パリ・ビギナーズ・ノート (16) ルーヴル美術館

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パリジャンになった気分(笑)で「カフェ・ド・ラ・ペ」で朝を過ごした後は、「ルーヴル美術館」です。
お上りさんでしょう?(笑)
パリ・ビギナーでしょう?(笑)
日本だったらめったなことで美術館なんか行かないのに、パリとなると行きたくなる・・・何とも俗物ですね、僕は(笑)。
でも「ルーヴル美術館」は「大英博物館」と並んで世界屈指のミュージアム、何か見てみたい衝動は抑えきれません。
(何十年か前に一度見たはずなのですが・・・)
場所的には、僕の泊まっている「パークハイアット・パリ・ヴァンドーム」から歩いて15分弱の距離、混まないうちに見学したいと考えて、開場時間の午前9時から逆算して、8時40分頃に到着しました。
と、ところが・・・

僕は「ルーヴル」を甘く見ていました(笑)。
相手は世界屈指の観光名所でした。
この時間からものすごい人の数です。
僕は人気美術館の混雑を避けるために「パリ・ミュージアム・パス」なるものを事前に購入していたのですが、それでも大変な混雑、入るまでに5分くらいも(笑)かかりました。、
通常はガラスのピラミッドの下の「ナポレオン・ホール」に入るのに行列、次にチケットを買うために更に行列・・・ですから、今頃はまだ良いとしても、夏などのピーク・シーズンは一体どんなになってしまうのでしょう。
噂によると最大で入場までに3時間待ちなんてこともあるとか・・・もうそうなったら地獄ですよね(笑)。
本当にすごいです、さすがです、この美術館の人気は。
で、この「パリ・ミュージアム・パス」、それなりに便利でしたよ。
本当に「お得」だったかは僕の場合少し疑問でしたが、とにかくどこに入場するにもフリーパス、多いに時間の節約になりました。
ルーブルの他にはオルセー、オランジュリー、国立近代美術館などほとんどの美術館に、凱旋門やノートルダム大聖堂の塔などもOK、ヴェルサイユ宮殿にだって、特別入り口(あるいは特別レーン)から入れちゃうのです。
パリでも買えますが、僕は事前にネットで「パリ・ミュージアム・パス・ジャポン」というところから4日券(4日間有効ということ)を7300円で買っておきました。
(アドレスはhttp://www.parismuseumpass-japon.com/です)
パリで4日券を買うと48ユーロですから、日本円にして6000円くらい。
この差をどう考えるか・・・ですが、ツアー参加ではなくパリ・ビギナーの個人旅行者なら、僕は「便利さの確保」ということで、日本で確実に手に入れておいたほうが良い(パリだと品切れのこともあるとのことです)と思いました。

「ナポレオン・ホール」に入り・・・でも、外の混雑ほどには人が多くありませんでした。
ホッと一安心です。

入場してからは、まず半地下階から見ていきます。
日本語解説が聞けるマルチメディアガイド(6ユーロ)も借りずに、事前の「地球の歩き方」と直感で(笑)、どんどん進んでいきます。
(他の方にはお勧めしませんが・・・)
これは、ルーヴルの大リニューアル時に発掘された12世紀の要塞の部分に作られた通路に置かれた、当時のルーヴルの立体模型です。

古代エジプト部門を代表するスフィンクス。
ガラス・ケースの中ではなく、手を伸ばせば触れられるようなところに置いてある(触る人などいませんが・・・)展示方法がすごいですね。
最初からちょっと感激です。
どこも人が一杯なので、こういう写真を撮るタイミングが難しかったのですが、この時はうまい具合に人がほとんどいない・・・こんな雰囲気の中に美術品がもう無限といって良いほど展示されているのです。
(全部で30万点以上とか・・・ひとつ1秒で見たとしても全部見終わるのにどれ位の時間がかかるのでしょう?笑)

1階(日本でいう2階)に上がると、あっけなく「ミロのヴィーナス」が現れます。
それもこれまたケースとかに入っているのではなくて、むき出しに・・・。
いや~~、改めて「良い」ですね、「ミロのヴィーナス」は。
どの方向から見ても「美の理想」です。
もう次から次へと・・・なので、細かな字の解説を読むのが面倒になってしまいます(笑)。
レプリカではなく本物なのでしょうか?手で触れるような形で置いてあるのです。
(もちろん要所要所に警備員はいます)
学校の先生らしき人が、子供たちを前に、解説をしています。
子供たちの好奇心溢れるきらきらした熱心な眼が素晴らしい。
僕が子供の頃、美術館見学とかにこんなに熱心だったでしょうか・・・ちょっと反省しちゃったりしました(笑)。
あと、この階では「ハムラビ法典」を見るのを忘れてしまいました、残念。
ふと天井を見上げると、天井もすごーい(笑)。
さぁ、これはひときわ目立つところに置いてある「サモトラケのニケ」。
この「ニケ」からスポーツ・ブランドの「ナイキ」(NIKE)は名前を取ったんですよね。
絵画の部門になると、時間もだいぶ過ぎてきているので、人がかなり多くなってきています。
後で聞いたところによると、この日は午前10時半ごろから入場制限が始まったとのこと。
復活祭前とはいえ、普通の金曜日ですからね、すごいものです。
特に混雑がひどかったのは、ここだけは完全防弾ガラスケース入りの「モナリザ」の前。
ものすごい人だかりです。
この美術館、カメラはOKなのですが、フラッシュはだめ。
それなのにここではフラッシュが続々と・・・・。
見るとたいていそういう人はアジア人顔・・・悲しいですが、事実でした。
で、僕の印象は、「ちっちゃ~~い、ぼやけてる~~、教科書と同じ~~」(笑)。
ゆっくり見たかったですが、ここだけはそんな雰囲気ではありません。
絵の修復に協力した「日本テレビ」の名前がしっかり刻まれているのが印象的でした。
「ナポレオン1世の戴冠式」のようなどうやったらこんなに大きい絵が描けるんだろう的なものが沢山・・・でも教科書に乗っていたドラクロワの・・・

「民衆を導く自由の女神」の生き生きとした筆遣いに目の前で触れられたのが一番・・・美術館てのも良いもんだ、改めてそう思いました。
この他、写真に撮らなかったものも沢山・・・約2時間でひとまず「ルーヴル美術館」を後にすることにしました。
この後セーヌ河畔に出て、ノートルダム大聖堂まで歩いてみようというのが今日の午前中の計画なのです。
午後1時半には3★レストランでのランチが予定に入っています。
急がなくちゃ・・・と外に出ると、何と雨です(泣)。
防水コートのフードを立てて歩き始めますが、空はどんより曇っていて、セーヌの景色もちょっと・・・。
以下(17)に続きます。

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