「バックビート・ツアー」で行った「スタックス・ミュージアム」。
正式には「Stax Museum of American Soul Music」と言います。
僕の青春はまさに、このスタックスというメンフィスのレーベルから発表されるソウル・ミュージックと共にあったといっても過言ではありません。
オティス・レディング(Otis Redding)やサム&デイブ(Sam & Dave)などの超ポピュラーな人達から、シングル盤一枚で消えてしまった人達まで・・・。
彼らの最新作に、そして伝えられるその所属アーティストたちの一挙一投足に、遠い極東の地・日本で、胸を焦がしていたの(笑)が僕でした。。
いま僕はついに、その憧れの地に来ているのです。
ここは音楽サイトではないので、このレーベルについての詳しい記述は避けますが、一般的な知識としては
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%AC%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%89辺りを参照してください。
簡単に言えば、1957年、ジム・スチュワートによってまずスタックス・レコードの前身となるサテライト・レコードが設立されます。
最初のうちは、メンフィス北部のガレージに事務所を構えていたそうですが、翌年に、彼の姉、エステル・アクストンも共同オーナーとなります。
事務所は一時期、メンフィス北東郊外のブランズウィックという所に移転したそうですが、その後「キャピトル劇場」の跡地だったメンフィス市内のイースト・マクレモア・アベニュー926番地に移り、それ以来1976年の倒産までこの場所が低位置になりました。
レーベルの発足当初は、カントリー・ミュージック(C&W)やポップをリリースしていましたが、数年後にはより利益を生むことができると判断し、リズム・アンド・ブルース(R&B)に方向転換をします。
R&Bあるいは「ソウル・ミュージック」を扱うようになってからのこのレーベルのサウンドは、サザン・ソウルやメンフィス・ソウルといった音楽スタイルの形成に大きな役割を担ったと言えます。
時代的にも、より黒人らしい熱さを前面に押し出したサウンドです。
そしてそのサウンドの形成には初期の頃から白人ミュージシャンも多く関わったことも、興味深い事実です。
スタックス(Stax)の名前は、当初のレーベル・オーナーの2人、ジム・スチュワート(Jim Stewart)とエステル・アクストン(Estelle Axton)の姓を合体させたものだったのは、もしかするとお気付きの方もいらっしゃるかもしれません。
さぁ、このスタックスの跡地に、当時のままの外観に作られた「スタックス・ミュージアム」に入ってみましょう。
入ってすぐのディスプレイ、向かって右にはスタックスのロゴ入りのグッズを売るギフトショップがあります。
僕らは入場料はツアー料金に入っていますが、通常12ドルのようです。
ここで今大変なことに気が付きました
通常の入場料金をこの博物館のホームページで調べていて気が付いたのですが、ここ、実は撮影禁止だったようです。
そんなことガイドも入場の時の係員も何も言わなかったし・・・分かりやすい所にも書いてもなかったような・・・本当です。
どうしましょう、沢山撮影しちゃいました。
僕と同時に入った人達も写真を撮っていましたし・・・。
以下の写真は削除すべきでしょうか・・・悩みます。
スタックスのファンは見てみたい気がするでしょうし・・・(ため息)。
まぁ、やっちゃいましょう(笑)、抗議が来たら消去します(笑)。
スタックスについての映画の上映の後、博物館に入るとすぐあるのが、この南部風な粗末な教会を模した部屋。
すべてはここから始まった、と言うことでしょうか。
そうです、黒人教会で歌われるゴスペルこそ、R&B、ソウル・ミュージックの根幹をなすものなのです。
さすがに12ドルも取るだけあって中はどこもきれい、プレゼンテーションにも工夫を凝らしているし、珍しい資料も満載です。
オーディオ系、ヴィジュアル系スポットも至る所に設けられています。
ゴールドワックス(Goldwax)のコーナーも・・・。
オティス・レディングのコーナー。
ちょっと簡単すぎません(笑)?超大物なのに。
当時の録音機材も・・・。
こんなシンプルな機材からあんなすごい音が、と驚かされます。
次はベティー・クラッチャー(スタックスの名物女性作曲家兼シンガー)(Betty Crutcher)が自作したというポーチ。
スタックスのレーベル・ロゴが貼り付けてあって、僕、これ欲し~~い(笑)。
もしオークションとかに出ていたら、相当な高額付けちゃいますよ、僕。
本当に(笑)。
当時の貴重な写真も一杯。height=”640″/>
オティス・レディングの死亡診断書。
死因には溺死(drawning)と書いてありました。
当時のシングル盤の陳列も。量も物を言わせて圧巻。
アルバムもこの通り。
懐かしさがこみ上げてきます。
ブッカーT&MGズ(Booker T & The MG’s)の移動用の道具入れ。
奥はアイザック・ヘイズの愛車。
「スタックス・ミュジアム」、本当にここは楽しめました。
個人的には一日中でもいたい感じ・・・でも、残念ながらツアーで来ていますから、時間には限りがあります。
ギフト・ショップでしこたまお土産を買って、日本に帰ってから友人建ちにばら撒いたのは、言うまでもありません。
あぁ、楽しかった。
今日はちょっと僕の趣味を出しすぎて申しわけありませんでした(ペコリ)。
ちなみにこの「バックビート・ツアー」なるツアー、この「スタックス・ミュージアム」か「サン・スタジオ」の入場が付いてお値段は38ドル、ネットから事前予約していったので税金と発券料が入って合計43.52ドルでした。