NRT-ORD-BOS-LGA-JFK-NRT (33) ハーバー@ボストンで一杯

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「ニューベリー通り」でかなりな買い物をした僕は、ホテルに帰る前にどうしても見ておきたかった場所、ボストンの「ウォーターフロント」(water front)地区までタクシーに乗ります。
降りたのはここ「ボストン・ハーバー・ホテル」(Boston Harbour Hotel)、一時はここに泊まろうかとも思った海辺のホテルです。

なかなかの高級ホテルで、ここの高層階からはボストン湾が一望のもとに・・・値段は「フォーシーズン」と同じくらい、バルコニー付きのスイートに泊まるには$1200~1400は要りそうです。
これはちょっと手が出ない・・・。
天気は夕方になって雲が多くなってきて、僕が期待した「真っ青な空や海にヨットや帆船の白い帆」という風景は、やや鮮明さを欠く状況でした。
それでも「インディア・ワーフ」(India Wharf)、「セントラル・ワーフ」(Central Wharf)、「ロング・ワ-フ」(Long Wharf)辺りまではウォーター・フロントのデッキを歩き、「コロンブス・ウォーターフロント公園」(Christopher Columbus Waterfront Park)が見えたところで引き返し、ハーバービューをたっぷり堪能させてもらいました。
海風、海の匂い、かもめなどの海鳥の鳴き声、波の音・・・夏のハーバー・サイドの散歩は良いものですね。

途中のデッキではこんな光景も・・・。

結婚式の記念写真撮影、です。
みんな笑顔。
一息入れたいので、「ボストン・ハーバー・ホテル」の名レストラン「ローズワーフ・グリル」(Rowes Wharf Grille)でドリンクを・・・。
マンゴ・モヒート!
アルコールに弱い僕も、まずまずは美味しく飲めるカクテルです。
ホテルなので$14.5++、値段的にはちょっと高めかな。
これで喉を潤して、買い物した大荷物を持って、「フォーシーズンズ」にご帰還。
ホテルの中に入るなり、僕の名前を呼ぶ声。
件のコンシェルジュが満面の笑みを浮かべて
「スーツケースをお部屋まで運びましょうか?」
と。
えっ、届いたの?!
本当に!
もう最高に得意顔のコンシェルジュが自ら(ベルに持たせず自分でという意味)ヨイショと大きな包みを持ちながら、僕の後に続きます。
部屋に入ると
「お開けしましょう」
と、ポケットからカッターを取り出し、まさに芝居がかったとでもいうような大げさだけど流麗な動きで、荷物をどんどんほどいていきます。
「これでお間違いないでしょうか?」
はい、これです。
「リモワ」の新品のスーツケースです。
彼らが言ったように僕のよりちょっと小さいし、シリーズは違いますが、これです、僕が待っていたのは。
やった~、ついに約束の代替え品を受け取れました。

コンシェルジュも我がことのように喜んでくれます。
あぁ、助かった、有難うございました。
心からお礼を言い、こういう時こそチップです。
彼もにっこり、それ以後も何くれとなく彼に親切にしてもらいました。
で、結局このスーツケースはどうなっていたのか・・・コンシェルジュは言葉少なで、あまりその経過を僕には言ってくれませんでしたが(彼の「結果だけを客に見せれば良い」というポリシーなのでしょうか・・・)、彼の少ない経過説明と、後でロビーにいて「お荷物は受け取られましたか?」と声をかけてくれたポーターのもう少し詳しい話によると、コンシェルジュはもうのすごい数の電話をかけまくってくれたようです。
で、分かったことは
★荷物のトラッキング・ナンバーを僕の委任があるということで「アメリカン航空」から聞き出し
★FEDEXでその所在を確認
★FEDEXは約束の時間(彼らが言うには朝の8時)には遅れたが、午後1時半には「ヒルトン」に届けたことも確認
★つまり僕がチェックアウトする時には、荷物は「ヒルトン」の中のどこかにあった
★それをきちんとチェックもせず(あるいはそういうことを客の記録に残しておかないホテルのやり方が問題?)、ただ一言「預かっている荷物はない」と言い切った「ヒルトン」のレセプショニストが問題
★「ヒルトン」にまだ荷物があることを確認、このポーターを「ヒルトン」まで取りに行かせた
★そのサービス代として$10必要とコンシェルジュに言われ、部屋代と一緒に後でカードで支払うことも可
・・・ということで、こうして僕が観光中に、コンシェルジュが最高の働きをしてくれて、この新品の「リモワ」を手にすることが出来たのです。
これが自分だけで電話をかけまくっていたら、ここまで到達出来たかどうか?です。
僕が電話をした複数の相手は何も考えずに僕の質問にYESかNOかだけを、コンシェルジュはどうしてNOなのか、そしてそれは何故なのかを有機的に考えてくれて、スーツケースのありかに辿り着けたのです。
もちろんチップを始め余分なお金も使いましたが、それを補って余りある「任せておけば大丈夫」という安心感をもらいながら、短いボストンの滞在時間を自分用に十二分に使うことが出来たのです。
もう一度有難う<「フォーシーズンズ・ホテル・ボストン」。

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