誰もいない静かな静かな「蓮池潭」の「春秋閣」でその平和そのものといった雰囲気に浸っていると、急に聞こえ始めた不思議なイントネーションの人の合唱のような音。
その音が聞こえてくる先は、どうやら「春秋閣」前にあるこの建物のようです。
「?明堂」と書いてあります。
誰でも入れる様子、僕もその階段を上がってみました。
わぁ、いかにも台湾のお寺、超きらびやかです。
聞くところによると、この4階建ての立派なお寺の創建は1628年、20世紀に入ってから何度も改築されている建物とのこと。
旧名は「明徳堂」というそうです。
お寺ですが、台湾の他のお寺同様、道教や儒教など様々な宗教と習合している感じで、祭られているのも孔子や関帝、媽祖など複数のようです。
帰ってからネットで検索してみたところ、「主祀神聖は、關聖帝君(玄穹高上帝)」という記述を見つけましたが、申し訳ない、僕にはどなたか全然?です。
で、「五里亭」まで聞こえてきたのは、やはりこのお坊さんたちの読経の声でした。
両側に一人ずつラフな格好の二胡の奏者、そして場を締めているような太鼓叩きのオジさん。
お線香をあげお祈りに来る地元客の真剣さと、迫力ありよく響く、独特の節回しで歌うようにあげられるお経のある種エキゾチズムに、僕はもうくらくらです。
音の方も記録に残しておけば良かった、でもそんな気になれない、ただ片隅でじっとこの厳粛な雰囲気に浸っていたい、そんな気になる貴重な時間でした。
(眼のあった二胡のオジさんに、カメラで撮っても良いかとゼスチャーで聞くと、目でうなずいてくれたので、写真撮っちゃいましたが・・・)
ここで、お線香やらを買います。
売店です。
これは炉。
確か線香をあげすべてのお参りがすんだら、こうした焼炉で金紙を燃やして神様に送るんでしたよね、確か(うろ覚えですみません)。
この「?明堂」で思わぬ時間を取ってしまいました。
少し疲れたので、このあと予定していた「孔子廟」は省略。
ちょうど来たタクシーでホテルまで戻りました。
台湾のタクシーは安く、変な運転手も皆無なので、疲れたり早く次の行動に移りたい時には、迷わずタクシーです。
「美麗島」のホテルまでTWD200ちょうどでした。