友人との浅草話のついでに、ちょっと前にした奥さんとの浅草老舗巡りも・・・。
ここは御存知、創業明治20年という天麩羅の老舗、大黒屋。
浅草の夜は早いので、この人気店も日が暮れてくると、並ぶ必要はほとんどなくなります。
やはりここでは天丼でしょうか、僕らのオーダーは海老が4本入っているという海老天丼(1900円)に・・・。
丼からはみ出す海老天は僕らの心を躍らせてくれますが、ここのは具材の味を楽しみながらさくっと揚げられたって感じの天麩羅ではなく、甘辛の濃厚なタレにたっぷりくぐらせた色黒のべチャっとした天麩羅が丼一杯に乗っているというスタイル。
天麩羅の下のご飯も最近では珍しいほどの盛り方です。
これはある意味インパクトのある天丼。
これがこの店の創業以来続くスタイルで、もちろんこれにはこれで何の文句もありませんが、好き嫌いは分かれそうな天丼です。
この色黒な感じ程、味の濃さも感じさせず、胡麻油もさほどきつくはなく、やはりここは天 麩羅専門店、揚げ方そのものに年季が入っているので、僕は嫌いじゃないですけどね、このスタイルも。
ただ、奥さんは半分で箸を止めてしまいましたが・・・。
この店に限らず浅草の老舗はご年配の健啖家が多いようで、周りのテーブルのご高齢の方はすべてぺろりと食べきってらっしゃいました。
次は翌日に行った「うますぎて申し訳ないス!」の名文句でおなじみの洋食の「ヨシカミ」。
ここは夜も遅くまで開いているので、多少若い客もいますが、かなりレトロな店内と似合うように、ここでも高齢の方が目立ちます。
僕らのオーダーは名物のビーフシチュー(2350円)。
テーブル席に案内されたのですが、僕らはあえてこのカウンターに・・・。
僕はここから目の前でコックがオムライスなどを作る魔法のような手際をずっと見ていたいのです。
僕にとって、このカウンター中央の席は特等席。
カウンターの中はもうキッチン、狭いところに7人くらいコックがひしめいています。
奥で目を光らせるのはオーナー?
皆さん手を休めることなく、よく働いています。
おぉ、出てきました、懐かしのビーフシチュー。
これを食べるのはもう10年ぶりくらいです。
箸でもスプーンでも簡単に切れるほど柔らかく煮込まれたビーフがごろごろ、濃厚な、いや濃過ぎるほどのデミグラスソースが実に「日本の洋食」しています。
パンやトーストで食べるより、これはご飯で食べたほうが合うような気がします。
食後はすっかり人の少なくなった浅草寺周辺を散歩。
この日は近くのホテルに泊まったので、そのレポートも香港報告と平行して・・・。
あ、これはもう昨日も予告しましたね。