56時間の香港・マカオ (7) 「文華」@マンダリンオリエンタル香港(香港文華東方酒店)

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香港の午前中はシティー・ウォーク(笑)。
前回はディープなディープな電脳街の「深水?」を歩いたので、今回は「中環」の裏道を。
何気ない個人商店的スーパーから開きかける高級ブランド・ショップまで・・・。
そんなうちに「マンダリン・オリエンタル香港」の近くまで来てしまったので、お昼は、ここに良くコメントをいただけるイチさん大絶賛の「文華」(マンワー)で食べてみようか、と思いたったのです。

もちろんまだレストランは開いていない時間、そこでホテルのコンシェルジェ・デスクに寄り、メニューを見せてもらったり、予算を聞いたりして、お昼の予約を取りつけます。
身元調査は厳重で(笑)ホテル・ゲストでないと住所を聞かれたりしますが、そういう時は泊まっている「グランド・ハイアット」のキーとキーケースがものを言います。
ま、それが身元証明ということになるのでしょう。
これがホテルの名刺とかキーケースでも「××旅荘社」とかだと(笑)、クレジット・カードまで必要かもしれません。
そういう超高級レストランです。
イタリア人コンシェルジュと北京で焼け落ちたマンダリン・オリエンタルの残念な話などをしながら、もう予約の時点から心弾む気分の良い対応でした。
灣仔に戻って、駅の周りのごちゃごちゃしたところも探検、お腹を無理やり空かせます(笑)。
そして正午、ハイアットをチェックアウト。
今度はタクシーでマンダリン・オリエンタルに乗り付けます。
荷物をクロークに預けて25階に上がります。
ここにはピエール・ガニエ-ルの「ピエール」と「Mバー」、そしてこのまさにチャニーズ・エレガントの極致とも言える「文華」があります。

何と印象的なピンク色のクロス、しかもそのクロスの何と肌触りの良い上質なものだこと・・・。
サービス陣の手順も対応も流れるがごとく流麗、そして実に親切丁寧です。
マンダリン・オリエンタルの恒例で、まずはフルーツを満載にしたフルーツ・ワゴンが近づいてきます。
「何かジュースをお作りいたしますか?」
もちろん僕はアルコールよりジュースの人(笑)、マンゴのジュースをいただきます。
マンゴはフレッシュかつピュアでそれなりに美味しいものでしたが、僕はフィリピンにもタイにも行ってマンゴの一番美味しいところを散々食べ尽くしています。
そういう意味からはもう少し熟したマンゴのほうが好みでした。
メニューには美味しそうな料理がぎっしり、でも僕は1人、こういう時のオーダーは1人でもオーダー出来るセット・メニュー(2種類ありました)ということになってしまいます。
大きな窓からは一面の高層ビル群とハーバーが・・・でもあいにくこの日はお昼になっても曇り空、霧っぽい天気が続いています。
天気予報のsunnyは大はずれのままです(泣)。

アミュースは野菜の酢漬け。
きれいで美味しいけど、小さ~~い(笑)。
カトラリーはどれも質感充分で、さすがさすがです。
料理は焼き物から始まります。

これがすごい・・・本当に美味しかったです。
特に右側の英語で言うとsuckling pig、乳飲み仔豚のことですが、この出来は僕の経験の中でも最高に近いものでした。
表面はカリっと、その下についている薄いゼラチン質はしっとりと・・・「これを口福と言わずして何と言うのでしょう」タイプです。

次も素晴らしい・・・これぞ「ふかひれスープ」!と言うような「スタンダード中のスタンダード」な味、しかも味として最高級のスタンダードさです。
上湯の素晴らしさと、使われているふかひれの質、下処理の丁寧さ・・・どれをとっても言うことなしです。
蟹肉もとても効いています。

今度は海老のXO醤炒めです。
これもとにかく材料が上質、新鮮です。
このお店の料理は実に正統派ですね。
あまり冒険をしない、セット・メニューだからということもあるのでしょうが、実に丁寧な仕事ぶりのauthentic cantonees cuisineです。
だからでしょうか、僕には、どのお皿もめちゃくちゃ美味しいんだけど、何か物足りないんです。
何かガツ~~ンと来ないのです(笑)。
麺はイーフー麺。

これも実に上品な味、中に入っている叉焼も葱も最高の質感と味でした。
続いて果物盛り合わせ。

中国風プチフール。

でも果物以降は何か普通。
これでセット・メニューだけで1万円弱。
これをどう考えるか・・・何しろ僕の朝は600円ですからね(笑)・・・次回はもっとリーズナブルな値段のレストランを探しましょう(笑)。
でも、正統派で美味しい広東料理の「文華」、そういう意味では香港を代表する中華料理店であることは間違いないところと実感しました。

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