帝国ホテルのホテル・ショップである「ガルガンチュア」は、美味しいもので溢れています。
(ガルガンチュアとは、16世紀頃のフランスの物語作家フランソワ・ラブレーの小説に登場する美食家で大食漢の王様の名前です)
このショップのコンセプトは、持ち帰りの出来る「帝国ホテルの味」、営業開始は1971年のことだそうです。
お惣菜、ケーキ、パンなどのほか、手土産や季節の挨拶にふさわしいギフト商品などが、かなりな種類、並べられています。
その中でも人気の商品はと言うと、まずは「オーチャード」という名前のフルーツ・ケーキでしょう。
お値段が一つ10500円という超高額商品です。
そして、現実的な値段のもの(笑)としては、何といっても帝国ホテルのスペシャリティー、シャリアピンステーキをパイで包んだシャリアピンパイでしょう。
これなら一つたったの2625円(値段感覚が狂ってます?笑)で、最高の口福が味わえます。
で、このパイ、今や大人気で、たいていの場合、午前中で売切れてしまいます。
特に最近、TVでも有名な風水の専門家がこのパイを取り上げてから、もう幻のパイ(本当?)と化していると聞いています。
今では、このハーフ・サイズが「アクア」というラウンジでも食べられるようになりましたが、確実にするためには、予約が絶対です。
僕も電話で予約、、チェックイン後にこのパイを部屋のソファに座り、息子とゆっくり楽しみました。
「ガルガンチュア」では、このパイを暖かい状態で渡してくれます。
(どういうシステムになっているのでしょう?そのつど暖めてくれているのでしょうか?)
コンシェルジュに「部屋でシャリアピンパイを食べたいんだけど・・・」と相談すると、暖めたお皿、ナイフも通常のとパイを切るものの両方を、さらにパイを取り分けるサーバーと、パイを食べるのに必要なあらゆる物を用意して、すぐに運んでくれます。
このホテルのスタッフは本当によく訓練されて、物事を熟知しています。
感心します。
見てください、このきれいな焼き色と切り口を!
柔らかな牛フィレ肉と玉葱を包み込んだパイは、ナイフを入れると本当に肉汁の香りが広がってきます。
玉葱に漬けられて柔らかく仕上げられたランプ肉も最高ですが、ここでは何と言っても飴色にソテーされた玉葱の甘味が絶品です。
声楽家シャリアピンの名前が忘れられたとしても、シャリアピンパイの名前は不滅かもしれません。
個人的には・・・ですけれど(笑)。
で、3000円以上のお買い物をしたということで、こんなフリー・ギフトもいただきました。
美味しいチョコレートでした。
ミート・パイのお好きな方、帝国ホテルのシャリアピンパイは必食ですぞ!