滞在7時間のソウル (5) 明洞参鶏湯

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奥さんの怒涛の買い物オーラですっかり忘れていたソウルでのランチ、午後2時も真近かという時間になってしまったので、僕のお腹は相当に・・・です。
でも、うちの奥さんは、食事は何でも良い、ロッテリアのプルコギバーガーで良いんじゃない、とまで言い出すのです。
明らかに買い物に夢中で、食べ物の方に興味が向かないようです。
僕は根っからの食いしん坊、せっかくソウルに来ているんだから、何か韓国らしいものをと思っていました。
まだ少し肌寒く感じる日だったので、僕の気分はスジェビ(韓国風のスイトン)辺りだったのですが、彼女、新世界デパートから明洞に向かう道で、この看板を見つけたのです。
そして、「これだったら食べたい」と。
ハングルではなく漢字なので日本人にも良く分かる料理名。
参鶏湯(サムゲタン)の店です。
ガイドブックなど資料を持って来なかったので、僕はこの店「明洞参鶏湯」のことは良く知りません。
過去に長安、百済、高麗、ソウルと名の付く参鶏湯屋は行ったことがありますし、近くの栄養センターなんて店も確か経験があります。
どうしよう、店の前で考えます。
奥さんは「どこでも良い」「何でも良い」「参鶏湯は食べたい」・・・。
ちょうどそこに韓国人のサラリーマン風な人2人が店から出てきました。
更に、一組韓国人らしいカップルが店に入っていきます。
ということは、ここは観光客オンリーの店ではない・・・悪くないかもしれない・・・なので、僕らも入店です。
(マッサージ屋の「マシサーヅ」にニヤッとしながら・・・)
店内は意外に広く、大きい店。
最近改装でもしたのでしょうか、割と重厚な(古い?)イメージのある参鶏湯屋としては、とてもモダンな作りです。
外が見える席が空いていたので・・・。
店の女性も日本語バリバリというわけじゃないのが、返って嬉しいです。
だって化粧品屋のオネーさんたち、もう、日本語(+押し売り?)が上手すぎるんだもの。
奥さんは普通の参鶏湯(つまり黒い烏骨鶏を使った高価なオゴルゲタンではない方)を、二人ともそれじゃ面白くないので、僕は数少ないメニューの中から(参鶏湯専門店なので・・・)チジミを・・・。
(値段は両方とも同じで13000ウォン)
チジミはソウルではブチンゲと言った方がリピーターっぽいよう、そして天気が雨なら、ピンデトッにするのが超リピーターのようです。
まずはバンチャン(おかず)が出てきます。
韓国料理屋の常で、こうしたおかず数品は料金に含まれていて、たいていお替り自由です。
参鶏湯屋でたいてい出てくる高麗人参を漬けたお酒の人参酒も出てきます。
鶏一匹まるまる使うこの参鶏湯は、漢方の王道的存在である高麗人参やニンニク、ナツメ、栗などと一緒に煮込むタン(湯・スープ)料理で、たくさんある韓国料理の中でも特に栄養価が高い「ボシン(補身)料理」として、夏バテ対策にも、産後の女性の滋養強壮にもポピュラーな料理です。
スープにはあまり味がついていないので、塩や胡椒で自分の好きな味に調えて食します。
奥さんの評価は「美味しい」、僕は「フツー」(笑)。
ブチンゲは皿一杯の大きさ。
ワケギと海鮮を入れた韓国のお好み焼き、日本人でこれの嫌いな人は少ないでしょう。
醤油ベースのタレで食べますが、どういう訳か参鶏湯の店なのに予想以上の出来。
縁の少しカリッとしたところも、真ん中のふわっとしたところも、僕の好みでしたよ、ここの。
お腹を満たせば、奥さんの頭はもう買い物へ。
この後は明洞の化粧品屋を延々と・・・。
はっきり言って僕はかなり飽きちゃいました。

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