2015年初の国外は上海に (19) 「Fu1015」(福1015)でディナー

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「マンダリンオリエンタル東京」に季節限定でオープンしている「ノーマ」、その形容詞によく「世界一のレストラン」という言葉が使われますが、それはこの「THE WORLD’S 50 BEST RESTAURANTS」というサイトのランキングの結果をもとにして、そう言っています。

     http://www.theworlds50best.com/

その最新の2014年版でのランキングは
     1位:NOMA ノーマ (デンマーク・コペンハーゲン)
     2位:El Celler De Can Roca エル・セジェール・カン・ロカ(スペイン・ジローナ)デンマーク
     3位:Osteria Francescana オステリア・フランチェスカーナ(イタリア)
     4位:Eleven Madison Park イレヴンマディソンパーク (アメリカ・ニューヨーク)
     5位:Dinner by Heston Blumenthal(イギリス・ロンドン)
で、「ノーマ」は2013年2位に甘んじたのをまた逆転、トップの座に返り咲きました。
そのベスト100には入りませんでしたが、上記ランキングのアジア版「2014年度アジアのベストレストラン50」

     http://www.theworlds50best.com/asia/jp/index.html

の26位に入ってる上海の「Fu1015」(福1015)での食事が今回の僕の上海弾丸のメインです。

     http://www.theworlds50best.com/asia/jp/%E5%B9%B4%E5%BA%A6-%E3%82%A2%E3%82%B8%E3%82%A2%E3%81%AE%E3%83%99%E3%82%B9%E3%83%88%EF%BD%A5%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%B3%EF%BC%95%EF%BC%90-%E7%B5%90%E6%9E%9C/21-30/Fu1015

シェフはトニー・ローという人。

ウェブサイトには
「使用される皿は、飾り気はないかも知れませんが、質素なベニヤ板もこの完璧なピッチの伝統的な上海料理にかかれば別物です。
Fu1088およびFu1039と同系列のレストランFu1015は、上海の歴史建造物が立ち並ぶ人気のエリアにあり、 高級な上海料理が楽しめるレストランです。
また3店舗の中でも最も野心に溢れたフォーマルな雰囲気が楽しめます。
上品でエレガントなこのレストランは、自宅でリラックスして食事ができることをコンセプトにしたデザインが特徴で、洗練された中にも、控えめな雰囲気が漂うダイニングです。
ヘッドシェフのトニー・ロ氏は、外国料理から一切影響を受けずに、頑なまでにシンプルで伝統的な料理技法にこだわり、ハードコアな中国の美食家から絶大な支持を得ています。
メニューは、新鮮な魚料理が中心で、ナマコをネギで蒸したもの、トーストしたカニ、肉と魚の卵のミックスに酢を効かせたものなどがあります。そしてロ氏の有名なアワビのタルトは、デリケートなペストリーで作ったケースにアワビと大豆のゼリーが輝く一品です。
このシェフは、全材料に細心の注意を払い、余分なものは一切使用しません。それが、Fu1015を中国全土で最も絶賛される伝統的なレストランの一つにした要素と言えます」
と解説がありました。
文中にも出てくるように、この店は系列店が「Fu1088」(福1088)、「Fu1039」(福1039)とあり、どこも同じコンセプトで展開されているようですが、僕が選んだのは「Fu1015」(福1015)、理由は特にありませんが、ここが3軒の中でも代表的な店だと思ったからです。
お店のホームページは見つからず、予約をどうして良いのかわからなかったので、「ヒルトン上海」のコンシェルジュにメールで予約の依頼を頼みました。
店の住所は「愚?路1015号」、上海ナンバーワンのレストランとして知られる「Ultraviolet by Paul Pairet」のように住所非公開なんてハイブローではありません。
そうそう、「Ultraviolet by Paul Pairet」が上記「2014年度アジアのベストレストラン50」では中国のレストランとしてトップの8位、11位には「Mr and Mrs Bund」、そして前にも書いたように26位にこの「Fu1015」(福1015)が入っています。
すべて上海のレストランです。
僕が参考にした中国のグルメサイトでも、上海のベストレストランとして
     1)Ultraviolet by Paul Pairet
     2)空蝉懐石料理
     3)譚氏官府菜
     4)鮨一
     5)翡翠36
     6)?家菜
     7)8 ? Otto e Mezzo Bombana
     8)福1015
     9)Jean Georges
     10)羅斯福高級ステーキハウス
を上位10店に挙げていました。

