「エルブリ」スタイルの「ガガン」の16コース・ディナーはまだまだ延々と続きます。
8皿めは、その前の黒トリュフに対して、アルバ産白トリュフのスープ。
ここでのサプライズは、添えられたビニール袋状のものに入れられたトリュフ・オイル。
これはスープの中に入れると溶けてしまう食べられる材料で出来ていて、味だけではなく見た目でも楽しい一皿です。
ここからパート3、だんだん量もたっぷりに、メイン扱いの皿ばかりになっていきます。
最初(9皿目)はシーバス。
いろいろなスパイスを纏わせてのパンフライ、付け合せは凍らせてパリパリにしたクレソンです。
次はロブスター。
うっ、これはインドの香りもするぞ・・・たぶんそれはマスタードの使い方。
マスタードたっぷりのベンガル料理のフレイバーです、これ。
今度はラム・チョップ。
すごいですよ、まだまだ出てきますからね・・・。
「真空調理されたニュージーランド産のラム」ですとの紹介、ラムの質も量も、そしてアヴォカドのチャツネとの相性も悪くありません。
部屋のインテリアはそう豪華というわけではないのですが、雰囲気は良く出ています。
タイ人はこういうの作ると本当に上手です。
そして12皿目、パート3の最後はインド人シェフらしく帆立と海老のドライカレーに、ガーリック・ナンが付いて出てきます。
これはさすがの味、冒険心などない「家庭の味」のカレーでした。
辛さは相当ですが、その辛さが一杯になったお腹でも完食必至にさせてくれる美味しさと言えます。
ふ~~っという分量、でもこれからパート4の4皿のデザートが更に出てくるのです。
一皿めは冷たいトンカ豆のパウダーの下に、半分凍った果物が隠れているというもの。
トンカ豆って、ご存知ですか?
芳香性の高い香り成分クマリンを含んでいるベネズエラ産の豆、バニラやアニスの様な独特の香りが特徴で、最近先端系レストランで時々遭遇する食材です。
奥の皿はワインのガム。
手前のはウィスキーのアイスクリームに、凍らせたコーヒーやヘイゼルナッツ・パウダーを掛けたもの。
ま、この辺は実験的で、心底美味しいとは思いませんでしたけどね。
最後の最後、16皿めはシュガーフリーのダーク・チョコレートにクリスピーなフルーツを合わせたもの。
僕の場合大分急いで出してもらいましたが、それも2時間を超えるディナー・タイム。
やはり一人でのディナーは辛かったレストランでした。
でも味は良いですよ。
デザートがやや実験的に過ぎたのが、僕には不満でしたが・・・。
で、気になるお値段は3000バーツ++、総額で日本円にして10000円弱。
バンコクの高級レストランの大晦日ディナーとしては普通でしょうが、タイの一般的な食事値段を考えると、とんでもない値段です。
さ、お腹も超一杯、次は年越しのカウントダウン・パーティです。