「ラッフルズ・グランドホテル・ドゥ・アンコール」の朝食のことを書いていて、朝食繋がりということで、急遽、先日「旧知のソウルファン」さんとばったり出会った「ザ・ペニンシュラ東京」の朝食に付いてまず書く、に変更です。
(アンコール遺跡群をご期待の方、お待たせしてすみません)
共にハイブローでしたが、全然違う路線の朝食でした。
「PEN」のはバフェではなくて、メインを数種類の中から選べるアメリカン・ブレックファスト。
朝食は午前6時半から、何とロビーで・・・。
(ルームサービスの朝食は朝6時からOKだそうです)
ゲストが通る通路の両脇に客席が広がっています。
震災以来の外国人観光客激減のせいでしょうか、宿泊客は相当に少なそう、朝食時もテーブルはなかなか埋まりませんでした。
もちろんこの方が客にとっては居心地が良いのですが、あまりに人がいないとちょっと寂しさも・・・っていう状況でした、この日は。
今回の僕の宿泊レートは朝食付きだったので、値段は時に気にしませんでしたが、やはり総額で4000円は超える朝食のようです。
すごい値段ですよね、やはり。
今回改めて思ったんですが、「ザ・ペニンシュラ東京」のハードはやはり東京一ですね。
でもソフトの面では以前に比べてサービスがこなれてきているどころか、最高級ホテルには似つかわしくないややぞんざいなというか投げやりな態度が見え隠れするものだったのは、残念でした。
初期の大混乱の中、精一杯頑張っていたあの頃の士気の高さはどこに行ってしまったのでしょう。
まずは、各種のジュース、コーヒーや紅茶などから好きなものを選びます。
オレンジジュースはオレンジジュースらしく(変な表現ですみません)、コーヒーは薫り高いもの、この辺りの品質はまずまずです。
卵料理やフレンチト-スト類はオーダー制、メニューから選びます。
次いで3段トレー(シルバー・スタンド)に、3種類のパン、ハムやチーズ、ベーコン、下の段にバターやジャムが乗せられて登場します。
アフタヌーンティと兼用のトレーを使っているのでしょうか、ここでのトレーには少し「無理やり」感を感じます。
パンの出来は良く、ハムとかチーズは標準より少し上って感じでしょうか。
で、僕がメインとして注文したのは、2種類あるフレンチトーストの中でも「カラメルバナナ添え、バナナフレンチトースト、ドライチェリーとマスカルポーネ添え」というフレンチトースト。
(アラカルトで注文だと1800円だそうです)
Pの字がスタイリッシュに入れられたお皿で、恭しく・・・。
一晩乾燥させてから卵液に半日漬け込んだホテル特製のバナナブレッドを、バターで色目を付けながらオーブンで焼いて仕上げた、このフレンチトースト。
それを、すこし甘味の付いたマスカルボーネ・クリームとドライチェリー、そしてキャラメリゼしたモンキーバナナと共に頂きます。
僕のような標準的な日本人には毎日食べたらくど過ぎですが、月に1回なら確実に美味しいと思える一皿でした。
表面は少~しだけカリッ、中はふわふわのフレンチトーストは食感だけでなく、やや抑えめな甘さも、それを補う付け合せも良く考えられていて、「ホテル・オークラ」のフレンチトーストのようなシンプル・クラシックなものにない工夫が感じられて、一日のスタートとして僕は満足しましたね。