シンガポールといえば・・・カトン散策、ペラカナン文化

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急激な都市化と再開発で古い面影が失われつつあるシンガポールで、今なお昔の面影が残ると地元の人たちが言うカトン地区。
以前ほんのちょこっと訪ねたことはあるのですが、僕の記憶がもう相当曖昧になってきています。
そこで今回のシンガポール旅行、実質2日という短い時間を、B級グルメ探訪とこのカトン地区の再訪に重点を置いてみました。

カトン散策

早い午前中のシンガポールフライヤー搭乗の後、タクシーでカトンに向かいます。
MRTで行っても良いのですが、カトン地区の中心となるイーストコースト・ロードとジョーチアット・ロードが交差するあたり(まさに↓の交差点です)には、MRTの駅からは遠いのです。

そういう時、短時間勝負の旅行者にはタクシーがなんといっても便利です。
他のアジア諸国に比べると物価の高めなシンガポールですが、タクシーの値段はそれでも随分割安に感じます。
ただこの国では、市内中心部に入るだけで追加料金を取られたり、何かにつけて追加の料金が発生するので、それは要注意です。
タクシーの運転手はすべて英語が話せ、明朗会計、チップも不要、おつりもちゃんとくれます。
それでたいていの運転手はとても親切で、話好きです。
カトンの話に戻ります。
先ほどの交差点を中心に周りを見ていきます。
看板はだいぶ「新しい」感じはしますが、古くからのショップハウス群はいまだ健在でした。

木々の緑も本当に青々しています。
街行く人たちも多くなく、その歩き方もオーチャードのようなせわしさがありません。

この歩道橋の下の「赤いパン屋」は覚えています。

とても印象深い「赤い色」で、まさにそれはカトンを代表する色だったようです。
今では相当に朽ち果ててその下半分は見ることさえ出来ませんが、なんとかあのノスタルジックなパン屋(だったと思う、奥でコーヒーとかは出していたのかな?)が蘇らないものでしょうか?
それとこの辺、こういう「牙科」の看板が多いです。
そうです、歯医者さんのことです。

通りの奥に入ると、こういうヒンズー寺院もあります。
名前も教えてもらいましたが、難しい発音で覚えていません。
入るときは靴を脱ぎます。

中心となるジョーチアット・ロードを北上、クーンセン・ロードをぶつかる交差点です。
この辺は本当に味のある古い建物が沢山残っています。

そこを右折、クーンセン・ロードに入ります。
この辺りこそ、実際に生活している場として、ペラナカンのスタイルが定着している、稀有な場所なのです。

あぁ、この感じです。
僕が随分前にここを訪れて感激したカラフルな家たち。
中国と、マレーと、そしてほんのちょっとのヨーロッパが入り混じった独特のペラナカン・スタイル、もう一度見ることが出来て、やはり来て良かったです。

この独特の窓、ドア、タイル使い、花の文様・・・・。
家のペインティングの色合いも、花々も最高です。

TVか映画のロケもやっていました。

大きな物音もせず、でも確かにここには人が生活している・・・そんな「生きた」文化継承地区よ、永遠なれと心から願いました。



何か心がとても休まる、そんなカトンのクーンセン・ロードでした。

プロウンミー

カトン散策中、ジョーチアット・ロードをマレー・カルチャーの巣窟(笑)ゲイラン・セライに向かって歩いていると、ペラナカン装飾のきれいなクーンセン・ロードにぶつかる手前左側に超ローカルなホーカーズを発見。
名前をドゥンマン・フードセンターというらしいのですが、僕の持っていったカトンの地図には記載されていません。
でも、かなりな歴史のありそうなホーカーズで、何となく気持ちが惹かれて、立ち寄ってみることにしました。

ワンタンミーの専門店らしい「栄高」というお店や、ロジャの名店「老鴻生」に心引かれたのですが、残念、両方とも夕方の5時からというのです。
あ~~あ、ロジャは是非食べてみたかったなぁ。
ロジャとは、いうなればシンガポール風のサラダです。
「ごちゃまぜ」という言葉の意味が示すように、ユーチャークウェイ、きゅうり、カブ、もやし、厚揚げ、パイナップルなどを、砂糖入りのエビ・ペーストで混ぜて、これにサッとピーナッツを砕いたものをかけた食べ物で、これまた強烈にシンガポールを感じさせるローカルフードなんです。
そこで目指したのが、プロウンミー一筋という「興興」です。

シンガポールにあまたあるローカルフードの中で、一番日本人の口に合う食べ物の一つがこのプロウンミーなのは、衆目の一致するところでしょう。
読んで字のごとく、エビからとった出汁をベースにしたスープに、ホッケンミー(チャンポンに使うような黄色い麺)を入れた料理です。
日本流に言えば、さしづめ「エビラーメン」といったところでしょうか。

で、出てきたプロウンミー、プロウンミーの美味さの条件である「濃厚なエビのスープ」と「あつあつでシャキシャキした麺」を充分に満たしています。
スープはラクサと違い、エビの味が濃厚なのに実にすっきりしています。
ここも一杯3ドル、もちろん充分満足できた味でした。

ペラナカン風

カトンのイーストコースト・ロード沿いはレストランの密集地です。
ここはニョニャ料理の専門店「ペラナカン・イン」です。
実に良い雰囲気の入り口なのですが、中を開けても客が誰もいない・・・・。
薄暗い。
お腹も一杯に近いので、ペラナカン文化の料理スタイル「ニョニャ料理」は次回ということにしました。
(そうだよね、なんぼなんでもそんなには食べられないよね!)

その店の隣に「カトン・アンティーク・ハウス」という、もう40年はやっているというペラナカン・グッズのショップ兼ギャラリーがあります。
要予約でギャラリーも見学できるらしいのですが、僕は単なる飛込み。
ショップのほうの写真を撮らせてもらうだけで、満足をせざるを得ませんでした。

品の良いご年配の女性が、僕の話に付き合ってくれました。
こういう本物のアンティークを見てしまうと、近くのペナラカングッズを売る旅行者に人気の「ルマー・ビビ」などの品物は急激に色あせてしまいます。

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