慌ただしかったバンコク (31) 2012年最初のディナー@「LA TABLE DE TEE」

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正面玄関近くの夜景@「セントレジス・バンコク」です。
それほど広くはない玄関前の先はもうラチャダムリ通り、通りの上はすぐにBTS「ラチャダムリ」駅です。
渡り廊下が見えていますよね、これが前にも書いたホテル2階から駅への直結通路です。
これは駅側から撮ってみた写真。
表示通り奥に行くと「セントレジス・バンコク」です。
左にはラチャダムリ通りに通じる階段が付いています。
駅のプラットフォームから「セントレジス」を見上げてみました。
やはり近すぎて、この建物の全体像は良く分かりません。
この日はBTSの一日券(120バーツ)を買っていたので自動改札で中へ、行き先は一つ先の「サラデーン」駅。
夕食を取りにの外出です。

「サラデーン」駅で降りて、サラデーン通りを奥に・・・イタリアンの「ザノッティ」を過ぎて、通りが相当寂しくなる辺りの更に横町・・・探すのになかなか骨の折れるところに、タイ人シェフのタイ・フレンチ(”franco-thai”)レストラン「ラ・ターブル・デュ・ティ」(LA TABLE DE TEE)はあります。

まだ若干25歳のヨーロッパ帰りのタイ人シェフによるこのレストランも、大晦日僕が食べた「ガガン」(GAGGAN)同様、日本ではほとんど知られていませんが、バンコクのグルマンの間では大評判、ここも予約の取れない店として有名です。
(店のHPは http://www.latabledetee.com/index.php、タイには珍しくオンライン予約が可能です)
席数は20席弱、シックな内装という表現をしている評もありますが、実際にはタイ風なチープさとクラブっぽい今っぽさも入れた内装が、いかにも今時の店です。
シェフのティ・カコークリン(TEE KACHORKLIN)氏はこう言っています。
「I follow French techniques but began using Thai ingredients. I have a farm so I use as much produce as I can from there. Everything is organic.」
この日のディナーは5コース。

最初の皿はポテトとピーナッツのベルーテ。
ベルーテにはとろりとしたという意味もありますが、普通はホワイトルーをフォンで伸ばして煮詰めたスープのことです。
海老をメインに、サクサクのエシャロットやポテトチップスで食感の面白さも出した一皿。
美味しく食べられましたが、フレンチとタイの融合というイメージではありません。
次はほうれん草のニョッキとスイートバジルを合わせたもの。
ニョッキにはリコッタ・チーズが、ソースはトマト・マッシュルームにスイートバジルがアクセントを付けています。
3皿目は黒トリュフのリゾットか、燻製の鰻か、のチョイス。
これはド・ストライクな出来。
上手に出来たリゾットは本当に美味しいです。
ブイヨンがしっかり丁寧に作られているからと、少人数レストランらしくこうしたものもすべてシェフが手を抜かずに作っているからでしょうか。
メインはガーリック風味のウサギか、コリアンダー味のビーフか、の選択。
これはタイにしては良いビーフを使っているのと、僕のコリアンダー好きの相乗効果で、単純に美味い料理。
自家製のパンも悪くなく、サービスもカジュアルながら、何の不足もないもの。
僕が入店した時にはまだ誰もいなかった店内、この辺りになるとほぼ満席の状況、予約なしで来た客は断られていたようです。
客は僕以外はすべてファラン、正月ということもあって肩を出したイブニング風なドレスを着た女性も多かったです。
デザートはこんな感じ。

濃厚なチョコレートが満足感を締めくくります。
これで1500バーツ++、人気レストランの正月価格としては普通だと思いますが、僕はもう少しタイ料理の要素の入ったものを期待していました。
そういう意味では少し期待はずれだったとは言えます。
「今回の旅行の食事は外国の血の入ったタイ料理、あるいは外国人もしくは外国帰りのシェフの店で固めてみよう」という第2弾は、サラデーン通りの「ラ・ターブル・デュ・ティ」でした。
テーマに沿った第3弾は、どこに行きましょう。

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