エクステリアやロビー・インテリアはまずまず好印象の「庭のホテル」。
「狭い敷地に良くぞこれだけ作りました」的なせせこましさはありますが、それがまた「和」なのかもしれません。
チェックインはそういうプラン(「サマータイムプラン~早めのチェックイン&チェックアウト」というもの)なので、かなり早いお昼の12時半ごろ。
チェックインを担当してくれた女性はまだ若く、たぶんマニュアル通りの接客。
僕の予約は「ツイン」の一人利用、なので、同じカテゴリーのベッド一台の部屋は空いてないか聞いてみると、PCを操作することなく「空いていません」と・・・。
(後でネットで空室状況をチェックしてみると、空いてはいるようでした)
より高級な「コンフォート」とか「プレミアム」と呼ばれる部屋のショールームは出来ないかとも聞くと、相当に困った顔に・・・。
「ショールーム」を「部屋を見せて欲しい」と言い換えても、「そういうことは・・・やっておりません」と、もごもご。
(このホテルの部屋は基本的に4カテゴリー、「スタンダード」は18平米、「スーペリア」は24平米、「コンフォート」が30平米、そして「プレミアム」という最上の部屋が36平米という広さだそうです)
ところが後で何回か会った中年近い男女スタッフは、かなり老練な対応。
外から帰ってくると「おかえりなさいませ」の後に少しだけパーソナルな言葉が添えられたり、調べ物にもかなり詳しく食らいついてくれたり、客の立場に立った説明をしてくれたり・・・。
スタッフのホスピタリティやスキルには、かなりな差があるようです。
僕の部屋は15階建ての14階、その時は15階は使っていないとのことで、最上階の部屋だそう。
エレベーターまでは見送ってくれますが、部屋へのベルのアテンドはありません。
というか、このホテルにはベルはいません。
館内はまだどこも新しくて、とてもきれい。
廊下は節電のためでしょうが、冷房されていないか、されていてもごく弱いです。
タッチセンサー式のルームキーで、部屋のドアを開けます。
これが「スーペリア・ツイン」の部屋。
(部屋の公式紹介は http://www.hotelniwa.jp/stay/superior_twin.html を参照してください)
ウェブには
「シンプルでスペーシャスなツインはお友達同士やご夫婦での滞在にふさわしいお部屋です。
広いデスクは1名様のビジネス利用にも最適です。」
(ベッドサイズ:105cm×205cm)
とあります。
部分部分に「和」の要素をちりばめてありますが、もちろんのこと様式は完全に「ホテル」です。
そこがまた外国人客、あるいはミシュランに評価されたところかもしれません。
完全な「和」というか旅館スタイルだと、最終的にはくつろげないところが出てくるかもしれませんもの、外国の方には。
テレビ・モニターは37インチ。
ホテル内外の情報も見られる多機能モニターです。
もちろん無線LANによる高速インターネット接続無料。
(PCやDVDを借りると、一泊1000円かかります)
スタイリッシュな電話機は、最初どこをどう押せば良いのか迷っちゃったりします。
セイフティボックスやパジャマも完備です。
アクセサリー・トレイとかは、どこか他のホテルで同じものを見たことがあるような気が・・・。
冷蔵庫には無料の水が2本。
電気ポットの他に南部鉄瓶があったりするのは、「和」という観点からなのでしょうか。
ティーバッグは日本茶や紅茶で、コーヒーはありません。
窓の方から、ドアの方を見るとこんな感じ。
ベッドはツインなので一つ一つのベッドは広くありませんが、日本のホテルとしては標準サイズ。
新品のベッドはスプリングも良く、寝具もまずまずの質で良眠は出来るはずです。
枕元に電話はありません。
照明はもちろん最新ホテル、LED照明です。
今度はバスルーム。
このエリアには比較的広めの面積が当てられています。
欲しいものは大体揃っています。
お洒落な容器。
バスタブは大きめで深め、日本人向きです。
シャワー。
バスタブの中から見たところ。
部屋の窓からは白山通り側の景色が・・・すぐ下は日大のキャンパスです。
といってもビルですが・・・。
ベッドは窓ぎりぎりに設置されていて、これはこれで面白かったです。
窓から落ちそうな気分(?)で、遊べます。
(上の写真右に聳え建っているのは「東京ドームホテル」)
ホテルのエクステリア、特にエントランス付近ほどには「和」を感じさせる部屋ではありませんが、差し込む光が障子によって柔らかく変化したり、木目を多めに使っているせいか落ち着きを感じたり、質感はそう高くはない部屋をより良く見せているとは思いました。
このホテル、位置的にはどんな立ち位置のホテルなのでしょう。
ハイ・エンドのビジネス・ホテル?
外資系大型ホテルや日本の大手チェーンのホテルなどにはない、中規模ホテルならではの「ぬくもり感のある旅館のおもてなし」をここで実現出来るとすれば、「こだわりのあるシティ・ホテル」という域に近づくことだって出来ると思いますが・・・。