ニューヨーク報告、まだまだ続きます。
<1月1日>午後9時過ぎ
ホテルからヴィレッジまでは地下鉄で急行とかに乗れば、本当にすぐそこです。
(このホテルの周囲にはたくさんの地下鉄の駅があって、どこに行くにも便利でしたよ)
ヴィレッジに着くと、このレトロな看板。
そうですよね、以前は「グリニッジ・ヴィレッジ」って言ってましたよね。
目指すは「テラ・ブルース」というニューヨークでも数少ないブルースの常設クラブ。
その前に「グルーブ」というクラブにロイ・ベネットも見ようと行ったら、なんとドタキャン。
相当にがっくり。
でも、この「テラ・ブルース」で演じられるブルースの質の高さで、少しは僕の機嫌も直りました。
この日の出演は、前半はアコースティック系として、ジュニア・マック。
後半はエレクトリック系としてソニー・クレンショウという、ダブルキャスト。
このパブリシティー・フォトは「Harlem Blues Project」という彼らが「組んだ」ときのもの。
このユニットでB.B.KINGの店などにも出演しています。
ジュニアはビッグ・ビル・ブルーンジー・スタイルでミシシッピー・デルタ、あるいはサザン・ジュークジョイントの香りを撒き散らします。
悪くはないけど、オリジナリティーにイマイチ欠けるのが、メジャー・デビュー出来ない所以でしょう。
手作りの自家製CD-Rは売っていましたが・・・。
客席はほぼ満席、オール白人、というか非黒人。
さすがヴィレッジのブルース・クラブです(笑)。
ショー・チャージは無く、終わりごろに店の従業員が「アーティストへの寄付」という形でお金を集めに来ます。
一人U$1(~$5)くらい入れているようです。
第2部というか後半は、ソニー・クロスビー。
ここからはジュニアもエレキに持ち替え、バックに入ります。
やや淡々とした感じの始まり、最初はおとなしめのブルースが続きましたが、曲が進むにつれソニー自身も客もどんどん熱が入って来て、最後の頃にはとんでもないステージ・パフォーマンスとなってしまいました(笑)。
ジミヘンのように歯で・・・ではなく、なんとギターの弦を舌で舐めて、音を出しはじめたのです。
黒人のスラングで言う「candy lickin’」スタイルです(笑)。
これにはブルースの持つ卑猥な歌詞ともマッチして、観客、大盛り上がりです。
音楽的にもかなりよく出来たバンド・ブルースで、オリジナリティーということになると多少の疑問は残りますが、よく歌う「歌」と、よく泣く「ギター」(笑)、有能なドラムス(白人のベースは並以下)によるしっかりしたバックとで、往年のフェントン・ロビンソンのようなモダン・テキサス・ブルースからR&Bナンバーまでそつなくこなします。
ライブの良い高揚感の中、今日は比較的早くホテルに帰ります。
夜は前日に買ったZABER’Sの材料で自家製即席サンドイッチと、部屋のコーヒーで超簡単に。
<1月2日>午前7時半
早めに寝た成果、目覚めは快調。
冬のニューヨークの朝は遅いです。
外はまだ薄暗い感じ。
寒そうです。
このホテルでも無料朝食券をいただけました。
しかもここのは、「チップも込み」と書いてある券で、全く無料なんです。
ただその分サービス陣のサービスはミニマムです。
バフェで、メニューはタイムズスクエアとほとんど同じ。
特別美味しくもありませんが、食べたいものを少しだけ。
もし有料なら食べないかも。
夜は高級なレストランになるというのですが・・・・インテリアなども普通でした。
窓際の席に座りましたが、窓の外からはPATHトレインからの通勤ラッシュの人込みが。
ホテルの外壁もまだ工事中、すぐ隣があの有名な「CENTURY 21」です。
ホテルから歩いて30秒。
これは超便利。
特に朝の7時45分から開いているので、以外に何もすることのない朝の時間がある観光客には最高。
僕ももちろんその一人ですが・・・・。
明日の最終日(=出発日)の朝は絶対ここですね。