マイ・ファースト・スペイン (16) ミシュラン★付きレストラン「アルキミア」でランチ

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スペイン人は一日に5回食事をするといわれています。
朝はパンとコーヒー、チュロスにチョコラーテ(ホット・チョコレート)などと軽めに・・・。
11時ごろになるとオンセスというおやつを。
お昼は遅めで14時くらいから、ワインなども開けて2時間くらいかけてゆっくりと・・・。
仕事が終わる19時頃にはタパスをつまみながらアルコールを。
そして21時以降に軽めに夕食を取るんだそうです。
まさかこれを毎日こなしているとは考えにくいですが、そういう習慣があることは確かなようです。
僕はこの日、朝はホテルのバフェ。
オンセスはツアーで出たタパスとフルーツ。
昼は・・・そう、それが今回レポートするミシュランの★付きレストランでの食事です。
予約時間は午後2時半

店の名前は「ALKIMIA」(アルキミア)です。
バルセロナあるいはその近郊はまさに美食の宝庫、ミシュランの3★に輝く「サン・パウ」(SANT PAU)や「カン・ファベス」(CAN FABES)はかなりな郊外でも行く価値大有りでしょうし、行きやすい市内の店では「アバック」(ABAC)という店が評価高いようです。
「コメルス24」(COMERC 24)や「ラサルテ」(LASARTE)、「ネイチェル」(NEICHEL)などを「美味しい高級レストラン」と推奨する声がネットには多かったのですが、今回僕は一人旅、観光の途中で服装にもそう気が使えない、あとロケーションも・・・そんなことを考えて選びに選んだのがミシュラン1★のこの店でした。
料理としてはカタルーニャ料理とフレンチなど外国料理の融合、ミニマリズム・スタイルの調理法に新しい味わいを付け加える「食の錬金術師」。
「アルキミア」とはその「錬金術師」のスペイン語なんだそうです。
店内は明るいですがモノトーン気味のミニマルなインテリア、クールでシャープでいてどこか温かみも感じる細長い店内です。
2階はワインセラ-のみ、入口を飾るこの照明はバルセロナ一の高級ショッピング街にある「ヴィンソン」(VINCON)という生活用品のセレクト・ショップでも売っているもの。
僕はかなり気に入って「ヴィンソン」で値段を調べてみると・・・ちょっと手が出にくい金額でした(笑)。
(写真に僕がカメラを構えている姿が写りこんでいるのは、お許しを・・・)
高級店にもかかわらず客の入りは良く、やはりネットで予約しておいて良かったです。
(http://www.alkimia.cat/eng/reserves.html)
しかも3時になっても3時半になっても、ランチの予約客が来るのです。
やはりスペインのランチは相当に遅い時間から・・・は本当だったのですね。
また一般にスペインの高級レストランは祝日・日曜のみならず月曜日も休みのところが多いようですが、この店は月曜日はオープンしているそうです。
スタッフは英語が堪能、皆笑顔もあり親切・・・さすが高級店です。
昼に食べられるのは3コース、84ユーロ、65ユーロのコースか37.8ユーロの日替わりランチ・メニュー。
(すべてnett表示です)
僕はメートルドテルの勧めに従って、伝統的な要素が多めという65ユーロの「トラディショナル・メニュー」にすることにしました。
アミューズブーシュは一口スープ。
ベーコンの下は、オリーブオイルやトマト・ウォーター、カリカリのトーストなど・・・。
やはり地中海っぽいスタートです。
第2のアミューズはいわゆるブルスケッタ。
アンチョビとオニオンが良く合っています。
これは好調ですよ、スタートから。
熱いものは熱く、カリカリ・パリパリはカリカリ・パリパリで、「しっとり」は「しっとり」で・・・。
パンはフルーツやナッツも練りこんだものと、ホワイト・ブレッド。
いかにも自家製で、美味しいものでした。

細長いガラス瓶に1本刺さっている超長いグリッシーニも、岩塩とガーリックの強い味付けで、アルコールにはべストマッチです。
オードブルはアーティチョークのテンプラ。
本当にメニューには「Tempura」とありました。
アーティチョ-クは市場でも良く見かけたし、バルのメニューにも見かけました。
スペインでは相当にポピュラーな食べ物ですね。
熱々の揚げたて、アーティチョーク独特のねっとり・サクサク感、合わせられている豚の喉肉の薄切り、それをまとめるソースも最高で、全体に漂う繊細な食感が実に良く楽しめる一皿でした。

次はチキンの焼きカネロニ。

中のベシャメル・ソースはアーモンド風味です。
オリーブオイルとバルサミコ酢などのソースの◎のプレゼンテーションはこれから流行りそうです。
今度はリゾット。

ラングスティーヌの濃厚な味が、かなりな美味しさです。
味を引き締めてしっかりカタルーニャを感じさせるのは、ニョラス(赤ピーマン)の存在でしょうか。
魚料理。

ウェイトレスに「英語で何という魚ですか?」と聞くと「coast fish」と・・・。
聞いたことのない魚の名前ですが、ただ単に「海の魚」という意味かもしれません。
淡泊ですがほろほろとした身は相当な旨さ、絶妙の焼き加減で、魚はそれほど好きではない僕をも魅了します。
赤いソースは酸味のあるもの、ブラック・オリーブとオニオンが効果的に使われていました。
メインはラム・・・これは久しぶり美味しいラムでした。
ラムそのものもですが、添えられているローズマリーの泡ソース、そしてふんだんに混ぜられた黒トリュフ・・・それらが上手く融合して「錬金術」にかけられたのが良く分かる料理だったと言えます。
この後はデザートが続々と・・・。
まずは洋梨にチーズのガナッシュを合わせたもの。
デザート2品めはエッグクリームキャラメル、レモンと生姜のアイスクリーム、下にはチョコレートソースが敷いてあります。

デザートは僕の好みストライクではなかったですが、とてもエレガントで「大人のデザート」達。
「トラディショナル・メニュー」という割には、そうカタルーニャの伝統は感じなかったよな・・・などと、カタルーニャのことを多くは知らないのに文句を言うshackinbabyです(笑)。
もちろん半分以上の皿は大満足の料理ではありましたが・・・。
スタイリッシュに盛りつけられたプチフールをつまみながら、僕はもう次の行動の下調べに余念がありません、
時間はもう午後4時をだいぶ過ぎています。
明日は元旦、バルセロナの観光名所はかなりなところが休みです。
今日中に見ておかなければ駄目なのは・・・わぁ、結構ありすぎです。
ショッピングだってチャンスはこの日のみです。
残された時間は・・・。

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