日本人専門のツアー(?)でやってきた「九?」。
ガイドの大まかな説明が終わると、最終集合場所と時間が告げられ、後は各自の自由行動となります。
天気さえ良ければ、横道・裏道どんどん歩いていくのですが、いかんせん天気は最悪。
濃霧から土砂降りの雨に・・・。
時間を潰したくても、こういう時の一人旅は困ったもの。
有名な「阿妹茶酒館」など雨宿りの日本人客で一杯、坐る席すら見つかりません。
フード付きのレインコートを着こんでるとはいえ、何となく寒い、ちょっと温まりたい・・・そんな時、気になったのはこの「戯夢人生」(シーモンレンサン)というレストラン。
「阿妹茶酒館」よりちょっと階段上、反対側にある店です。
たぶん、「悲情城市」を第二部とする、侯孝賢監督の「台湾現代史三部作」の第一部に当たる映画の名前から、店の名を取ったのでしょう。
店の入り口からして、映画で扱われていた日本統治時代をしのばせるレトロ・グッズがてんこ盛りのディスプレイです。
エレベーターはなく狭い階段を上っていくと、各フロアー毎にレトロはレトロでも、それぞれ違ったテーマで部屋が作られているようです。
階段の途中には古い台湾映画のポスターの数々。
フロアによって、アメリカン・オールドの世界だったり、台湾の昔のレコードが飾られていたり、上の方にはトロッコをテーマに作られたフロアや、天気が良ければ港を見下ろす絶景の屋上まで、その人のその時の好みで席が選べるようになっています。
窓から見えているのは「「阿妹茶酒館」。
あそこの満員盛況とは打って変わって、こちらは人もまばら。
この差は何なのでしょう。
とにかく温まりたかったので、まずはたくさんあるお茶メニューの中から烏龍茶を・・・。
一人分のお茶はこうしてカップで入れてくれます(180元)。
なかなか美味しいお茶だったので、料理のメニューも見てみます。
本気で食べたいという程ではなかったのですが、「蜜汁叉焼飯」というものを・・・。
出てきたのは叉焼といっても、香港などの焼いて作る叉焼ではなくて、煮て作る叉焼のご飯。
骨付き。
味は以外にもかなりまともで、はっきりした味のタレも悪くなく、付け合せの目玉焼きとも相性良好。
悪くない選択でした。
ただしお値段は観光地値段で190元、お茶と合わせて370元は台北市内に比べると、だいぶ割高でした。