遅めのランチは僕の大好きな「唐閣」(タン・コート)で取ることにしました。
僕が泊まった「ザ・ペニンシュラ香港」から歩いて約10分の近さ、日本人観光客にはお馴染みの免税店「DFS」と同じ建物にある「ランガム・ホテル」(朗廷酒店)の中に入っています。
姉妹店の前回紹介した「明閣」は、旺角の「ランガム・プレイス・ホテル」のほうです。
確か両店ともにミシュランの星は付いていたと思います。
久しぶりで来た「ランガム・ホテル」、相変わらずここのロビーは雰囲気があります。
やや暗めですが、このヨーロピアンなロビーを出来てすぐに見た時には相当感激したのを覚えています。
(まだこのホテルが「グレイトイーグル・ホテル」《鷹君酒店》と言っていた頃のことです)
しかもその時はエレベーターで「周 富徳」さんにばったり、更にちょっとしたことから話が進み、当時ここの中華レストランは彼が勤めていた「聘珍棲」のグループ・レストラン(?)と言うことで、マネージャーに声をかけてくれ、そのマネージャーからVIP扱いをしてもらい、値段も半額くらいまで割り引いてもらったという実に嬉しい記憶のあるホテルなのです。
今回どうしてこのレストランを選んだか、それにはもう一つ理由があって、実は僕、ここの割引券を持っていたのです(もう、そればっかり・・・笑)。
それも500香港ドル以上の利用で100香港ドルの割引というかなり太っ腹なもの、さっき同じ建物に入ってると言った免税店の「DFS」からメールで来た割引券です。
予約はもちろんDFS経由でしてもらいました。
ここはこの階段の上と下、全部で100人以上は入れる大きなレストランです。
でもテーブルとテーブルの間はかなり開いている作りなので、あまり中華レストラン特有のざわざわ感・がちゃがちゃ感は感じません。
ま、最高級レストランなので来ている人も「それなりの人達だからと言うこともあるのでしょうが・・・。
日曜日のランチというたぶん一番込む時間、よく直前で予約が取れたものです。
例によってサービスは文句なし、込んでいてもサービスは何の滞りもなく進みます。
今回は僕一人、注意して一人でちょうど良い料理と、どうしても食べたい料理を1品ずつというオーダーです。
まずは、前菜代わりに「三元蒸」。
英語のメニュー名で言うと「”T’ang Court” three layers」です。
三段の蒸篭に入っていて、一番上が鮑と海老に雲丹です。
二段目が鮑とどんこ。
一番下に青梗菜。
どれも素材の味が充分過ぎるほど生かされた、これは最高の蒸しものです。
ソースの色がやや濃いように見えますが、そのデリケートでいて上湯の上品さが良く出た薄味はさすがです。
こういうのを本当の贅沢と言うのでしょう。
メインはこの店のスペシャリティー「三葱爆発龍蝦」(stir-fried fresh lobster with spring onion, red onion and shallots)にしてみました。
お昼なので点心もありますが、そう何度も来られないこの名店、割引券もありますから(笑)、食べたいものを食べます。
伊勢海老丸ごと一匹が豪快にぶつ切りにされ、玉ねぎと葱、そしてエシャロットという3種類の「ねぎ」で炒められています。
味付けはシンプルに醤油で、です。
香ばしい味わいと3種類の「ねぎ」のマッチングが最高で、今や「古典的なヌーベル・シノワ」(笑)の一皿と言えるでしょうね。
いつ食べてもこれは本当に美味しいです。
ここで止めておけば良いのですが、薦め上手のウェイターに唆かされて(笑)デザートも頼んじゃいました。
「chilled mango pudding with starfruits and mango juice」です。
でもこれはフツー(笑)、ここならではの特徴がありません。
ま、デザートは残念でしたが他の2皿は最高、さすが「世界のグレートホテルレストラントップ10」に選ばれた 「唐閣」です。
値段は100ドル引きでも800ドルは越していますから、これは値段的にもすごいレストランですよね。
ただメインはおおよそ3人前です。念のため(笑)。