思い立ってバンコク (8) 「MA DU ZI」でランチ

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「アナンタサマーコム宮殿」、「ワット・ベンチャマボーピット」を見学、もう少し「デュシット」地区を歩いてみようかとも思ったのですが、なにせ暑い!
ものすごく青い空、白い雲がわずか、ギラギラと照りつける太陽・・・夜はかなりサバイサバイなバンコクですが、昼はいつものバンコクでした。
冷房に逃げたい・・・ということで、タクシーで「サイアム・パラゴン」に・・・。
ウサギと赤い提灯で「春節」用にディスプレイされた「サイアム・パラゴン」で、体をクールダウン。
高級品のオンパレードで目の保養をしてから「サイアム・センター」とか周囲のビルへ・・・奥さんからの頼まれもののタイ・ブランドのコスメを・・・。
彼女のお土産リクエストには年を取るごとに化粧品が多くなってきています(笑)。
今度はビル直結のBTSに乗り(上の写真の右側高架線路)、「アソーク」駅に。
こういう場所では大荷物でもない限りはタクシーは使いません。
BTSの方が絶対早いからです。
「アソーク」駅を「エクスチェンジ・タワー」で降りて、「ラチャダピセーク」通りをソイ16を越して進むと出てくるのが、この小さな看板。
「MA DU ZI」です。

これ、分かりにくい看板ですよね。
(ここの発音も分かりにくい・・・「マドゥジ」で良いようです)
でも、どうもわざと分かりにくくしている感じです。
つまり「知る人ぞ知る」というか・・・「用事のある人だけどうぞ」感を強調している?
第一、門さえ通常開いていないんですよ。

来訪者の気配があると入口の門番が対応、それに応じて門を開けてくれるのです。
そしてこのエントランスまで歩いていくうちに、スタッフがドアの前に出てきて、笑顔で迎えてくれる・・・そんなシステムになっているようです。

で、ここは何?
答えは「ホテル」です。
王室系の人をオウナーに持つデザイン・ホテルというかブティック・ホテル、ホアヒンにも系列ホテルを持っています。
今日はこのホテルのレストランでランチを食べようと思ったのです。
(予約なし、飛び込みです)
銅とスティールを基調とした7階建ての建物はオリーヴの木に囲まれていて、足下には石畳。
重い木のエントランス・ドアを開けると、目に広がるこの円形のバー。
モダンでクール、アジアの感性にヨーロッパとアラブのテイストをブレンドしたようなスタイリッシュなデザインで、バンコクの「こじゃれた」系の場所に良くあるタイプ。
タイ人にこういうの作らせると、本当に上手です。
こちらは「コンテンポラリー・タイ」のお手本のようなインテリアのティー・ラウンジ。
ティーポットのコレクション・ディスプレイが良い感じです。
バー奥のダイニング・エリアが「MA DU ZI RESTAURANT BY YUYA」というレストラン。
バンコク唯一の日本人シェフのフレンチ・レストランです。
シェフのお名前はオクダ・ユウヤさん。
お会いしましたがとても気さくなまだお若いシェフ、過去に働いていたというレストランの話にしばし花が咲きました。
ここは以前は「ラ・トリュフ」というフランス人シェフの純フレンチのレストランだったそうですが、今はユウヤ氏によりコンテンポラリーなフュージョン味が加わった料理になっているそうです。
レストランはこのホテルの大きなテーマでもある「プライベート感」を大切にするために本棚などで間を仕切り、アラベスクの透かし模様を施したスティール製のスクリーンがムードを高めます。
スペインのアルハンブラ宮殿辺りにインスピレーションを受けたのでしょうか。

で、どうしてこのレストランに来たのか、それはここのランチが「ばんこくガイド」という日本語フリーペイパーの「ばんこくガイド グルメ大賞2010」というリスティングのトップを飾っていたからです。
もちろんこうしたフリーペイパーはそれほど厳正な選出をしているわけではないのは分かっているのですが、どういう訳か、このレストランはそれ以来とても気になっていたのです。
(その外には「チャクラポン・ヴィラ」のレストラン、「THE DECK」、「VANILLA CAFE」、「アーヤット・アバロン」、「ボー・クン・ソイ8」、「OPUS」が選ばれていて、「チャクラポン・ヴィラ」と海老の釣り堀以外は行ったことがあります)

ランチには3コースと5コースとがあって、後者は650バーツ++、僕はそれを選びました。
キャロット・スープは軽めの王道。
グリーンサラダにはチーズとポーチドエッグを入れて、やや重めに・・・。
3皿めは2種類のライスコロッケ。eight=”480″/>
一つは椎茸、もう一つはトリュフ入りですが、あまりトリュフは香り立っていませんでした。
味は悪くありませんが、ここにライスコロッケというセレクションはいかがなものでしょうか?
でもこのランチ・コース、何と言っても次に出てくるメイン料理のブイヤベース、これでどんな不満も吹き飛ばしてくれるでしょう。
ご覧のようにスープが別添えで、魚介も野菜もお好きなスタイルでどうぞ・・・というもの。
濃厚な海の香りの出たスープだけを飲んでも良いし、具をスープに浸して食べても良いし、スープの中で自家製ブイヤベースにして食べても良いし、これは見て楽しい、食べて美味しい料理でした。
デザートはバフェ、でも平凡なものばかりで、ここにはちゃんとしたパティシエはいないのかも・・・。

もちろんこれにコーヒーか紅茶が付きます。
ここは「アナンタサマーコム宮殿」に続いて、今回の旅行の第2の「行きたい場所」でしたが、事前の期待通りという程ではありませんでした。
でもこのエクスクルーシブな空間で、静かにそしてプライベートに食事したいという向きには、値段もリーズナブル、シェフとも日本語で話の出来るこのレストランはお薦めかもしれません。
通常は要予約、ただ日本人客は予約なしでも席があれば優遇してくれるそうです。
この後、今後のためにホテルもショウルームさせてもらいました。
全部で40室くらい、最低でも49平米の広さ、コンテンポラリーでシャープなデザインの高級ビジネスホテルって印象です。
ベッドはキングのみ、ジャグージ付きのバスルームもかなり広いです。
ネットに出るプロモーションを利用すると、かなりリーズナブルに泊まれそうです。

サウンド・システムはBOSE。
FAX、コピー、プリンター、すべて標準装備です。

ユウヤ・シェフ、本当にお世話になりました。
ご活躍をお祈りしております。

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