うちの奥さんは北京が始めて。
「じゃ、万里の長城に行く?紫禁城は?」
僕の常識的な北京観光の定番に、奥さんはNO(笑)。
彼女は「ナンルオグーシャン」と「チェンメン」に行ってみたいんだそうです。
理由は北京を代表する新旧のショッピングエリアだからとのこと。
どこで、彼女、そんな知識をゲットしたのでしょう(笑)?
美容院の女性誌(笑)?
とにかく今回の旅行はすべて奥さん優先の旅、もちろん僕はそれに従います(笑)。
それにしても「ナンルオグーシャン」・・・「南羅鼓巷」とは!
彼女、気分はギャルですな(笑)。
ホテルからはローカル・タクシーで。
空港からホテルへと違って、北京中心部への道、雨もぱらついているし、結構時間がかかりました。
約1時間位でしょうか。
料金的には日本に比べれば、激安です。
タクシー内もおおむね快適なのですが、運転手にはかなりなばらつきがあります。
中国語しか通じないのは当然としても、降りる時に外国人と見るや身振り手振りで「あっちだよ」「この向かい側だよ」と教えてくれる親切な人もいれば、こちらが身振りでどの方向に行けば良いのか聞こうとしても、えらく不機嫌に中国語でまくし立てるだけの人もいます。
本人にそんな気はないのでしょうが、声高な中国語には、日本人を威圧させる感じがあります。
で、この「南羅鼓巷」。
ここは北京でも一番古いエリアであるとともに、最近は多くのファッション誌にも多く取り上げられているトレンディーなエリアに変貌を遂げている通りです。
いろんなテレビドラマもここをバックに撮影されていて、外国人観光客だけではなく、中国の人にもとてもポピュラーな所。
実は、明や清の時代から、ここはずっと「富豪エリア」として、非常に多くの有名人がここに住んでいたそうです。
明朝の将軍やら王、北洋軍府の大統領、政党の総裁、そして文学者や画家に至るまで、ここの一つ一つの「胡同」(フートン)にはそれぞれの歴史の跡が残っていると言われています。
「南羅鼓巷」は南北に走っている通り、長さは約800メートル。
八つの「胡同」がきちんと順に並んでいます。
これらの「胡同」はもともと名前などなくて、明朝の後からだんだん名付けられてきたそうです。
昔から継承された街の組み立て方の特徴は平たくてまっすぐ、つまり碁盤の目のような構造です。
「南羅鼓巷」と交わるこんな「胡同」の奥を、いつか時間を気にせずに彷徨ってみたいものです(笑)。
再認識・再構築された「新しい南羅鼓巷」は10年程前に1軒のカフェが出来たのがきっかけ。
その後急速に発展をとけ、今ではこの狭い路地に100軒以上の店(カフェが異様に多いです)が軒を連ねています。
木々が生い茂り、天気が良ければ、散歩にも気持ちが良さそうで、欧米人遭遇率がとても高いです。
うちの奥さんは、このカシミアやシルク製品の店でお買い物。
英語も普通に通じるし、店員の愛想もGOODです。
この通り一の人気店はといえば、ダントツでこの「文宇奶酪店」というスイーツ屋。
似たような店が周りにいくつかありますが、行列のすごさで、すぐに「この店」と分かります。
奶酪はヨーグルトと訳されていますが、ここのはフワフワの牛乳プリンって感じのもの。
店内にはイートイン・スペースもありますが、とにかく大混雑で、テイクアウトのほうがベター。
肝心のオーダーは、店の奥にメニューが掲げてあるので、指をさすだけで大丈夫です。
ひとつ確か9元、これは小豆の乗ったものですが、ナチュラル感溢れる優しい甘みと食感に、奥さんともども「これは旨い」!。
日本で売り出しても大ヒット間違いなしです、ここの奶酪。
またも両側のアパレル・ショップ、お土産屋、カフェなどを冷やかしながら、僕らの最終的な一休みは、「北京古巷20号」というホテルのカフェ・レストランで・・・。
これがホテルのロビー。
ここを奥に入って行くと、目指すカフェ・レストラン。
中国には最近、こうしたスタイリッシュなデザイン・ホテルが増えてきています。
レストラン・スタッフもホテルのレセプショニストも英語が普通に通じます。
お茶だけでもどこに座っても良いと言われますが、こちらはいかにもお食事用。
なので僕らは更に奥のこんな「よしず」貼りのようなリラックス・スペースに・・・。
隅から隅まで、このこのホテル、おしゃれ~~に出来ています。
スイカのジュースとコーヒーで20元でした。
「南羅鼓巷」はうちの奥さんも大満足、「お若い」系の北京トラベラーにはお勧めのホット・スポットだと思いました。