バンコクからラオスはルアンパバーン入りして、ルアンパバーンの市内観光やら、夕陽を見ながらのメコン川クルーズ、ラオス料理のディナーにナイトマーケット見学・・・実に盛り沢山だった一日の後は、宿泊ホテル「アマンタカ」の超豪華ベッドで死んだように爆睡あるのみです。
基本的にテレビなど置いていないホテル、入浴の後はもう僕の両瞼はあっという間にドッキング。
なので、朝5時15分にお願いしたモーニングコールにも気持ち良く出ることが出来ました。
何故そんなに早起きを?
それはこの町名物の早朝の「托鉢」(たくはつ)風景を絶対に見たかったからです。
托鉢って分かります?
仏教やジャイナ教など古代インドの宗教の出家者の修行の一つで、信者さんの家を巡って、生活に必要な最低限の食べ物などを乞い、信者さんに功徳を積ませるという修行のことです。
ルアンパバーンには80以上のお寺が存在、千人近くのお坊さん・尼さんがいるとのこと。
托鉢は通常早朝に日の出とともに始まります。
日の出の時間は季節によって異なります。
前日にスタッフに再確認ですが、この時期は朝の5時半にロビー集合とのこと。
僧侶が多く通るのは、寺院の密集しているシーサワンウォン通りからサッカリン通りに変わる辺りだそうで、その辺りは時間的にやや遅めの托鉢と・・・。
でも「アマンタカ」では他の観光客のこない静かな場所(実際にはホテルの前)での托鉢を体験ということで、午前6時少し前、まだ周囲が薄暗い頃に、道端に茣蓙を敷き、温かい炊き立てのもち米が用意されます。
僕らは敬意を表するために肩から布をかけ、お坊さんたちを待ちます。
あ、やってきました。
お坊さんたち、歩くの早い!
お米を少しずつ(本当に少しずつです)、鉢の中に入れていきます。
これにはテンポが要ります。
次から次へと、思ったより素早いテンポで事が進みます。
どうしても写真に撮っておきたかったので、茣蓙から立ち、カメラを構えます。
まだ暗いうちに素早い動きをするお坊さんたち、僕のデジカメでは追いきれませんでした。
早朝の涼しい空気の中、聞こえるのは鶏の鳴き声と時々のバイクの音くらい・・・。
お坊さんもしゃべらなければ、信者側も無言。
約15分くらいのうちにたくさんの集団が現れては消えて・・・何か現実の世界じゃないかのような時間でした。
辺りには僕とホテル・スタッフの2人きりだったというシチュエーションもあるでしょうが、(僕を含めた)観光客がカメラを構えて群がる風景を想像していたので、とても清らかで崇高な時間を共有した気分になれました。
念願の托鉢風景を見た後は、部屋に戻って二度寝です。
朝食などいつ食べても良いホテルですから、決まりなどない、食べたい時に食べられるホテルですから・・・。
で、これだけでは托鉢の雰囲気がよく分からないかと思ったので、僕より明るい時間に撮られた画像を you tube から探してきました。
ご参考までに・・・。
ルアンパバーンではお坊さんたち、托鉢の中身を貧しい人たち(子供たち)に再分配する光景も有名です。