店の前の狭い駐車場には高級外車が一杯。
しかも運転手付きで来ている客が多そうで、その運転手たちがうろうろと・・・。
夜目にも堂々とした一軒家、上海租界時代に建てられたであろう建物をリストアして使っているようです。

中は年月を経ても丁寧に、そしてとてもきれいに使いこまれている実に重厚感のある内装。
磨きこまれたマホガニーなど素晴らしいの一言です。
3階建てで、ここは1階の部屋。
何ともオールド上海を思わせる豪奢な雰囲気です。
ここでくつろいで・・・

隣のここで会議や会食だそうです。

まさに上海VIPやセレブのミーティング・プレイスですね。
外には小さいですが、きれいな庭園も見えています(暗過ぎたので写真は撮りませんでした)。
この他にも小さめの部屋がいくつかあり、そのうちの一つでは妙齢の女性が優雅にピアノををずっと生演奏していました。
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僕にアサインされた部屋は(ここはすべて個室形式です)3階。
案内してくれた黒服のマネージャーは英語がとても上手、ホスピタリティも充分な人でした。
これが案内された部屋。
ものすごく広く、でも暖房はしっかり効いています。
4人でもゆったりの大きな円卓。

スタッフはマネージャー以外英語はほとんど駄目ですが、中国とは思えない(失礼)丁寧さと親切さのある接遇でした。
一人だけ片言の日本語のしゃべれるスタッフもいましたが、それでも料理のメインの素材の名前と「オイシイデスカ?」くらいです。

まずは出されるメロンとベリー(ボイズンベリー?)の氷盆。
何これ?と思いましたが、あまり甘くないメロンは半分凍っていて、これが何とも不思議。
とても口の中がさっぱりする感じで、もしかしたら、これ食事前に摘まむには、アルコールを飲む人にも僕のように飲まない人にも、良いのかもしれません。

僕のドリンク注文は中国茶。
龍井茶を頼みましたが、これがまた上質なお茶、一体いくらなんだろうと心配になるほどでした。
(実査には28元++)。

メニューはコースのみで、確か予約なしの場合は3種類。
値段的にはそれほど違わないので、マネージャーお奨めのコースを・・・。
値段は816元nett、日本円を考えるととんでもない値段ですよね。
上海の高級レストランの値段、為替のことを差し引いても、上海社会の豪勢振りが良く分かります。

まずは前菜。
4種、乗っています。
左上には何かの卵の黄身、添えられているのはスパイシーな黄粉って感じのもの。

初めての味ですが、悪くありません。
これは白身魚の揚げ物。

外はかりかり、中はほっくり、タレの味も甘めで良い感じです。
湯葉巻。

予想通りの味ですが、繊細な作りで、眼でも楽しめます。
芋の飴炊き。

芋だと思うんですが、もしかしたら何か別のものかも。
ウェイトレスは英語がダメなので、日本語の分かる人が来た時に聞くと「ゼンツァイ」とだけ・・・。
ゼンツァイ?
あ、「前菜」って言いたかったんでしょう。
それは分かるけど、芋みたいなものが何か聞きたかったんですけど・・・。
どれも本当に繊細に手をかけて作られていて、冷たいもの、ほの温かいもの、作りたてを思わせる温かいものとあり、味はすべて美味しいです。
日本人にも完全に合う味です、これ。

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