサマンカレーのソース。
たぶん僕が食べたマッサマンカレーのうちで一番美味しかったと言えます。
街の食堂のカレーと違って、材料を吟味、スープも上質、スパイスも僕ら外国人相手も少し考えているんでしょう、これは本気で美味しかったです
デザートにはSaree Cake(250バーツ)というもの。
タイで昔3輪車に乗ったアイスクリーム売りのオジさんが道端でアイスクリームをパンで挟んだのを売っていたもののモダン・バージョンのようです。
ここではパンではなく薄いカステラで・・・。
これも良いね、付けあわせのアイスクリームもジャックフルーツとか桑など面白いものが使われていました。
あぁ、美味しかった、この店。
雰囲気もサービスも良いし、値段の高いのさえ許せば、この店はお奨めです。
午後10時、バンコクではまだ夜は終わりません。
このあとタクシーで盛り場に・・・。
ま、この辺りは大人の時間ということで、ここでは割愛。
超深夜、その盛り場からホテルまで帰りましたが、なかなかメーターで行ってくれるタクシーがいません。
もうそろそろ言い値でも良いやと思った時
「ミレニアムヒルトンバンコクまで、メーターで」
「もうこんな時間だよ、200バーツ」
僕がドアを閉めて立ち去ろうとすると
「150バーツ」
更に僕が行こうとすると
「100バーツでどう?」
と・・・。
それなら手を打ちましょう、たぶんメーターだと6~70バーツといったところでしょうから。
夜だし、余り値切り過ぎて運転手の気を悪くして、何か別のトラブルが起きても嫌だし、適当なところで手を打たなければ、です。
もちろんこんな時間帯でも、繁華街からでも、メーターで行ってくれるタクシーの方が多いですよ。