多謝、香港 (21) アラン・デュカスの「SPOON」

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香港に着いて23時間くらいたちました。
この間にいろいろなものを食べましたが、まだ最高級といったランク付けの料理は食べていません。
この夜こそはファイン・ダイニングのチャンス、この日は朝から時間があればPCをチェックしていました。
イタリアンの「Domani」や「8 1/2 Otto e Mezzo 」、モダン・フュージョンの「Bo Innovation」、行きたい店は次々に浮かんできますが、日曜で休みだったり、満席で席が取れなかったり・・・。
そんな中、眼を付けたのがアラン・デュカスのレストラン「SPOON」です。
尖沙咀の先端、「インターコンチネンタル香港」のロビー奥にあるミシュラン2星のフレンチ・レストラン。
(参考までに去年の12月に発売された香港・マカオの2014年度のミシュラン格付けでは
★★★三星店
Bo Innovation、 L’Atelier de Joel Robuchon、 龍景軒、8 1/2 Otto e Mezzo BOMBANA、Sushi Shikon(志魂)
★★二星店
阿一海景飯店、名人坊、天空龍吟、Amber、香宮、夏宮、 新同樂、天龍軒、SPOON by Alain Ducasse、Caprice、Pierre、唐閣、Wagyu Takumi
★一星店
鼎泰豐(尖沙咀)、福臨門(尖沙咀、灣仔)、夜上海(尖沙咀)、駿景軒、富豪酒家、 國福樓、利苑酒家(國際金融中心、九龍灣、旺角、北角、沙田、灣仔)、明閣、都?利會館、杭州酒家、阿鴻小吃(北角)、蘇浙匯、六福菜館、浙江軒、彭慶記、文華?房+酒?、翠玉軒、添好運 (深水、北角)、波士廳、金葉庭、桃花源小廚、欣圖軒、? (北角)、 玉蕾、TATE、文華廳、MIC Kitchen、珀翠、Mirror、勝記、L’altro、Tosca、Il Milione、The Principal、Wagyu Kaiseki Den、Gold By Harlan Goldstein、The Steak House winebar+grill
となっています)

ネットでの予約状況を見ると満席、でも満席表示の後に出てくる、これは常套文句なのでしょうが、「Kindly contact Dining Reservation at +852 2313 2323 for assistance」にかすかな望みを託して、「ジ・アッパーハウス」のエントランス脇に常駐しているコンシェルジュ役の女性に予約を依頼します。
「ミシュランの★付きのレストラン、しかも日曜日のディナーを、その日の昼間に予約取るなんて難しいよね」と僕。
すると、この言葉で彼女のコンシェルジュ魂が燃え上がったのでしょうか、「予約が取れるように全力を尽くしてみます」と、さも勝算があるかのように答えてくれるではないですか。
待つこと15分、「遅い時間なら予約可能のようです」とコンシェルジュから返事が・・・。
このレストランは香港らしく夜遅くまで開いていて、公式な営業時間は午後6時から11時まで。
5時間の営業ということは、すべてのテーブルを2回転させるほど予約は取っていないはず、絶対ネット上では満席でもプッシュすれば席はあるはずと踏んだのが当たったようです。
夜遅いほうが僕もお腹が空いて都合が良いので午後8時45分に予約を入れ、「最初はバー・カウンターでの対応になるかもしれない」とのお断りにもOKを入れておきました。
こういう店は予約を受けた以上はそうはならない可能性が高いはずとも考えたのです。
案の定、そろそろ出かけようかという頃にコンシェルジュからまた電話があって「ダイニング・ルームの方にテーブルを確保してあるとのことです、どうぞ楽しんでらしてください」と・・・。
すごい熱心なコンシェルジュ。
何でも「もしかしたらバー・エリアでの食事開始になるかも」と聞いて心配して、レストランに何度も電話を入れ、プッシュしてくれていたんだそうです。
(彼女の周囲には他のスタッフもいたのでチップは渡さず、「SPOON」特製のマカロンをお土産に持って帰り、ものすごく喜ばれました)
久しぶりの「インターコンチネンタル香港」からのビューはさすがの一言、大きな窓からは香港島の素晴らしい景色が・・・。
雲がとにかく厚かった午後から、風が出てきて、少し晴れてきているようです。
あ、ここですね、「SPOON by ALAIN DUCASSE」。
アラン・デュカスはいろいろなタイプのレストランをやっていますが、「スプーン」はコンテンポラリー・フレンチの店。
世界中に僕が知るだけでも、「スプーン・フード&ワイン(Spoon Food & Wine)」パリ、「スプーン・デ・ジル(Spoon des Iles)」モーリシャス、「スプーン・ビブロス(Spoon Byblos)」サントロペなどがあり、どの店も高く評価されている店ばかりです。

レセプションの女性は物腰が柔らかくとても親切、僕の名前を聞くや英語と片言に日本語で挨拶。
すぐにバーの近くにあるウェイティング・エリアに案内してくれます
店全体がかなり照度を落としているので、窓の外の景色が本当に良く見えます。
手荷物を預かってくれたり、飲み物はいかがですか・・・などかいがいしくお世話してくれます。
案内された席は何と最高の窓際席、ま、ちょっと端の方でしたけど。
最初の話は「バー・エリアで食事を始めることになるかもしれない」から「ダイニングルームのテーブルが確保された」に変わり、ついには当日予約なのに窓際席にまでたどり着きました。
席は2/3位埋まっていて、もちろん窓際席は満席。
ソムリエには僕がアルコールが苦手なことを話し、ミネラルウォーターとノン・アルコールのカクテルを頼みます。

これは「イエローイエロー」というマンゴやパッションフルーツなどのカクテル、さすがに美味しかったですよ、これ。


ニューを持ってメートル・ドテル登場、フランス人のようです。
彼に丁寧に「こんな良い席に通してもらって・・・」とお礼、何でもホテルからスイートルームのVIPゲストだとかいうふれこみで猛プッシュがあったんだそうです。
(単なるスイート・アップグレードのヨタ客なのにね、笑)
やはりただ僕が自分で電話したりしたのでは、この予約は取れなかったのでしょう。
そういう意味では「ジ・アッパーハウス」という高級ホテルの名前、そこの熱心なコンシェルジュ、そうしたおかげでのこの席なのでしょう。
感謝。

このメートル・ドテルには最後まで本当に良くしてもらい、多少フランス訛りの英語が聞き取りづらいところがあったものの、オーダーを決めるのにもとても参考になるアドバイスをたくさんもらいました。
で、オーダーは、彼のお奨めを聞いて、それが沢山入っている「エクスペリエンス・メニュー」というコースに、値段はHK$1588+(日本円にして総額約25000円!)と・・・。
すごい値段です。

彼以外のスタッフ、香港人の男女スタッフも動きが流麗で洗練されていて、パリのデュカスのレストランとまではいきませんが、まずまず一流の名には恥じないものだったと思います。
さぁ、このゴージャスな借景を前にどんな料理が出てくるのでしょうか。

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