クイズ
今朝はこんなところで朝食を取り、出勤しました。
窓からはちょうど朝日が昇るところです。
プロが入れたコーヒーは薫り高いし、たまには(いつも?)こういう優雅な朝食も良いですよね。
今日のメインは、エッグ・ベネディクト(Eggs Benedict)。
イングリッシュ・マフィンの上に、ベーコンとかハム、更にポーチド・エッグをのせて、オランデーズ・ソース(Hollandaise Sauce)をかけたもの、発祥はアメリカなのでしょうか。
高カロリーですが、半熟卵好きにはたまらないメニューなので、そして家で作っても美味しくは出来ない料理なので、僕は時々ホテルなどで朝食に食べています。
ここのはすごい、
上からトリュフが山ほどかかっています。
普通はこういうスライスではなくて、入れるとしても千切り風なものを入れる(多分、それがクラシック・レシピ?)と思うのですが、これは運ばれたときからトリュフの香りが強烈に鼻をくすぐります。
卵も上質な卵だし、オランデーズ・ソースも重くなくそれでいて軽すぎず、実に「上等な」エッグ・ベネディクトになっていました。
まだ人も少ない早朝のレストランに、朝日がさんさんと降り注いできます。
今日も元気でがんばるぞ!(笑)
さて、ここはどこでしょう!
特にホテラバさん、分かります?(笑)
答え
皆様のご推察の通り、先日「ザ・リッツ・カールトン東京」に泊まってきましたので、その報告です。
もちろんリッツカールトンは全世界に展開している最高級ホテル・チェーン。
日本ではすでに大阪に一軒あり、長年大阪でのナンバーワン・ホテルの名をほしいままにしています。
ここ「ザ・リッツ・カールトン東京」は2007年の3月、六本木防衛庁跡地が再開発されて誕生した東京ミッドタウンと共に誕生した国内2番目の「ザ・リッツ・カールトン」。
客室数は248室(スイート36室を含む)で全てが52平米以上の広さを持ち、客室の広さはもちろん国内で最大級。
東京ミッドタウンの中心に建つミッドタウン・タワーのグランド・フロアと1階、及び45階から53階に「ザ・リッツ・カールトン東京」は位置します。
46階には広さ2000平米以上もあるというスパ&フィットネス。
47階以上が客室となり、展望台のないミッドタウン・タワーからの素晴しい景色を楽しめる・・・と聞いていました。
さぁ、実際泊まってみると・・・
この景色です。
前評判、宣伝に偽りなしですね。
素晴らしい眺望です。
ここは角部屋ですから、向かって左側には六本木ヒルズ、右側には新宿や池袋の高層建築が見え、ほぼ中央には富士山も望めます。
東京の発展振りと、昔からの富士山・・・外国人にも「受ける」お部屋でしょう。
多分建築上の問題なのでしょう、窓の外が鉄骨でさえぎられる場所もありますが、ほとんどの窓がこうした英語で言うpicturesque windowです。
ここからは新宿は真正面です。
室内の調度品は実に質感が高く、お金がかかっているのが良く分かります。
今流行のコンテンポラリー・モダンではなくて、リッツ・カールトンが持つ貴族的なイメージを充分に残しながら、現代都市的なエッセンスもちりばめたインテリアになっています。
「マンダリン・オリエンタル東京」のトータルな完成度にはやや及ばないかもしれませんが(趣味の問題?)、置いてある品々の質感の高さでは東京で一二を争うでしょう。
蘭の花の水やりも完璧でした。
ベッドルームです。
質の良いリネン類なのは当然ですが、エジプト綿の番手が細すぎず、触り心地より寝心地が優れるという高級品でした。
ベッドのスプリングは最近のトレンドにしてはやや柔らかめですが、熟睡確約のこれも素晴らしいベッドです。
パジャマ風のナイトウェアも置いてありますが、部屋で過ごすのはやはりこのローブで、でしょう。
内側にタオル地の貼ってある、高級ホテルではお馴染みのスタイルのローブで(シカゴのパークハイアットのとか、僕のブログでも随分取り上げましたよね)、ここではお馴染みリッツ・カールトンのロゴが上品かつしっかりとあしらわれています。
ミニバーのコーナー。
テロンギのエスプレッソ・マシーンが置いてあります。
真っ白な茶器はNAGAEブランドで、一目で高級品と分かる品です。
ここでも至るところリッツ・カールトンのロゴで溢れています。
浴室も実に高級感溢れています。
アメニティーはブルガリのオーテブラン。
これは良い選択ですね。
ブルガリの中でも日本人好みの程よい香りですもの。
向かって左から大き目のバスタブ(バスピロー有り)、トイレ、中央に洗面台、シャワー・ブース、右にもう一つの洗面台、そして大き目のTV・・・と並んでいます。
ドアから浴室の奥まで見ると、こんな感じです。
入り口は、隣の部屋とのコネクティングが出来るようにもう一つのドアがこの外にあります。
そのスペースにあるこの鏡も素敵でした。
ここにも花があったら最高ですけどね・・・・そういえば、部屋にウェルカムフルーツとかレターの類は全くありませんでした。
すごく安く泊まっているので省略なのかな?(笑)
この部屋で1泊55000円++という激安料金、半値以下のレイトでしたからね。
