56時間の香港・マカオ (6) 「海天堂」の龜苓膏

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龜苓膏、日本では「亀ゼリー」と呼ばれることが多いですが、これはもともと、清朝時代の宮廷漢方薬として使用されていたもの。
それが、民間にまで普及して現在まで中華圏、特に香港では一般市民に愛用されているのです。
名前の由来は、「龜板」(お腹の部分の甲羅=腹甲)の燻製を粉末にして用いることからと聞きました。
効能としては、体内に溜まった熱気を冷まし、解毒作用があるので、暑い季節はもちろん、普段の時でも、にきびや吹き出物を抑え、お肌を整える効果があると言われています。
また、整腸作用や強精効果(下の写真を見てください)もあるそうです。
それぞれの店によって、龜板の粉末の他に甘草などの漢方薬を加えたりもしています。
現在は、ほとんどの店で、龜苓膏本来の苦味を和らげ食べやすくするために、甘味用のシロップや砂糖を用意しています。
だから、ものすごく広い意味で考えて、香港スイーツとまで言い切っちゃう人もいるようです。
龜苓膏の専門店はかなり沢山(たいていはチェーン店)ありますが、僕が好きなのがこの黄色い看板の「海天堂」。

メニューにはいろいろなものが並んでいますが、やはりメインは龜苓膏。
たいていメニューの一番最初に載っています。
「鮮製」とか「秘製」なんて形容詞が付いたりして・・・。
指をさして注文すると何か広東語で聞かれます。
まず「熱いのが良い?冷たいのにする?」と聞かれているはずです。
ここだけは英語で答えても、そのくらいは香港の人は分かってくれます。
(中国に行くとこの程度も全くだめですが・・・)
「COLD」と答えると、軽くうなずくや、10秒で龜苓膏が出てきます。

ここのはゼリーが硬めで、漢方薬臭さが薄めです。
シロップもメイプルシロップ系(テーブルの上に置いてあります)で、そうどぎつくなく、龜苓膏と良く合っています。
お土産に「余仁生」の龜苓膏を買って帰るほどの龜苓膏好きなので、龜苓膏を食べない香港は僕には考えられません(笑)。
食べたからどうなるってものではないのですが、僕にとって「香港のイメージ=龜苓膏」なもので・・・。
最後に龜苓膏とは全く関係ありませんが、イチさんに。
このプールの向こう側の庇のついている部分が「プラトー」の宿泊部分(部屋)になります。


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