シドニー発シンガポール行きカンタス航空(QF)001便は午後4時10分出発予定。
搭乗開始は午後3時半、定刻にはキングフォードスミス空港を静かに離陸です。
あ、そうそう、A380は本当に機内が静か、そしてゆったりとゆとりを持って作られています。
QFのA380機材は、ファースト14席、ビジネス72席、プレミアムエコノミー32席、エコノミー332席という布陣です。
機内サービスはファーストなので文句なし。
濃厚過ぎず、ちょうど良い接遇ぶりです。
おしぼりなどのサービスもあり、水平飛行に入ると本格的な飲食サービスが始まります。
メニューはワイン・リストも含めてとても充実したもの、何度も書きますがシドニーの名レストラン「ロックプール」のニールペリーが監修したものです。
食事はアラカルトでも、セットメニューでもオーダー可能。
セットメニューはtasting menuで、何と8コースとのこと、そして絶対のお奨めメニューだとも・・・。
第一の前菜は、赤カブと山羊のチーズのタルト、中にラム肉を入れてパンケーキで巻いたものに、チリ・ソースをかけたもの。
脂っぽくなく、さっくりした良い出来。
やや濃いめの味が飛行機向きです。
飲み物はマンゴ・ジュースにちょっとだけリキュールを入れてもらったもの。
ファーストは全14席満席ですが、サービスは滞ることなく、淀みなく進みます。
パンも美味しいもの。
バターよりオリーブオイルとバルサミコ酢の方が合う感じです。
スープは人参やタイムのスープですが、凝った味。
ディルが効いています。
サラダはオーストラリアのブランド海老、ヤンバ海老(Yamba prawn)のサラダ。
ラディッシュやズッキーニと一緒にさっぱりしたレモン・ドレッシングでいただきます。
4皿めは鯛のグリル。
フェンネルや葱などで香味が付けられ、ローストしたナッツ類のソースで食べさせます。
メインの肉料理はサーロインステーキ。
ソースはポートワイン・ソース。
これは日本人には肉硬過ぎ、付け合わせのアーティチョークやビーつの方が美味しい・・・。
これにサラダが付いて、最終パートはデザート。
林檎、リコッタチーズとヘイゼルナッツのトルテに、シナモンのアングレーズソースをかけたもの。
チーズは硬軟取り混ぜてのセレクション。
ブルーチーズが最高。
最後の最後はチョコレートとドリンク。
コーヒー、紅茶、各種ドリンクもすべて高級品を使用しています。
コーヒーは「Vittoria Cinque Stelle Coffee」、紅茶は「T2 Tea」。
量的には充分過ぎるコースでしたが、お味の方は「ロックプール」本店の凝ったものを期待すると、ある意味フツーの料理が多かったのは事実です。
贅沢言い過ぎなのは分かっていますが・・・。