シャルル・ド・ゴール空港に着いたのが午後3時20分(日本時間では午後11時20分)ごろ、前述のようにあっという間にイミグレ~カスタムを抜けられて、英語の流暢そうな初老の運転手のタクシーに乗り込んだのが3時50分ごろでした。
オペラ座(パレ・ガルニエ)まで行くロワシー・バスにもその値段の安さに多いに引かれたのですが、トランクを持って見知らぬパリの街をホテルまで移動するというのは(でも、行きなので中はガラガラですが・・・)ちょっと・・・と考えての、タクシーです。
短期の旅行では30分でも1時間でも無駄にしたくないのです。
ま、後になって考えてみても、タクシーという選択は「大人の旅行」には間違いのなかったところと思っています。
パリのタクシーの印象はすこぶる良くて、たいていの運転手は最低限の英語はOK、駄目な運転手でも「ボンジュール」の挨拶を欠かさずに、行き先のアドレスを書いた紙を渡せば、100%大丈夫、ぼられることもほとんどありません。
お釣りをくれそうもない時は黙って手を出すと、ちゃんとお釣りもくれます。
なので、僕のパリでの移動はメトロもですが、複雑な乗換えをしなければならないときは迷わずタクシーを選びました。
料金は東南アジアなどに慣れていると高くは感じますが、アメリカなんかより安いのではないでしょうか。
僕の印象では、乗車時間1分で1ユーロ強が目安という感じです。
僕のまず宿泊するホテルは「パークハイアット・パリ・ヴァンドーム」で、写真に見える超有名なヴァンドーム広場からオペラ座のほうにわずか100メートルちょっとという信じられないロケーションにあります。
(それに左隣は「ヴァンクリーフ&アーペル」、右は「カルティエ」本店です、すごすぎ)
タクシーでここまでは所要時間35分で42ユーロ(日本円で5300円位)でした。
とても小さいホテル・エントランスですが、ベルは常駐していて、タクシーが着くとすぐさま寄ってきてくれます。
一目でチェックイン客と分かるのでしょう、ドアを開け、トランクを下ろし、僕の他の荷物も持ってくれ、女性なら倒れちゃうようなとろける笑顔で歓迎の挨拶をしてくれます。
(それにしてもこのホテル、従業員は「顔」で選んでいるのかと思うほど美男美女だらけです)
英語も完璧、身のこなしも流麗、僕は手ぶら状態で奥のレセプションに向かいます。
レセプション(「フロント」という言葉は使わないようです)に行く途中のレストラン「ル・オーキッド」(Les Orchidees)の何というエレガントさ!
オーキッドはホテル中にあり、このホテルのインテリアを特徴付けています。
館内はこじんまりしていますが、どこもかしこも計算されつくしたエレガントさに溢れています。
そしてきわめて清潔に保たれています。
各所にあるこうしたブロンズ像は、もうアートの域に入った素晴らしさと言えるでしょう。
それにライティングの妙、ため息が出るほどです。
でも、でも、ここ最大の僕のヒットは館内に漂う匂いです。
どこかで嗅いだ匂い・・・僕の頭の中がめまぐるしく回転します。
あ、そうだ・・・これはドバイのパークハイアットで嗅いだ匂い・・・あの「BLAISE MAUTIN」の香りだったのです。
(後でホテルの方に確かめました)
何という奥ゆかしく上品な香り、白檀などもかすかに混じっているのでしょうか、このホテルの雰囲気にぴったりな匂いです。
素晴らしい!
各階のエレベーター・ホールもこの通り、その上品な質感には言うべき言葉もありません。
レセプショんは0階(ここはフランスなので1階は日本でいう2階です)の奥、にこやかな美女達にこれまた最大級の笑顔で迎えられます。
すぐに日本人男性も出てこられ、日本語でスムーズなチェックイン。
この方もとても親切で、ゲストのことを本当に親身に考えてくれる方でした。
今でもとても感謝しています。
僕の宿泊レートは・・・・そう、無料宿泊なんです、2泊とも。
ハイアットが以前やっていた「THE NEXT BIG THING」というプロモーションでいただいた2泊分の無料宿泊を、ここで使ったのです。
今ハイアットのウェブからここに予約を入れてみると1泊620ユーロから、つまり日本円だと77000円ちょっとからというすごいレートが出てきますから、僕の無料宿泊は何と2泊で15万円以上の価値があるということになります。
ものすごく「お得」なプロモーションの使い方ですが、ここまで「お得」だと、かえって申し訳ないと思っちゃうほどです(笑)。
本当に有難うございました<ハイアット・ホテルズ様(笑)。
(ちなみに、ハイアットではまた同様のプロモーション「THE BIG WELCOME BACK」が始まってます)