「軍事博物館」の予想外の公演中止には本当にがっくり、仕方がないので昨日「夜」を体験したイスティクラール通りまで戻りレトロなトラムヴァイに体験乗車、この辺もこの後にレポートするつもりです。
そのトラムヴァイで繁華街のイスティクラール通りを各駅停車、「昼」の様子を眼で楽しみながら、エミノニュまで移動します。
お昼がドネルケバブだけと軽かったので、やや早めの夕食を取りに「ハムディ・レストラン」(Hamdi Restaurant)に行くためです。
このトルコ・レストランは日本のガイドブックにも出ている名前の知れたレストラン、近所に同じ名前の同系列店も沢山ありますが、その中でもエレベーターで上がるここが一番人気。
何故かと言うと、お分かりの通りこの景色の故です。
この4階はほぼ全面のガラス貼り、エミノニュの桟橋から対岸の新市街が一望の下、右に眼をやれば印象的なイェニ・ジャーミィがどか~~んと控えています。
(真夏にはガラス窓が完全に取り払われて、完全オープンエアになるとのこと)
これぞイスタンブール!という風景が眼の前に広がるレストランです。
しかも僕は欲張りなので、この窓から一列めの席にどうしても座りたい(笑)。
それには超込んでいるランチやディナー時は無理、イスタンブールのレストランはたいてい昼休みを取らないので、一番空いていそうなこの午後4時前という時間を選んだのです。
で、僕の推測はピッタリ、憧れのこの窓際席に座れたのです。
ラッキー!
まずは景色より料理でしょうか(笑)、前菜(メゼ)にトルコを代表する煮込み料理の「ドルマ」(dolma)を頼みます。
茄子のドルマです。
(茄子はトルコ料理では本当に良く使われます)
これが馬鹿うま!
たぶん今回イスタンブールで食べた全料理の中で一番と言っても良いくらいの美味しさだったのです。
ウンチクると(笑)、ドルマとはトルコ語の動詞のドルマック(dolmak)「詰まる、いっぱいになる」から来ていて、野菜に米、肉などを詰めた料理のこと。
ピーマンの肉詰め、トマトをくり抜いて詰め物をしたもの、ロールキャベツの元祖と言われているキャベツで米や具を包んだもの、そして「ドルマの王様」ことヤプラック・ドルマ、これはぶどうの葉で具を巻いたものです。
ヤプラック・ドルマは帰りの飛行機の機内食でも出ました。
煮込んだ茄子はとても柔らかく、ちょっとぬめっとした感じが舌に心地良い・・・中も米が入っているためかわずかに粘り気のあるというかねっとり系の具になっていて、全体に「とろけ」感すらある詰め物・・・日本人なら誰が食べても美味しい料理です。
添えてあるレモンを絞ると、これがまた味が締まって更に美味しい・・・日本の同様のもののようにウスターソースが合うなんて味ではありません。
メインにはこの店のスペシャリティー、ケバブ(肉料理)を。
色々な種類のケバブの中から、僕が選んだものはピスタチオ入りのケバブ。
これは美味しい肉(羊肉)です。
何の臭みもなくジューシー、ピスタチオも口に心地良い食感とアクセントで、これも実にトルコらしい料理です。
一緒に付いてくるユフカという小麦粉で作った薄い生地で包んで食べます。
(こうした食べ方をトルコではデュリュムと言うそうです)
さすがに人気店、皿の上もきれいに盛られていますね。
これとワン・ドリンクでたったの24TL、日本円で1500円。
地元のフツーの人が利用するレストランは、安いですね。
お腹が一杯になったところで、改めて眼を外に・・・。
やはり、すご~い!
対岸の新市街の中央にガラタ塔という塔が・・・ここにこの後行ってみるつもりです。
イスタンブール中が見えて、さぞかし良い景色でしょう。
ガラタ橋周囲にはおびただしい人が・・・休日は昨日で終わったはずですから、通常の日でもこの人出です。
パノラマ撮影をしてみるとこんな感じです。
本当に素晴らしい眺望です。
僕ら景色フェチには、お金に換えがたいレストラン、そして窓際のこの席です。
向かって右に位置するジャーミィの存在も、トルコらしさを最高に増強してくれます。
レストランで早い夕食の後は、ここから歩いて2分のエジプシャン・バザールの探索です。
グランドバザールよりはぐっと庶民的、その分活気がありすぎ、人が多すぎです(笑)。
この市場、別名をスパイス・マーケットとも言うそうですが、実際にスパイスを扱う店はもう少なくなってきているとのことです。
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生物(なまもの)系の中には食べてみたいなぁと思うトルコ独特のものも少なくなかったですが、お腹も一杯、最後の最後にお腹を壊すのも嫌なので、泣く泣く諦め、見るだけにしました。
この後はもう一度ガラタ橋を渡ってガラタ塔に、その後にトルコ独特の伝統的なハマムに行って、最後に絨毯屋に、そして午後8時過ぎには飛行場に・・・という最後の日の計画です。
我ながら、良くもこんなに次から次へと色々なことが出来たものです(笑)。