イスタンブール旅情 (21) 地下宮殿

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フォーシーズンズ・ホテルの屋上テラスから周囲の絶景を眺めた後は、夕食にはまだ少し時間が・・・今日中にもう少しこの周囲の名所を見て回りたいです。
アヤ・ソフィアとブルー・モスクは明日の午前中に時間をかけて・・・そうすると、これからのちょっとの時間で行ける名所は「地下宮殿」(イェレバタン・サルヌジェ)という所です。
ホテルからは歩いて5分くらい、夕闇が迫るまでの僕の時間つぶしには絶好の観光場所と考えました。
トルコ語でイェレとは「地に」、バタンとは「沈んだ」という意味で、そう、ここは地下の貯水池なのです。
ここの池はコンスタンティヌス帝の頃の池と言いますから、何と4~5世紀という古い時代に作られたもののよう・・・入場料の10TLを払って中に入ります。
中はひんやり、暗さに眼が慣れると・・・わぁ!幻想的で神秘的な地下世界が浮かび上がります。
シンプルなライティングですが、実に効果的です。
中はコリント様式の柱で支えられた高さ8メートルくらいの空間。
出来た当初は28本の円柱が12列、合計336本あったそうですが、今では埋め立てられてしまったものもあるそうです。

天井はこんな具合、
本当によくもこんなものを作りましたね、1800年も前に・・・。
これは説明がなかったので正確には何だか分からないのですが、イスタンブールによくある「柱のくぼみに指を入れた時、水で濡れれば子宝に恵まれる、視力が良くなる・・・」などの言い伝えの穴のようです。

ここの一般公開にあたり3年間に渡る修復作業の途中、掻き出した泥の下から出てきたのがこれ。
メドゥーサの頭です。

地下宮殿の柱はギリシャ・ローマ神殿から転用、異教のモチーフであるメドゥーサはこのように扱われたのです。

ほとんどの人はツアー^でガイド付き、僕は一人、広い中を自由に行動していると、中で営業しているカフェのお兄さんから声を掛けられます。

お決まりの「どこから来たの?日本から?」です。
「暇だからお茶でも飲んでってよ。ただにするから・・・」
「ただ」の言葉に弱いshackinbaby(笑)、誰もいないそのカフェで本当に無料でチャイをご馳走になったのでした。
本当に暇そうなそのお兄さん、しゃべる・シャベル・喋る(笑)・・・日本のこと、家族のこと、イスタンブールが素晴らしい街なこと・・・チップを置いてそろそろ切り上げようとしましたがと、本当に要らないと。
ご馳走様でした~(笑)。
そしてまたホテルへ、辺りはもう薄暗く、テラスから旧市街の夜景を見るにはちょうど良い時刻に・・・楽しみです。

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