雪国へ (11) 午後は長野を散策

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スキー、温泉、美食を期待して泊まった「赤倉観光ホテル」、最後の一つだけは多少問題ありでしたが、幸い雪の量にも恵まれ、特に奥さんは久しぶりのスキーを満喫出来たようです。
チェックアウトは12時、12時20分ホテル発の車で、JR「妙高高原」駅まで送ってもらいます。
空も周りも地面も白一色の吹雪の雪道は僕らには絶対運転出来ない、「自分たちの車で来なくて良かったね」と夫婦でしみじみ・・・。
雪で遅れ気味の「信越本線」で長野へ、「妙高高原」の駅ですら標高1000メートルにあるホテルとは違って雪は小降り、「黒姫」、「牟礼」と山を下っていくにつれて雪はどんどん少なくなり、「牟礼」から先は何と青空に!
「妙高」と「長野」では天気が全く違うのにはびっくり、電車でわずか40分くらいのところなのに、です。
長野では奥さんの希望で「善光寺」にお参りする予定。
それに合わせてどこでランチするかも信越線の車中で、夫婦で考えます。
手元にあるのは来る時に「長野」駅で入手した「グルメガイド長野」という宣伝臭ぷんぷんの無料ガイドブックだけ・・・。
地理にも疎い僕らはまず「善光寺」の位置を地図で確認、その近くの店の中から僕らの感で一軒を選択。
それは「権堂」という繁華街にある手打ち蕎麦の「かんだた」という店、店の名前の響きにも(芥川龍之介の「蜘蛛の糸」に出てくる登場人物?)、「善光寺」まで歩いて約10分というロケーションにも惹かれました。
その店まではタクシーで・・・。

店の1階はカウンター、2階は小上がりになっていて、雰囲気はなかなかのもの、きれいな店です。
僕らの想像通り「蜘蛛の糸」の「かんだた」から店の名前を取ってるそうで、店の細めの蕎麦が「細くて切れやすい」ところから芥川のあの小説にかけていると・・・。
その関係でしょう、蕎麦のメニューにも地獄にまつわる名前が並んでいます。
メニューは「極楽案内」とあり、中を開くとこの店、せいろや釜茹での蕎麦に小盛りの揚げ蕎麦(「油地獄」という名前だそうです)と稲荷寿司の付いた「極楽セット」がお薦めとあります。
これはまた面白い蕎麦屋というか、長野の蕎麦屋はどこもボリューム感ある作りですね。
僕らもその人気のセットに・・・。
この揚げ蕎麦は予想以上に美味しく、量が小盛りなのもちょうど良く、メインの蕎麦が来るまでの腹持ちに最高でした。

蕎麦は手打ち感充分のもの、わずかに昨日の店の方が僕は好きかな・・・。
汁は濃いめ、やや宗田節の味が僕には強く、これも昨日の店の方が好きなタイプでした。
この店を出て、「中央通り」をまっすぐ10分も歩けば、もう「善光寺」です。
通りの両側には、歴史を感じさせる店が並んでいます。
↑は古いホテル?、↓は初台店が僕のお気に入りの「かんてんぱぱショップ」。
この門をくぐると、今度はたくさんの「宿坊」が表われます。
「善光寺」の「宿坊」に付いては
http://www.zenkoji.jp/syukubou/index.html
を参照してください。
この辺りに39もの宿坊があるそうです。

「旅館」以上に日本的なるものを刺激するのでしょう、「宿坊」には外国人の宿泊が意外に多いよう。
ここだけ見ていると100年以上も前の日本にタイムスリップしてしまったかのようです。

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