突然ですが、ファンシーな魚の絵が描かれたこの場所、どこかお分かりですか?
ヒントは・・・所々にPCが置かれていますよね。
PCの前にはくりぬかれた小穴が・・・中には水のようなもの。
そう、これ、実は足湯しながらインターネットが楽しめるネットカフェなんです。
ちょっとありそうで、僕の周囲では見かけたことのない新しいスタイルのネカフェです。
でも、ここ、それだけじゃないんですよ。
この湯の中に何かいるんです。
足を湯に入れると・・・わぁ、くすぐったい・・・すさまじい数の魚が僕の足の皮膚に吸い付いてきます。
無数にいるのは、俗に「ドクターフィッシュ」と言われる魚。
皮膚の古い角質をついばむ習性のある正式名称「ガラ・ルファ」が水槽の中に放たれているのです。
その刺激は何か低周波マッサージを受けているような感じで、癒しと同時に本当に角質をきれいに食べ尽くしてくれます。
まさに現代的な場所ですよね。
足の疲れを取る足湯、ドクターフィッシュによる低周波様の刺激と角質取り、それをネットしながらやっちゃおうというんですから、いかにも都会人が考えそうな、そして好みそうなカフェです。
で、もしかしてご存じない方のために、この魚の説明を・・・。
ここにはかなり大きいものもいますが、一般的にこの「ドクターフィッシュ」こと「ガラ・ルファ」は大体10センチくらいの淡水魚。
主には西アジアの河に生息していますが、37度位の高い水温でも生息出来るので、トルコなどの温泉にも生息しています。
餌を求める時は活発に動き回りますが、普段は石などの上や陰でじっとしていることが多いと・・・。
食性は雑食性で、口が吸盤のようになっていて石や岩などに付着した藻類を舐めるようにして食べることが出来るほか、底にいる微生物や昆虫の幼虫なども食べるそうです。
この魚は温泉に入った人間の古くなった角質を食べる習性があって、歯が無いため肌を傷つける事なくアトピー性皮膚炎や乾癬など皮膚病に治療効果があるとされ、そこから「ドクターフィッシュ」と呼ばれるようになったとのこと。
ドイツやトルコでは何と「ドクターフィッシュ」による治療が保険適用の医療行為として認められているんだそうです。
何故人間の角質を食べるのかは、温泉では他の生物があまり生息せずみ、他に食べるものが無いため、と考えられていると・・・。
従って、えさが豊富にある環境下であれば人の角質を食べることはほとんどないんだそうです。
(何~~んだ、笑)。
最近ではカワスズメ科の魚を「ドクターフィッシュ」と称して、サービスを提供する悪質な業者も増えてきているので注意が必要とのこと。
この魚の方には歯があるので、肌が傷つくというトラブルが報告されているそうです。
で、このインターネットカフェ、どこにあるの?・・・ですが、残念、日本じゃないんです・・・すみません。
シンガポールです。
(と、話はここでシンガポールに繋がっていきます、笑)
「KENKO」というシンガポールではメジャーなスパ・マッサージのチェーン店がこれを積極的にやっていて、僕が行ったのは「KENKO REFLEXOLOGY & SPA」のサマセット店。
ここはこの「FISH SPA」を前面に押し出して営業しています。
通常は30分でS$28++(1S$=65円くらい)ですが、たいていプロモーションしていて、10分間の首や肩のマッサージ付きで$38++です。
他のチェーンに比べると少し高めの料金設定ですが、前後に客の足の洗浄なども丁寧に行われるので、清潔感には優れた店です。
僕のガサガサだった足裏や踵が30分で見違えるようにつるつるになりましたから(笑)、効果はかなりあると僕は思いました。