僕の乗るキャセイパシフィック航空CX543便はゲート106という端の方からの出発。
JLのラウンジからはかなり歩きます。
もちろん優先搭乗のラインがあります。
「shackinbaby様、ご搭乗有難うございます。いってらっしゃいませ」
と名前で(当然本名の方で、ですよ)呼ばれます。
あぁ、これに乗るんだ・・・。
機材は747-400(744)、なのでアッパーデッキもある機材です。
中に入ると黒服のチーフ・パーサーが満面の笑みで迎えてくれます。
747-400のファーストクラスは競争の激しい今となってはやや古めのスイート(個室)タイプ、2-2-2-3の全9席。
オーバーヘッド・ビン(頭上の物入れ)がないので、機内がとても広く感じられます。
それでいてプライバシーもかなりな状態で保護してくれそうなこのファースト・キャビン、例えばCXで言えば77-300(77W/773)のような最新式ファーストにはやや見劣りするものの、この機材のゆとりある大きさ(幅)は本当に魅力的です。
一人あたりの窓は約4つ。
2メートル以上は占有出来ています。
テレビ・モニターは17インチ、ポップアップして角度も変えられます。
この横幅の広さはすごい、2人は坐れそうです。
シート・コントローラーでフル・フラットに出来ますが、その時つま先が乗る向こうの小さい部分、中央にテーブルを出して向かいあってそこに座り、二人で食事出来ます。
向こうはやや窮屈でしょうが・・・。
シートに身を埋めてしまえば、本当に他の席の人達は見えません。
逆に誰からもほぼ見られません。
ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)辺りから始まったこのタイプ、今ではスライディングドア付きの個室にまで進化してしまっていますが、個人的にはこのくらいで充分だと思います。
ファーストクラス担当のFAが、ウェルカム・ドリンクとお絞り、新聞などを次々にサーブしてくれます。
とても丁寧で、笑顔も素敵、英語もとてもきれいで、さすがと思う赤服のFA(CXは着ている服の色で地位が分かります)が担当でした。
ただ羽田・香港は4時間半くらいの飛行時間、長距離路線ではないからでしょうか、窓の花瓶にあるはずの蘭の生花がなかったり(帰路はありました)、スリッパがなかったり、パジャマ(「上海灘」製)がなかったり、一番びっくりしたのはアメニティキットのポーチまでなかったことです。
もちろんリクエストすれば歯ブラシでもなんでも欲しいものは出てきましたが・・・。
最後にこの機材のコンフィギュレーションをCXのウェブから転載しておきます。