そうだ京都行こう (8) 出町ふたば

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「伏見稲荷大社」の参拝が済んだ後、ホテルに帰ろうと京阪「伏見稲荷」駅に・・・。
ホームで待っていると「出町柳行きの電車がまいります」というようなアナウンスが。
そうか、この電車の終点は「出町柳」なんだ・・・。
ん?「出町柳」?
その瞬間ひらめきました、「出町柳」といえば京都を代表する町の「お餅屋はん」である「出町ふたば」のあるところ。
そうか、この電車に終点まで乗れば、そこに行けるのか、それなら・・・とホテルのある「七条」駅で降りずに、終点の「出町柳」駅まで乗り続けました。
料金は270円、時間にして15~6分で到着。
駅から店までは橋2つ渡って徒歩5分、すぐに分かります、その人だかりで。

開店(朝8時半から)してまだそう時間がたっていないというのに、店の前はもうこの行列です。
あまりの列に、列を整理する係の人まで出ています。
並び始めは、人の多さに店内やショーケースが見られない・・・。
たくさん貼ってある商品名を書いた白い紙が見えるだけでした。
待っている間、タブレットで調べてみると、この店の一番人気「豆餅」(豆大福)は京都駅に隣接する「ジェイアール京都伊勢丹」の地下1階で、時間限定のようですが買えるとあります。

     http://kyoto.wjr-isetan.co.jp/floorguide/j_sweets.html


すごいラインナップですね、京都の代表的なスイーツはすべてここで揃う感じ。
「今西軒」のおはぎや「村上開新堂」なんかもここで買えちゃうようです。
でも、こうして本店で(並んで)買うのも、その体験はひとしお。。
まして1人で並んでるのではなくて、今回は夫婦で行動、待っている間も会話が出来たりで、待ち時間も退屈ではありませんでした。

聞いたところによると、京都ではお菓子を作り売る店には3通りの呼び方があるんだそうです。
何でも「お餅屋はん」、「おまん(饅)屋はん」、「お菓子屋はん」という呼び方、これが和菓子屋の通称と・・・。
町の和菓子屋は、昔はどの町内にも、それぞれのこうした店が必ず1軒づつはあったとも書かれていました。

餅菓子と赤飯を作り続けて100年超のこの「出町ふたば」。
今や町の和菓子屋が僕らのような観光客も訪れる全国区の店となっているのです。
ここの名物、看板商品というのが「豆餅」(僕らが言う豆大福)。
赤エンドウ豆の塩味と滑らかなこし餡、そして何てこんなに柔らかいんだろうという程の餅のコンビネーションは実に絶妙で、僕らはホテルに帰って、つまり購入後30分くらいで食べましたが、僕の大福ランキング(?)の順位が変わる思いにまでなりました。

ショーウィンドーが見えてくると、甘党の僕はもうどれを買ったら良いのかわからないほど、試してみたいものばかり・・・。
よもぎや桜餅などの季節のものも食べたいし、でも定番の大福は絶対食べたいし・・・と、何を買うかなかなか決まりません。

店員は6人くらいで対応していますが、皆さんベテランそうで、仕事も早い・・・。
僕らは豆餅と、黒豆大福、福豆大福の3種類を1個ずつ、お値段は1個190円でした。
このリーズナブルな値段もここの魅力のようです。
ところで、これは京都の方にお聞きをしたいのですが、「出町ふたば」は豆餅が主力商品、赤飯も売られているので、ここは「お餅屋はん」というくくりなのでしょうが、「お餅屋はん」と「お饅屋はん」はどう違うのでしょう。
「お饅屋はん」と認識されている和菓子屋にもおはぎや団子、赤飯などが売られているところもあるようなので・・・。

ホテルに帰って、ティーバッグでお茶を入れ、とりあえず部屋にあった皿に買ってきた大福を乗せて。
↑の真ん中の黒豆大福は餡がつぶ餡、大き目の豆にも少し甘い味が付いている気がしました。
右の福豆大福はさつまいも餡となり、豆は白大豆。

どれもさすがの味と食感、喉越しでしたね。
すべてのバランスがぴったり決まった感じと言えば良いでしょうか。
決して高級な味と佇まいではありませんが、ごく普通の町の和菓子屋ではそのトップの店と言えるかもしれません。
今度は他のものも食べてみたいな・・・。
10時のおやつをこの大福で済ませた後、今度はまたホテル近くの京都の新名所(?)というところに出かけます。
ここも大抵は空いているとのことなので・・・。

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