僕が泊まった「ザ・プリンス さくらタワー東京」。
1998年に出来た当時は、プリンス・ホテルズの中でも相当力を入れて立派に作られたホテルです。
デザイン・トレンドなどが大きく変化した今でも、変わらぬ良さはもちろんところどころには残っています。
この階段と照明、窓の取り方などは、僕の好きな部分の一つです。
そしてこの窓から見えている緑、これこそが「ザ・プリンス さくらタワー東京」だけではなく、この高輪のプリンス3ホテルに共通する最大の長所、立派な日本庭園の存在です。
この出口からホテルの外に出ると・・・
この景色!
眼に一杯の緑と、緑の、というか木々の香りが強烈に飛び込んできます。
特にこの日のような雨上がりの日の匂いは鮮烈、僕の好きな匂いの一つです。
この日本庭園は広さ20000㎡以上、1971年、旧「高輪プリンスホテル」の新築に伴って作られたもので、作者は皇居新宮殿などを手掛けた楠岡梯二氏。
とても都心とは思えない美しい日本の自然が表現された庭、ここを散策するのは、これらホテル宿泊時の最大の楽しみだったりします。
この観音堂は奈良県生駒市の「長弓寺」というお寺にあった三重塔の一部で、昭和29年に移築。
安置されている「十一面観音踏下像」は室町時代 の作と言われているそうです。
鐘楼は1656年(明暦2年)の建立、1959年に奈良県奈良市の「念仏寺」から移築されたもの。
山門の方は歴史・由来が不詳とか・・・。
青銅灯篭は江戸時代の徳川将軍家の霊の地(現在の「東京プリンスホテル」)にあったものとのことです。
そしてこれが「ザ・プリンス さくらタワー東京」の全景。
目を移すとこちらには「グランドプリンスホテル新高輪」が見えています。
桜の時期はもちろんのこと、一年中どんな時にも人をほっとさせてくれる癒しと気品に満ちたこの庭園は、やはりこのプリンス3ホテルの宝ですね。