なお、外の物音は一切聞こえず、防音もバッチリでしたよ。
今回の宿泊は、もちろん「うわさの」リッツカールトンに一度は泊まってみたいという単純な好奇心もなくはなかったのですが、実はちょっとばかりかしこまって、あるご家族とお会いをする・・・というのが、主たる目的でした。
レストランでお食事しながら、というのも考えたのですが、それはもう少しお親しくなってから・・・。
初対面では「ホテルのスイートでお茶でも」というのがベストかと考え、今回のザ・リッツ・カールトン東京の予約となったのです。
これは結果として大成功、地方から上京されたそのご夫妻はこの部屋をとても気に入られて、予定時間を大幅に過ぎたこんなサンセット・タイムまでお部屋にいらっしゃったのです。
確かに午後4時を過ぎてからの夕闇の迫り方は、実にドラマチックで、高所恐怖症の人でもない限り、いつまで見ていても見飽きません。
ルームサービスも何度もを頼んでしまいました。
どんどん明かりがともっていきます。
去年訪れた大都会、たとえばバンコク、香港、シンガポール、ソウル、ニューヨーク、シカゴ・・・僕は「高いところが好き」(笑)なので高層階から見下ろす景色はずいぶん見てきましたが、どの都市とも違う、東京ならではのサンセット・パノラマがほぼ180度望めます。
お客様がお帰りになった後も、僕らだけでしばらく見入ってしまいました。
六本木ヒルズもこうして見ると、以外に(失礼!)キレイです。
部屋の明かりを消してみるも良し、照明をいくつかつけた状態でも、昼間とは全然違ったムードが漂って、天気の良い日の宿泊で本当に良かったと思いました。
と、そこにドアのチャイムが・・・。
なんと、先ほどまでこの部屋にいらしたお客様が戻ってらしたのです。
それも「トシ・ヨロイズカ」のケーキをお持ちになって。
先ほどお会いしたときに僕が「甘いもの好き」とカミングアウト(笑)したのに、すぐ答えてくださって、ミッドタウンの下の店で買ってきてくださったのです。
これは閉店間際の「トシ・ヨロイズカ」で、誰も並んでいませんが、
このケーキを買われた時には、さぞや長い行列が出来ていたことでしょう。
寒い中、本当に申し訳ありませんでした。
ご厚意に心から感謝して、ケーキの袋を受け取りました。
確かに、ミッドタウン周辺では皆さんこの袋をぶら下げていますよね。
いただいたケーキは3種類です。
自分で買ったわけではないので、ケーキの名前とかはよく分かりませんが、このチョコレートのムースケーキはよく見ますね。
中はピスタチオ味です。
もう少しチョコレートがビターでもよかったかな?
食べ応え充分なヴォリューム、艶やかな外観とともに、フランス菓子の王道(もちろん、シェフの独創性も入れてですけど)を行くケーキではあります。
マロンとフランボワーズの組み合わせも合わないかと思っていましたが意外にも相性がよく、手前の古典的なサンマルクをアレンジしたケーキもキャラメリゼの丁寧さとリキュールの効かせ方が大人でした。
差し入れしてくださった方のご好意とケーキの美味しさ、そして抜群の夜景に、本当にリラックスした幸せな一時を過ごせました。
XXX様、本当に有難うございました。
ご馳走様でした。
でも僕は、個人的にはこの店にあまり良い思い出がないんです。
とにかく込んでいて忙しい評判店だからでしょうか、電話の応対、店頭で案内する人、店員、レジの人に優しさが足りないような気がするのです。
僕の過去のたった1回の経験でそこまで言い切ってしまっていいのか悩みましたが、とにかくその時は気分よく店を出ることが出来ませんでした。
だから今回もミッドタウンに行くことになっても、この店に行くことは考えていなかったのです。
お店というのは商品だけで成り立っているわけではないのですから・・・。
ミッドシティの構造は複雑で、チェックインのときは、リッツ・カールトンへは「裏口」の方から入っていってしまったようです。
じゃあ、この高級ホテルの正面玄関はいったいどんな風?・・・と夜の散策兼夕食から帰りがてらに、覗いてみました。
う~ん、シンプルです。
でもベルマンの制服などのせいもあって、とてもエレガントなシンプルさに感じました。
丁寧なご挨拶とともにドアを開けてもらうと、実にリッツ・カールトンらしい瀟洒という言葉がピッタリの空間が広がります。
この花、素敵ですね。
アマリリスでしょうか?
壁の写真との相性もとても良い。
クラシカル・エレガンスに適度なモダニティー・・・言うことなしです。
外はまだこのクリスマス・イルミネーションが続いています。
冷たく澄んだ空気の中、東京タワーがいつもよりクッキリ見える感じもします。
ミッドタウンガーデンの木々のイルミネーションも、とてもキレイです。
見学の人もちらほらで、しばらくはこのダイオードのクールな光の絨毯に見入ってしまいました。
部屋に帰って、カーテンを閉めずに開け放しておいた大きな窓からは・・・
ちゃんとしたカメラと三脚を持ってこなかったのが悔やまれる素晴らしい東京の夜景が広がっていました。
よく宝石箱をひっくり返したような、と言いますが、まさにそんな感じです。
この非日常な景色を見るだけでも、この部屋に泊まる価値はあると思いましたね。