ブダペスト最後の夜は、どこで食事をしましょう。
また近々ハンガリーに来れる可能性はかなり低いです。
となると、やはりまたハンガリー料理でしょうか(笑)。
でも、もうフォアグラはtoo muchだなぁ(笑)。
で、考えたのが「グンデル」(Gundel)。
自他共に認めるブダペストのみならずハンガリーを代表する高級レストランです。
場所は分かっています。
昨日出かけた「英雄広場」直ぐ傍の緑の中に建つ一軒家レストラン。
メイン・ダイニングはセミフォーマルな服装がお勧めとある、格式の高いところです。
でも、そこがどうも僕の気に入りません(笑)。
高級店過ぎると、ブダペストではフレンチ色がどうしても強くなって、料理にハンガリーらしさが薄れてしまいがちなのです。
それに僕は一人だし、大した服装もしていないし・・・ね(笑)。
そこで今日はその「グンデル」ではなく、「グンデル」のセカンドラインにあたる「バゴイヴァール」(Bagolyvar)というカジュアル・レストランで、ハンガリー家庭料理を楽しむことにしました。
トランスシルヴァニア風の建物の中は、こんな風。
僕にはお洒落な高級店よりこのくらいのハンガリーらしさプンプンのほうが好みかもです。
もちろん季節は夏、もうだいぶ暗くなりかけていますが(これで午後8時過ぎ)アウトドア席のほうが圧倒的な人気です。
もちろん僕も・・・。
風はさわやかというより、少し肌寒いくらいです。
ここのスタッフは全員女性、でもしっとりしたサービスではなく、テキパキというほうが当たっている対応です。
メニューはかなり厚く、本当にいろいろなハンガリーの家庭料理が並んでいます。
英語の併記もありますし、書かれている値段はかなりリーズナブル。
まずアペタイザーは、ハンガリーの夏の風物詩、フルーツスープにしてみました。
この日のフルーツはサワーチェリー、少し甘い冷たいスープの中にサワーチェリーがごろごろ。
これが結構というか、かなり美味しいんです(笑)。
美味しさの秘密はこの「冷たさ」と「さわやかさ」かな。
ハンガリーの夏には欠かせない料理なんだそうです。
上に「つみれ」のように乗っているのは(甘くない)メレンゲです。
メインはロールキャベツに・・・。
ハンガリー語では「トゥルトゥット・カーポスタ」と言い、良く結婚式などで食べられるとのことです。
ひき肉を酢漬けのキャベツで包んで、パプリカのソースで煮込み、上にカリカリのベーコンや生クリームが添えられています。
ハンガリーのママの味?
すごく「家庭」の匂いのする料理でした。
美味しいのですが、如何せんヴォリュームがすごい、この僕が思わず残してしまうほどでした(笑)。
値段は、これにパン籠とドリンクを頼んで、何と日本円にして1400円ほど・・・安い(笑)!
もちろんクレジットカードもOKです。
もうお馴染みのツィンバロムの演奏も入ります。
この店に入る時はまだ空は明るかったですが、出る頃にはかなりな暗さ。
人通りは少なく、周囲の緑はもう黒く見えるだけですから、このトランスシルヴァニア風の建物からは、ドラキュラでも出てきそうな雰囲気です(笑)。
この後は歩いて「英雄広場」に・・・前の日に広場で会ったお爺さんに「夜景が良いんだよ」と教えてもらったからです。