朝飯を「ダブルツリーバイヒルトン那覇」ででも、「沖縄第一ホテル」ででも食べてしまったshackinbaby。
実に食欲全開ですが、昼だってしっかり食べたんですよ。
ま、時間的にはやや遅めにですが・・・。
食べたのは牧志公設市場奥にある「てだこ亭」というイタリアンの店。
http://www.tedakotei.com/goannai.html
この店、オウナー・シェフの女性が一人で切り盛りする小さな店なのですが、なかなかに主張のある店なんです。
店主のブログから抜粋しておきます。
「毎日日常で気軽に通う店ではなく、沖縄旅行で、美味しい沖縄の食材を、使ってちゃんとした美味しいご飯が食べたい方や、記念日などで、ちょっと特別な夜を過ごしたい方に、いらしていただくお店です。
価格帯としても、超高級店ではなくて、ちょっと奮発するくらいの店。
私自身、安くてそれなりの食事より、ちゃんと美味しい食事が摂りたいと思うから、自分が食べたいものを作りたいから、14年も続けています」
と・・・。
料理や配膳の合間に聞くシェフの話は美味しいもの好きには実に楽しいもので、彼女の朗らかな性格と共に、料理に関する厳しい姿勢などもよく分かるものでした。
僕の印象は「素材フェチのシェフ」(笑)。
とにかく徹底的に素材の出所にこだわっているようなのです。
特に沖縄産に・・・。
そのこだわり振りを聞きながら食べると、その美味しさも倍増する感じです。
こだわっている分、ここの値段は高いです。
特に周囲にあるローカル食堂の値段からすれば、相当なものです。
でもその素材へのこだわりを聞くと、その値段も・・・と思ってしまいます。
まずは「元気な島野菜のパスタ」(1450円)をオーダーしますが、突出しにとこの小さな皿が・・・。
ラタトゥイユです。
で、これがオーダーのパスタ。
ズッキーニ、パパイヤ、人参、アワビ茸、チンクヮ(沖縄のかぼちゃ)・・・。
ピーマンだけは沖縄産ではありませんと丁寧な注釈も付きます。
トマトソースと塩の味付け。
美味しいパスタでしたが、僕の舌ではこだわりぬいた野菜のすごさが言うほどには認識出来ませんでした。
量も少なめです。
そういう意味では、コストパフォーマンス的にどうなんでしょう、シェフのこだわりに賛同する人用というと言い過ぎになってしまうでしょうか。
この日はお客さんが少ないとのことで、通常はランチでは出さないというメイン料理的なものもオーダー可能と・・・。
それならと僕はこの店の売り、「アグー豚のソテー」をお願いします。
「アグー豚」?
そんなのどこにも沖縄中、この国際通り周辺だって、やたらどこでも「アグー」とか「あぐー」っ看板出してるじゃん。
そんなのが「売り」?
実はこの店の「アグー豚」は通常流通している「アグー豚」とは全然違う、純血種の「アグー豚」なんだそうです。
白豚と掛け合わせた「アグー豚」ではなくて、本物の「アグー豚」。
純血の本物「アグー」は成長も遅く、体も小さいので、大規模流通はなく、こうしたこだわりの店でのみ出されているそうなんです。
これです。
食べてみます。
うん、これは旨い!!
油のところがすごい、脂身が甘いです。
そして塩加減がピタリ、きっとこれもこだわりの塩を使っているのでしょう。
油の甘さと塩の決まり加減が最高な、さすがの一皿でした。
上に乗っているのは沖縄野菜のフーロー豆とオクラ。
沖縄のオクラは断面が丸いなんて、僕は今まで知りませんでした。
焼きトマトも美味しかったです。
300グラムは越すだろう骨付きの「アグー豚」、最後は骨を手に持って食べつくします。
満足しました。
でもこの豚のお値段も相当なもの、はっきりとは書きませんが、国際通りならフレンチのフルコースが食べられそうな値段(?)します。
オウナー・シェフの料理とその素材にかける意気込みを聞きながら家庭的な雰囲気の中食べる店、来るものを相当に限定する店だとは思いますが、美味しいもの好きは一度試してみてはいかがでしょう。
今回僕は試せませんでしtが、チーズなどにも相当こだわっているようですよ。
基本的にこの店は事前に要予約です。