56時間の香港・マカオ (25) 下町散策~香港珈琲室

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夕方からは新橋(San Kiu、本当に「サンキュー」で通じます)という、そこだけぽっかり開いた時代のブラックホールのような、年季の入った光景が次々に現れるエリアを行き当たりばったりに歩いてみました。
駄菓子屋、散髪屋、粥麺屋、果物の屋台・・・密集した家々のすきまを細い路地がめぐり、一瞬方向感覚を失ってしまうかのエトランジェ感を味わぅことの出来る場所です。
(上のアパートの写真の窓や窓の手摺にご注目ください。この手のものは香港ではあり得ないデザインです。やはりここはマカオ!の感を強くします)
ここは、僕のような素人には写真で雰囲気をお伝えすることが出来にくいところです。
レトロな街並みを撮りたい写真好きな方にはうってつけの場所かと思いますが、カメラの持った観光客は、相当に浮いた存在になることも事実です。
そんな中、やや大きめの通りに一休みできそうな店を見つけました。

大通りでもこの外観です。
レトロ感一杯ですよね~。
中に入ると・・・

わぁ、香港の「美都餐室」(MIDO CAFE)みたいです!
椅子もこういうところ特有の直角イス(背もたれが直角に付いている)。
お客はちらほら、地元の老人客が早めの夕食をしている感じ、次々に「知り合い」が入ってきてお互いが挨拶・・・僕は完全にここではエトランジェでした。
注文は、今朝食べ損なった豬?包(ポークチョップ・バーガー)と珍珠?茶(パール・ティー)を。

やはりマカオのパンはこんなローカルな店でもかなり美味しくて(中がもう少しモチモチしっとり感があれば最高だったのに・・・)、間に挟まれたポークも出来たての熱々。
店によって豬?包も、にんにく・塩・胡椒で味付けしたポークを玉葱などと一緒に片栗粉をつけて両面焼いて挟むという普通のスタイルから、この店のように少量の油で揚げてしまう薄い豚カツのようなスタイルまであるようです。
この店では具はポークのみのシンプルなもの。
熱々で、決して油っぽくない、ほんの少し中華味(五香粉?)のポークは、ややドライ気味のパンと相性バッチリ、それにやや甘めの珍珠?茶も最高のマッチングです。
これで値段は合わせて14パタカ(170円くらい)と激安、下町散策の足の疲れも吹っ飛ぶ思いでした。

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