ルアンパバーンの町中でショッピング。
奥さん用のお土産も見つかったことだし、後は腹ごしらえ。
ルアンパバーンと言えばローカル・フードのカオソイ(タイ北部のと同じ、カレー味の麺)を食べておきたい、確か「地球の歩き方」に「ナーンベー・サブロー」(Nan Bae Saburo)という店が載っていて、それは「アマンタカ」の近く。
そこまで戻ろうと思った時に遭遇したのがこの店「エレファント」(L’elephant)。
フランス植民地時代のスタイルを踏襲する外観と料理は、ルアンパバーンの最高級店として、かなり有名です。
一杯10000キープくらいのカオソイにするか、高級レストランにするか・・・。
目の前にあるんだからと、この「エレファント」に予約なしで突入です。
天井が高く、フレンチコロニアルを思わせる店内はさすがの雰囲気。
冷房などなくても天井のファンと開放的な店の造りで涼しさは充分です。
ウェイター達も訓練されていて、最低限の英語はOK。
ここでの公用語はフランス語のようで、メニューもフランス語がメイン、次いで英語とラオス語の順で表記があります。
料理はフレンチ(一部パスタなどイタリアン)とラオス両方のメニューが・・・。
机の上の白い袋は「マルベリーズ」での買い物を入れてくれた袋、日本の和紙のようなもので出来ていて、とてもおしゃれ。
この袋も奥さんには喜ばれました(女性はヘンなものが好き?)。
僕のオーダーはラオス料理の方からで、2種類ある昼のセットメニューの値段の高い方。
確か税・サ込みで150000キープだったと思います。
まずはスープ。
キンマ(蒟醤)の葉のスープでした。
キンマというとかつての日本では台湾のビンロウ(檳榔)などと同じに、その葉を噛む嗜好品として知られていましたが、近年では精油を含んだ葉に抗炎症効果があるということなどで知られるコショウ科の多年草。
賽の目状に切ったビーフも入ったキンマのコンソメスープは、あっさりしていてなかなかイケる・・・。
これがこの店のスペシャリティ、フランス風ラオス料理というものなのでしょうか?
さぁ、どんどん出てきます、例によってティップカオと呼ばれるふた付きの丸い籠に入ったもち米(ここでは紫米)と一緒に・・・。
このメイン・プレートにはルアンパバーンの川海苔、レモングラスで包んだコブミカン味のポーク、これもレモングラス風味のビーフ、バナナの葉で蒸した魚のすり身(反時計回りに・・・)と並んでいます。
どれもかなり旨い。
材料が良いうえに、基本の出汁はフレンチ仕込み、両方の良いとこ取りで、僕らラオス料理ビギナーにはちょうど良い味です。
次の写真、上の皿はタイ・イサーン料理でも良く出てくるラープ。
この日はチキンのラープ、ローカルなハーブ類との相性も辛さも程良く、上品でエキゾチックなサラダになっていました。
下の皿はミックス・ベジタブル、中華料理系のお皿でした。
デザートはフルーツサラダにカラメルのアイスクリーム、高級店だけにこれは美味しくないはずはありません。
全体に純粋な「ラオス料理」ではなかったかもしれませんが、「料理」として美味しく食べられたので、まずは満足すべきランチとすべきでしょう。
そして店から「アマンタカ」に電話してもらい、ホテルのトゥクトゥクで戻ります。
このサービス、本当に便利でした。