「コンラッド東京」にチェックインした後は、コンラッドの誇る「ゴードン・ラムゼイ」でお昼です。
ちょうどこの日は日曜日、日曜日の「ゴードン・ラムゼイ」は、ゴードンが出版したオリジナル・レシピ集「ゴードン・ラムゼイ・サンデー・ランチ」から季節に合ったメニューを厳選して再現したランチが「売り」。
確かラスト・オーダーは午後の4時くらいまでOKなはずで、家族や親しい人たちとのちょっと「よそ行き」のランチにはうってつけのコースと聞いています。
(僕は一人ですけど・・・笑)
エグゼクティブ・ラウンジから予約を取ってもらい、僕の客室と同じ方向の、つまり汐留の高層ビル・ビューの窓際に席を確保しました。
店内はちょうど午後のお客さんが捌け終わるかという時間、僕が食事をしている間にどんどん空席になって行きます。
この「サンデーランチ」には、シャンパン(ルイ・ロデレール)のフリー・フローが付いているものもありますが、僕は食事だけのコースにしました(6800円)
前菜とメインはそれぞれ5品から、デザートはトロリーから選べるプリフィクス・スタイルです。
アミューズは、トリュフ入りのクリーム・チーズ。
パンは芥子の実のパン、全粒粉のパンなど3種類が用意されています。
どれもまずまずの味でしたが、気になったのはサービス陣。
ここはご近所の洋食レストランじゃなくて、あの「ゴードン・ラムゼイ」ですよね(笑)。
いくらランチタイムとはいってもカジュアルすぎる対応では・・・?
スタッフは何人も行きかいますが、あまり人の皿の上を見ていない・・・ベテランと思われる人が少なくて、ミシュランの★をとるレストランとしてのウェイター・ウェイトレスの歩き方、姿勢、サーブの仕方、みんな崩れすぎ・・・まさか、ディナー・タイムはこうではないでしょうね。
僕はここに美味しい料理と、ちょっと背筋が伸びた雰囲気を味わいたくて予約したのですが・・・。
これでは「チャイナ・ブル-」に味もサービスも負けてしまう(負けている・・・?)と思います。
それに僕の席からは「セリーズ」のキッチンの方で、高いところに上って棚を上を拭いたり掃除しているところも丸見えでした。
見たくなかったなぁ、ゴードン・ラムゼイの名前を冠したレストランからは、こんな光景。
前菜には、いかにもゴードンらしい軽やかそうなイメージの料理が並んでいましたが、僕はあえてその中で一番重そうな、しっかりした味付けであろう「スイス・チーズの二度焼きスフレ」というのを選んでみました。
理由は何かイギリスっぽい感じがしたから・・・。
メインは
●牛リブロースのロースト、キャベツとジャガイモのロスティ キャラメリゼした小玉葱ビーツ風味 タイムの香るジュと共に
●海老のグリル シチリア風カポナータ バルサミコと共に
●鶏胸肉のロースト フランス風グリンピースの煮込 モリーユ茸のクリームソース
●山羊のチーズとほうれん草のオープンオムレツ ビーツのピューレとバルサミコ添え
●蜂蜜とマスタードでローストした豚ロース、キャベツ 根セロリ パンチェッタの煮込み バルサミコ風味の赤玉葱のピューレ添え シードルのジュ
から選べます。
ここはメニュー名から見るとどれも美味しそうで悩みに悩んだのですが、豚でオーダーしてみました。
2品ともしっかりした味付けで、僕の思うモダン・ブリティッシュな感じがして、個人的には満足の味でした。
ただ僕にはこの値段ならもう少しポーションが大きくてもよかったな・・・とは思いましたが。
デザートはリンゴのタルトを。
これは美味しかったです、よく出来ていました。
周りのカリっとしすぎかと思う硬さの中に美味しさが閉じ込められていて、付け合わせのアイスクリームの状態も最高、締めくくりとして素晴らしかったです。
もちろん支払いは部屋付けにしたので、今の時期ヒルトンのポイントの倍付けもあって、しっかりポイントは稼せがせてもらいましたけど、6800円は僕にはちょっと値段的に高いかなと思わせるランチでした。
部屋のメンテナンスの状態、レストランのスタッフの士気・・・出来た当初のヒルトンの最高ブランドとしてのコンラッドの誇りに溢れていた頃が懐かしくなってしまうのは、僕だけでしょうか?