シドニーを代表する名レストランの「カフェシドニー」。
冬の夕暮れは早めで午後5時を回ると辺りは暗さが影を差してきて、午後5時半を過ぎるとビルに明かりがともり始めます。
友人もやってきて、「おぉ、久しぶり~」。
早めに運ばれてきたガーリック・ナンをつまみながら、お互いの近況を報告。
僕の前菜は帆立。
新鮮なものを軽く炙ってあって、それに酢漬けの人参、キノア、カリカリのパンチェッタで味が付けられています。
緑はウェイターによると「red vein sorrel」と言ってました。
日本に帰って辞書で引いてみると、「スイバ」という植物のようです。
力強さと繊細さの旨いバランスで、これはイケてる一皿でした。
メインには肉・魚10種類くらいの料理から、僕はバラマンディという魚を・・・。
英語でのスペルは「barramundi」、オーストラリアで取れる白身魚だそうです。
癖の少ない鱸っていう感じの魚、塩加減・焼き加減が最高で、付け合せの蟹と海老のトルテリーニも豪華なお味。
友人との話には夢中になっても、時々はこの絶景をカメラに収めておくことも忘れません。
パノラマ撮影にも挑戦。
午後5時半を過ぎるころからは、明かりの数が増してきて、あとはもうショーのようです。
一刻として同じではありません。
風はどんどん冷たくなってきて、空もどんどん暗くなってゆきます。
目の前の「サーキュラーキー」の駅も、道路も、家路に急ぐかのような人や車で、急に混んできた感じ。
久しぶりの友人との話は終わりがありません。
シドニーに住んでいる彼も、この「カフェシドニー」は初めてとのこと。
それでも僕ほどにはこの景色にくぎ付けになりません。
この角度で見ているわけではないでしょうが、ハーバーブリッジなどもう何千回と見ているのでしょう。
僕にとってはシドニーを代表する風景、目に焼き付けておかなくちゃです。
デザートが出る頃には、周囲はもう真っ暗状態。
周りのテーブルもカップルなどで埋め尽くされる時間になってきました。
温かい洋ナシのタルトにラスベリーなどのアイスクリームが盛りつけられたデザートプレートはご覧のように、良く写りませんでした。
それにしても、良いレストランでした。
とにかくロケーションが圧倒的に素晴らしいし、スタッフがプロ揃い、料理も美味しい・・・。
前菜A$30前後、メインA$40前後という値段も、これは仕方ないかもしれません。
ハレの日のシドニーのお食事にはお勧めのレストランですって、もちろんもうそういう認識で有名なところでしょうが・・・。