愛媛に行ってました。
松山から電車(特急)で25分くらいのことろに、この内子(うちこ)という町があります。
木蝋の生産で財を成した豪商の家が立ち並び、600メートルほどの通りにある約120棟の伝統的な家々は「町並み保存地区」として、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。
週末などは観光バスも乗り付けるそうですが、平日の昼下がりはほとんど人通りがありません。
静~かです。
いい雰囲気です。
時代劇とか江戸・大正時代のセットに入り込んだような町並みです。
下の2枚は豪商の家「本芳我邸」です。
外観のみ自由に見学できますが、建築に興味のある人には、修復されてるとはいえ、「懸魚」やなまこ壁、こて絵、虫籠窓、うだつ、出格子、床机などを見ることができます。
歩いても回れる内子の町は、心表れる本当に静かな町でした。
内子座
内子で一番有名なのが、この「内子座」でしょう。
この木造建築は、木蝋や生糸などの生産で栄えていた時代、芸術・芸能を愛してやまない人々の熱意によって建てられたものだそうです。
大正5年の設立といいますから、築90年ということになります。
木造2階建てで、瓦葺き入母屋作り。
ここが「大向(おおむこう)」といわれる低料金の二階客席です。
「大向をうならせる」という言葉の「大向」です。
奈落(ならく)という花道の地下も見られます。
いつまでも残しておきたいすばらしい劇場でした。