はるばるボートに乗って30分、「ザ・サイアム・ホテル」内のタイ・レストラン「チョン・タイ・レストラン」で、待望のランチです。
オウナーの膨大なコレクションのうちの一つである、かつてジム・トンプソンが住んでいたという純タイ建築の家。
総チーク材作りのこの歴史的な建築物を、ここに移築してきたんだそうです。
古い建物らしく小さめの建物、窓もそう大きくなく、せっかくのリバービューなのに・・・と嘆くことなかれ。
ここにはそうした難点をはるかに上回る、質感の素晴らしさと歴史の重みを感じさせるなかなかな空間になっているのです。
スタッフはとてもアテンティブ、英語も完璧で、街中の高級ホテル・レストランとそのサービスの質は変わりません。
注文したマンゴのシェイクはかなりな出来、マンゴの時期ではない11月に、これだけの質のマンゴが味わえるなんて・・・。
風味、味わい、とろっとした舌触り、色合い、僕がベストと思っている「マンダリンオリエンタル・ホテルバンコク」のと遜色ありません。
量もたっぷり。
メニューは昼夜兼用。
セットメニューのような設定はなく、アラカルト形式でオーダーします。
前菜にはバナナの花のサラダを・・・。
ヤム・フア・プリー・ガイってやつですね。
ま、日本でいうサラダではなく、そう、似たものを和食で探すと「なます」のようなもの。
ベトナムでもカンボジアでもラオスでもこれ食べたことがありますが、ここはさすがにタイ、鶏肉、カリカリのエシャロット、ココナッツ、ライム、チリ、そしてパクチーが混ぜられて、絶妙の食感と辛さ、奥行きのある味を楽しむことが出来ます。
下に敷いてある生のバナナの花は食べられますが、固く苦いので、普通は残します。
メインにはシー・クロン・ムー。
豚のスペアリブです。
龍眼(ロンガン)の蜂蜜をたっぷり使った北部スタイルで、肉がトロトロになる寸前まで煮込まれた一皿。
味付けは濃いめ、ご飯との相性は抜群で、肉は骨からきれいに外れます。
添えられているライムを絞り、たっぷりのパクチーと一緒に食べると、タイ情緒は2乗になります。
美味しい。
デザートはカオニャオ・マムアンのアイスクリーム添え。
マンゴのシェイクがあまりにも上出来だったので、デザートにもこのマンゴ・クラシックスを頼んじゃいましたが、これはちょっとスタイリッシュ過ぎ?
もう少しマンゴ、たくさん乗せてください(笑)。
素晴らしい雰囲気の中、美味しくタイ料理を頂きましたが、ここの問題点はやはりロケーションと値段かなあ。
特に値段。
ドリンク1杯と、この3コースで2000バーツを超えます。
これ、結構とんでもない値段ですよ、タイでは。
メニューにはパッタイなどの麺料理もあるんですが、確か450バーツ++もするんです。
街のパッタイの10倍以上ですね、この値段。
そうそう、あとここのサトーンピアとのシャトルボート、そんなに回数が出ていません。
お帰りの時間にはご注意を。